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スパイク(トムとジェリー)

すぱいく

スパイクは、アニメ『トムとジェリー』及び、スピンオフ 『スパイクとタイク』に登場するブルドッグ。(画像右の犬)
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概要編集

日本語吹き替え版の声優は北村弘一(TBS版)→宝亀克寿/島香裕(VHS・DVD版,新作)、滝口順平/緒方賢一/玄田哲章(ヘラルド・ポニー版)、渡部猛(トムとジェリー キッズ)、長嶝高士(コスミック出版)。


トムが飼われている家の番犬として登場する事が多いブルドッグ。初期は見た目通りかなり短気で乱暴、よくトムは愚かジェリーにも暴力をふるっていたが次第に性格は丸くなっていった。

腕力やパワーに長けておりジェリーの作戦によってよくトムをボコボコにする事が多いが、知力は2匹に比べて低いため、ジェリーの協力がなければトムの手玉に取られる事が多い。ジェリーには友好的に接しているが、トムを撃退するためによくジェリーに利用される事もある。

しかし、近年では自分がジェリーにも酷い目に合わされている事に気付いたのか『ショー』ではトムに限らずジェリーを容赦無く攻撃する事が増えている。実写映画版では、道路で粗相をするというヤンチャぶりが披露された。息子がみたら、泣いちゃうよこれ?


いつの間にかタイクという名前の子供を授かっていた(スパイクの妻は不明)。それ以来半ば親バカと化しているが、「止まらないシャックリ」では彼のシャックリ(途中からスパイク自身もシャックリが止まらなくなった)をいつものドタバタで止めてくれたトムと和解し、ドタバタをいくらでもやって良いと宣言したこともあった(ちなみにその時トムはボコボコにされると思い、自ら穴を掘りその中に入ったが、スパイクに感謝の言葉と共に手を掴まれて引っ張り上げられた。ジェリーはスパイクが怒らないと宣言したことで不利な状況に陥ってしまい家から逃亡、トムの勝利回となっている)。


トムやジェリーと比べ、人間の言葉を話す描写が多い。また、体の色は基本的にニブルスに近いグレーとなっているが、『トムとジェリー ショー』ではタイク共々茶色に変更されている。


夢のチョコレート工場とコラボレーションした長編では、それに加え運送トラックの運転技術を持つ、トラックの運ちゃんならぬ『トラックのワンちゃん』であった。トムとジェリーが商品を盗んで、チャーリーに諭され返しに来たが、そこを襲って以来、2匹と敵対し続けた。

タイクは通行人ならぬ通行犬としてカメオ出演。


余談編集

公式サイトでは「スパイク」という名前になっているが、「恋ははかなく」では、「キラー」という名前で登場している。


スパイクが登場する話は、殆どがトムと敵対することが多いのだが、「仲良し同盟」では、なんとトム(+ジェリー)と仲直りして一緒に過ごすという展開がある。さらに、トムを助けるために、トムを食べようとした犬に攻撃するという珍しい場面も存在する。しかし、ラストシーンのとある出来事によって仲間割れしてしまった。


ちなみに、ブッチ・キャットとの相性は非常に悪いらしい。例えば「映画大会」では、ブッチがトムにしてやられるスパイクの醜態をまとめた映画を上映していたのを目撃し、ブッチの近くで睨むシーンがあった。それ以外にも、『トムとジェリー テイルズ』の話の一つである「最後に勝つのは誰だ?」では、ビーチでブッチと大喧嘩したことがある(ちなみに、その話でのトムとジェリーは、休戦日(つまり追いかけっこをしない日)だったので喧嘩をせず、海で仲良くバカンスに行っていて、その際にスパイクとブッチの喧嘩に巻き込まれてしまうという、かなり異例な話になっている)。


「猫はやっぱり猫でした」「恋ははかなく」では、本気で激怒した際に牛の鳴き声みたいな声を出していた。


スパイクが登場している作品の内、「ただいまお昼寝中」がアカデミー賞を受賞している。

ちなみに、その作品でトムに忠告をしているスパイクの「なのにお前がうるさくするから気が立っちまうんだ!見ろ!」と言った後の行動は、何故か以下の動画のように、ファンからネタで扱われることもある。


余談だが、「復讐もほどほどに」では、何故か腹に白い部分がない(それ以外の作品では白い部分がある)。


原作以降の活躍編集

「新トムとジェリー」では、スパイク自体は登場しないものの、スパイクとは容姿がほぼ似ているブルドッグが「夢のハワイへ」などに登場している。また、OPでは、トムがブルドッグと遭遇して怯えてしまうという、前述の「ただいまお昼寝中」を意識したネタが登場している。


「トムとジェリー・コメディショー」では、「ブルさんのバースデーケーキ」などでトムとジェリーと一緒に共演するだけではなく、ドルーピーが登場する話でも登場することがある。その場合は、ドルーピースパイク同一犬物の役を担っている。

そのため、ドルーピーと共演している話になると、スパイクがドルーピーに悪さをしようとした結果、勝手に自滅するキャラになることも。

さらに、「ペンダントを取り戻せ」や「木こりコンテスト」などでは、ドルーピー作品に登場したオオカミのスリックと一緒に悪巧みをすることがある。…が、その場合でも一緒に自滅してしまう事がある。


「トムとジェリーキッズ」でも登場している……が、あちらではトムとジェリーが子供サイズになっているのに対して、何故かこちらは原作と比べるとほぼ変わっていないサイズになっている。

「トムののら犬作戦」「トムとジェリーの音楽会」などのように、トムとジェリーと一緒に共演する話も存在しているのだが、「パパはスーパーヒーロー」のように、スパイクと息子のタイクが主役の話も登場した。

「パパはスーパーヒーロー」では、スパイクが息子のタイクのためにスーパーヒーローになったが、自身のミスが原因で何度も酷い目に遭ってしまい、大怪我をしたことがある。

なお、声優は1996年ビデオ版と1992年ビデオ版で全く異なり、前者の場合は前述した通り、渡部猛が担当しているが、後者の場合は徳丸完が担当している。


「トムとジェリー 魔法の指輪」以降は、ジーン・ダイッチ期の作品で短気おやじ(クリント・クローバー)の声優を担当したことがある島香裕が担当している。

そして、「トムとジェリー テイルズ」「トムとジェリーショー」では、「コメディーショー」「キッズ」の時とは違い、トムとジェリーと一緒に共演する機会が増えた。大抵の場合、普通の犬として登場することが多いのだが、前者では「夢のスーパーカー」では、スーパーカーに乗って登場する場面があったり(なお、そのスーパーカーはトムとジェリーに破壊されてしまった)、「5つのリングとビッグ・ジェリー」では悪役として登場したりと、様々な役柄で登場することが多い。また後者では、ボールなどを使いこなしたトムに振り回されてしまった結果、最終的にパーティーを台無しにして追い出されてしまうという展開の話(「スパイクの災難」)があったり、空手などの格闘技が苦手という描写(「カンフー・キャット」)があったりと、何気に不幸な目に遭ってしまうことが多い。

なお、後者では、島香裕が2019年に他界したため、シーズン4で声優が飯島肇に交代されているが、実写映画版では、本作オリジナルの配役が起用されていて、前述の声優から三宅健太に変更されている。


日本オリジナル制作の「とむとじぇりー」(現在は「とむとじぇりーごっこ」に変更されている)では、レギュラー出演しているたふぃーとは違い、現在も出演していない状態が続いている。第13話「スクールデイズ」で、スパイクとは容姿がほぼ似ているブルドッグのイラストが登場していたため、今後次第では登場する可能性も無くはないのだが……。

その一方で、2023年制作の「Tom and Jerry」(インドの「Aum Animation Studios」がアニメーションを手掛けた、シンガポールが舞台の『トムとジェリー』初のローカライズ版である)では、「ご近所騒動」(「What Goes Around, Comes Around」)で登場した。ラストシーンでは、とある出来事が原因で骨だけになってしまったトムを見て、あのキャラと似たような感じでずっとトムを追いかけていた。


関連タグ編集

トムとジェリー トム(トムとジェリー) ジェリー ブルドッグ

ゴムゴムの実:食べたのかと思わせる程腕が伸びる描写がある。また、主要となる声優の一人である宝亀克寿氏の出演する作品の中には、中の人繋がりでジンベエが存在している。

クレイフェイス:彼が登場するアニメ『異世界スーサイド・スクワッド』の第3話において「主役には愛すべき欠点が不可欠だ。トムとジェリーのトムも犬のスパイクが苦手だろ?」という台詞があった。

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