日本語吹き替え版の声優:藤田淑子→小桜エツコ(テイルズでは前田ゆきえとのダブルキャスト)、田中瑛梨(第9話まで)→熊谷なな(第11話以降)(「とむとじぇりー」)
概要
ニブルスとは「トムとジェリー」に登場するキャラクター。
灰色の体色でジェリーよりも体が小さく、おむつをした幼いネズミ。
初登場は1942年に発行された漫画本「Our Gang Comics#1」で「タフィー」という名前だった。
アニメでは1946年に公開された「The Milky Waif(捨てネズミ)」から登場。
「小さいニブルスをよろしくお願いします」という書置きと共にジェリーの家の前に捨てられていた。
この経緯のため公式でも表記揺れが発生しており「Nibbles "Tuffy" Mouse」が一応のフルネームとされている他、ワーナー公式ページでも「タフィー(ニブルス)」と表記されている。
後にジェリーのいとこに設定されるが、作品によっては甥っ子だったり友達の子だったりする。
トムに対する態度は、彼が幼く無邪気な性格なせいか回によってまちまち。
ジェリーからの印象も、ニブルスに対して色々と振り回されている様子も散見されている。
大食漢であり七面鳥や大きなチーズを一人だけ食いしめた事もあった。
「台所戦争」や「我こそ勇者」などではジェリー側のキャラらしくトムを攻撃していたが「ネズミの学校」ではトム(や、ニブルス)にフルボッコされたジェリーとは違い、眠たそうなトムに前述の大きなチーズを取ってきてもらったり、ジェリーから渡されたベルをラッピングしてトムをプレゼントして彼を喜ばせたり、さらにはジェリーとの立場が逆転してニブルスが「猫とネズミは仲良くしなければいけない」とジェリーに指導した際にトムが大いに賛成していたほどだった。
「王様を起こさないで」では、最初こそはジェリーと共に王様の睡眠妨害に加担していたが、起きてしまった王様がトムに激怒して処刑しそうになった時は、このままではまずいと感じたニブルスが子守唄で王様を寝かせており、その後処刑を免れたトムはジェリーやニブルスに感謝していた。(ニブルス曰く「(悪戯などしないで)正々堂々とね!」との事)
上記の「我こそ勇者」「王様を起こさないで」等のように、舞台がトム&ジェリーの家以外である場合はジェリーの弟子としてよく登場しており、家が舞台である「インディアンごっこ」ではニブルスに酷似した2匹の子ネズミが登場していた事もあった。
ニブルスが出演している作品の内、「台所戦争」「パーティ荒し」がアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞している他、「武士道はつらい」がアカデミー賞短編アニメーション賞をノミネートしている。
「テイルズ」ではジェリーの甥であるニブルスと酷似した子ネズミとその母親(ジェリーの姉妹)も登場している(海外では兄・弟、姉・妹といった概念が希薄なことからジェリーの姉か妹かは不明だが、トムの妹と違い一度もジェリーを『お兄ちゃん』と呼んでいないので前者の可能性が高い)。
「夢のチョコレート工場」とのコラボ映画では「タフィー」名義で「ウンパ・ルンパ」の見習いで登場。
ただでさえ小さいウンパ・ルンパよりも、更に小さいということで見習い扱いされていた。
後に「ウォンカビジョン」の遠隔リモコンの影響でジェリーより一回り大きくなったことにより、ウィリー・ウォンカからウンパ・ルンパの一員になることを認められた。
2022年に制作された、トムとジェリーとしては初となる日本オリジナル制作のショートシリーズ「とむとじぇりー」(後に正式タイトルで「とむとじぇりーごっこ」になった)では、主役であるトム&ジェリーを除いた、トムジェリに登場するキャラで唯一出演している(なお、名義は「たふぃー」)。第2話「にじいろキャンディショップ」から登場している。
「にじいろキャンディショップ」では、ジェリー(「とむとじぇりー」での名義は「じぇりー」)を釣り竿で捕まえたトム(「とむとじぇりー」での名義は「とむ」)に対して果敢に近づき、トムの鼻を噛み付くも、そのまま落下して尻もちをついてしまい、泣いてしまった(その結果泣く原因を作ったトムがジェリーの怒りを買った)。
「とむとじぇりー」でのニブルスは、ジェリーと一緒に過ごしている描写が存在し、小さなティーカップ(さくらんぼの模様が描かれている)の上で眠っている(第5話「眠れない夜」と第7話「ドールハウス」)。
また、第3話「ふわふわ!ベーカリー」ではフルーツをつまみ食いしていた(なお、ジェリーは瓶の中に閉じ込められていた)際にトムに簡単に捕まえられてフルーツサンドにされたり、第4話「あわあわ!バスタイム」では泡の中に入ったことがある。第6話「キッチンファイト」では、ジェリーが卵を落としてトムを攻撃していた際に、ジェリーがニブルスを落としてしまうシーンもある(その後に落ちていく卵を見てパニックになった状態で避けようとしていたトムがキャッチした)。
第4話「あわあわ!バスタイム」では、身体を洗われることが苦手らしく、ジェリーが身体を歯ブラシで泡を付けて洗っているのを見て怯えてしまい、逃げようとするシーンも存在している。
第7話「ドールハウス」では、ネコの人形と遊んでいるシーンもある。また、同話ではジェリーと一緒に女装をしたこともある。また、この話では、なんとドールハウスの中を覗いていたトムにキスをする場面もある。
第5話「眠れない夜」では、トムとジェリーの追いかけっこが原因で目を覚ましてしまうが、その後にニブルスが楽しそうに演奏し、それを見たトムとジェリーも仲直りして演奏するきっかけを作った。
ちなみに、ジェリー同様に頭をぶつけられると気絶してしまう設定があるようだ(第9話)。
第11話「ピクニック」ではトムとジェリーがハチに追われて逃げた後、ただ一人リンゴを食べていて、その際にリンゴの形に変形したことがある。また、第12話「トラベル」では、弁当の中に入っていたおにぎりを食べたことで、おにぎりの形に変形したこともある。
また、第9話と第12話では、おむつが外れてしまうこともあった。第14話「ハロウィン」ではお化けに変装していた。
その一方で、第13話「スクールデイズ」では、前述の「ネズミの学校」を元ネタにしている話ということもあるのか、トムに追いかけられたジェリーとは異なり、原作と同じように、ジェリーとの立場が逆転してニブルスが「猫とネズミは仲良くしなければいけない」とジェリーに指導する場面があった(なお、原作とは異なり、トムは参加していなかった)。
なお、第9話「とむとじぇりーダイナー」までは田中瑛梨氏が担当していたが、第11話「ピクニック」以降は熊谷なな氏に変更されている。