概要
『トムとジェリー』の登場人物。
主人と共演していない上、家主のように振る舞うことが多いことからよく勘違いされるが、家主ではない。
メイン画像のように黒人の太った女性で、首から上は基本的に描かれない。
例外として、「土曜の夜は(Saturday Evening Puss)」で一瞬のみ顔が描かれた。
ネズミが苦手なため、いつもジェリーが家を荒らすことに悩まされ、同時にジェリーを退治できないトムをよく叱責している。
また、立場上では使用人であるにもかかわらず何度かトムを追い出したこともある(失態を犯した時のみならず人造ネコを購入してお払い箱にしたことも)。
非常に気が強く暴力的な性格で、体力や足の速さが常人離れしている。
ちなみに、トムとのことは「トーマス」と呼ぶ。
日本では、片岡富枝による吹き替えが有名。
余談
実は、トムとジェリーの最初の作品である、1940年の「上には上がある」から登場しているため、トムとジェリーの脇役としては最古参のキャラでもある。
モデルが黒人女性なのは、本作を制作した当時のアメリカにおいて黒人の地位が低く、実際に使用人に従事する者が多かったのが理由で、時代を反映した設定と言える。
後に黒人の地位向上が図られた事から、差別回避のために白人にリメイクされた回が存在する(ヘラルド・ポニーから発売された『トムとジェリー アニメ・フェスティバル』限定の「土曜の夜は」(ビデオパッケージの邦題は「サタデイ・ナイト・パーティー」)が代表的な例である。なお、白人にリメイクされたバージョンの「土曜の夜は」は、後に発売されたVHS・DVDとしてはメディア・コム・サプライから販売されているDVDにしか収録されていない(リメイク前のバージョンで収録されている)ため、『トムとジェリー アニメ・フェスティバル』及びメディア・コム・サプライ版DVDの「土曜の夜は」以外では見ることが難しい、とても貴重な映像になっている)。そのため、原作では1952年制作の「人造ネコ」が最後の登場になってしまった。なお、この件に対して担当声優のリリアン・ランドルフ氏は「大切な持ち役を失う」と激怒していた。ハンナとバーベラは「人造ネコ」以降、お手伝いさんが登場しなくなった経緯に関して「彼女はテレビに出演するため役を降板したが、声優の変更は考えられずキャラクターの登場自体をやめた」と述べている。
2006年から放送された『トムとジェリー テイルズ』では、お手伝いさんとはほぼ同一人物の
ミセス・トゥー・シューズが登場したものの、白人女性に設定が変更されていた。