概要
アンクル・ペコス(Uncle Pecos)とは「トムとジェリー」のキャラクター。
Uncleは「おじさん」を指すため「ペコスおじさん」と呼ばれる他「ペックス」という別表記もある。
日本語吹き替え版における声優は鹿島信哉(TBS放映版)→辻村真人。
初登場話のタイトルは「Pecos Pest」で日本語題は「ひげも使いよう」となっているが「Pest」とは「害虫・疫病神・やっかいもの」を指し、ネズミが媒介する伝染病のドイツ語表記でもある。
後に「おじさんに降参」で再登場、2014の「トムとジェリーショー」でも複数回登場している。
ジェリーの親戚のおじさんであるネズミのミュージシャンで、目元が隠れるような黒いシルクハットと立派に蓄えた白い髭が特徴。初登場作品である「ひげも使いよう」でテキサス州からトム&ジェリーの家にやってきた。ジェリーに対しては「甥っ子」と呼ぶこともある。
ギターを弾きながら歌うのが特技だが、そのギターを失うと気弱になってしまう弱点が存在する。ギターの他にもハーモニカも弾ける。
「トムとジェリー」の登場キャラで最強候補と名高いキャラであり、後述するがトムは愚かジェリーですら彼に翻弄されており、利害の一致した2匹がかかってきても唯一敵わなかったキャラとなっている。
実際、ジェリー自身もペコスとの再会は喜ぶものの彼のはた迷惑な行為に対して頭を抱えさせており、ギターの弦やピックの代わりとしてトムの髭や爪を無理矢理取ろうとしたり、「おじさんに降参」では真夜中の午前1時45分に遊びに来ては歌い始めたりと、トムとジェリーにとって不快な思い出となっている。
特に後者はトムがギターを没収し、ペコスに取り返されても挙句の果てにギターを握りつぶし、それをジェリーにトイレに流してもらうと言った連係プレーを行うも、ペコスは外でハーモニカを吹くと新品のギターが実る花を咲かせており、ペコスが後述する妻と一緒に帰ると2匹はペコスの迷惑行為の故に倒れてしまう(=一緒に敗北してしまう)と言ったオチが見られた。
ちなみに同じくジェリーの親族であるニブルスとの関係は不明で、彼らはどちらも灰色の体を持っているが、実際に親子(あるいは祖父と孫)関係であるかどうかは疑わしい。
と言うのもペコスは「スピナー」という名の人間の妻が存在しており、彼女もペコスと共にデュエットを組むことがある模様。オチでは、スピナーが四つん這いで帰っていく描写が見られた。
アプリゲーム「トムとジェリーチェイスチェイス」では「ペックス」名義で登場。
持ち前の最強っぷりは鳴りを潜め、様々な効果を引き起こす演奏を使ったサポートが中心の性能になっている。