概要
マッスル(Muscles Mouse)とは、1951年に公開された「トムとジェリー」の「Jerry's Cousin(ごきげんないとこ)」で初登場したジェリーの従兄。
別名・表記ゆれにマッスルズ、ミスターダイナマイト、チュー太などがある。
プロフィール
ホーガンズ・アレーという通りに住むジェリーのいとこで、容姿はジェリーと瓜二つ。
深緑色の帽子と胸部に黒のラインが入った黄色い服を着ている。
この服と帽子はいくつか所持しているようで、劇中ではジェリーに譲っている。
性格
自分やジェリーといったものに対して意地悪をしたり、敵意を向けたりするものに対しては容赦はしないが、親族に対しては愛情をもって接している。
劇中ではジェリーからの要請に対しすぐさまジェリーの元へ駆けつけ、事態が収束した後もアフターケアまでこなすなど、家族思いな性格が窺える。
顔を見て怒るように見えるが家族や親戚を守るため注視していると思われる
戦闘能力
ネズミとは思えないほどの怪力及び戦闘能力の持ち主で、トムとジェリー最強キャラ候補の一角。
普段は近所の野良猫達を投げまわしており、野良猫たちからは恐怖の対象となっている。
劇中では
・自身の数倍の身長、体重はあるはずの猫たちを軽々投げ飛ばす。
・唾で瓶を破壊する。
・鍛えたトムを膨らませた拳で殴り飛ばして一発K.O.
・不意打ちで頭上からボウリングの球を落とされても平気どころか無傷。
といったように作品柄上、ギャグ補正が効いているとはいえ、凄まじい強さを誇る。
一言で言うと化け物である。
「ごきげんないとこ」での活躍
登場するなり20匹近くの野良猫を一方的にボコボコにする。
ジェリーから「トムにいじめられている」という相談の手紙を受け、トムとジェリーの家へ向かう。
この時マッスルを見た猫たちは一目散に逃げだし、逃げ遅れた猫に至っては自ら墓を作りその中に入っている。
ジェリーの家に着くなり、ジェリーの部屋に入れられていた起爆中のダイナマイトをトムの口の中に放り込んで爆破して処理。
そしてトムに「自分がいる間はジェリーには指一本触れさせない」と警告したうえで投げ飛ばした。
トムはマッスルを倒すべく、単純な力押し、奇襲、武器とありとあらゆる手を使うもそのすべてを軽くいなしたうえで撃退した。
しびれを切らしたトムはギャングの猫達に助けを求めるも、その猫達をも張り倒して箒とちり取りでゴミ同然に纏めて外に投げ捨てた。
完全に降参したトムは土下座して許しを請い、マッスルの足にキスをするのだった。
その後、マッスルは自分とおそろいの服装をジェリーに授けて帰宅。
トムはマッスルに変装したジェリーを見るなり、土下座して足にキスをするネコになってしまった。
その他
「トムとジェリー魔法の指輪」では、ニブルスやジェリーをいじめる悪いネズミ「フレディ」として登場している。
アプリゲーム「トムとジェリーチェイスチェイス」ではチュートリアルにおけるネズミ陣営の指南役を務める他、プレイヤーキャラとしても登場。
救助・妨害に特化した性能で、ピンチに陥ったネズミの元に瞬間移動で駆け付け、怒りのパワーでネコの攻撃を無効化、でっかい拳でネコを吹き飛ばして気絶させるという原作さながらの化け物っぷりを見せつける。
その反面、チーズを巣穴に詰め込む速度はぶっちぎりの最低レベル。
他のネズミが両手や全身を使ってチーズを押し込んでいる中、マッスルだけが片手押しというパワフルなモーションなのだが、単にやる気がないだけかもしれない。
関連タグ
マーリン(トムとジェリー)…同じくジェリーの従兄として登場したキャラクター。
マッスルズ…前述したように、マッスルの別名・表記ゆれの一つになっていた名前であったのだが、現在ではとある作品のとあるキャラのあだ名として使われることが多い。