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「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん参上」

私は常に強い者の味方だ

「本当にすまないと思っているなら私の尻を舐めろ」


概要

CV:塩沢兼人(初代、1994年2000年)→神谷浩史(二代目、2016年~現在)


上記の決め台詞の通り、常に強い者の味方であり、主人公野原しんのすけが発案した「救いのヒーロー」(有料)である。後にクレヨンしんちゃんの並行世界を描いた外伝「ぶりぶりざえもんの冒険」の準主役として登場。2018年のアニメでは同族と思われる「金ぶりぶり」「銀ぶりぶり」が登場した。しんのすけの相棒的なキャラ。

救いのヒーローただいま参上

初代として塩沢兼人が演じていたことは非常に有名。担当年数は実質6年と短かったのだが、当時は美形、二枚目やシリアスな悪役などの綺麗所を演じる機会が多かった塩沢が、こういったコメディ一本のキャラを演じるのは非常に珍しく、内外ともに大きな印象を残していた。これ以降はオカマなどのコミカルな役回りも増えていくなど、本人にとっても転機になった。


性格

しんのすけとよく似ており、あまり周りの事を気にしない所や、下品で女好き、ナルシストで自分の顔を「美しい」と思っている点が共通している(ヘルニア国物語では自らを小栗旬と名乗るなど)。


常に強い者の味方を自称する故に、敵であっても強そうな相手が現れるととたんに態度が覆り時には仲間を裏切ることもある。このように著しく臆病者だが、プライドだけは人一倍高いのでそのことを指摘すると激しく怒る。本人曰く「素手で戦えば世界最強」。

救い料は「いちおくまんえん」などと法外な値段を請求してくる(回ごとに金額は変動するが、いずれにせよ請求先の人物が片手で払えないような法外な額である)。ちなみにローン等の分割払いや小切手クレジットカードによる支払いも可らしい。後述のように台詞が無くなっていた間は、このやりとりも無くなっていたが、その間の映画作品でしんのすけがこの台詞を言うことがあり(「オラの花嫁」では大人しんのすけも言っていた)、再び台詞が復活した後は再びこの言い回しを使うようになっている。


また、そうしたがめつさや図々しさなどが、偶発的にしんのすけ達や何かを救ったり、何らかの見返り(その話のヒロインである美女にいいところを見せたい)を求めて、本来のヒーローらしい活躍を見せようと躍起になる事もある(しんのすけなど、ぶりぶりざえもんの本性を知る者からはその本音を見破られる事が多い)。


容姿

ブタをちょっとスマートにして紫のスパッツらしき物を着けている。目と鼻の穴の大きさがアシンメトリーである。腰にさしているは刀のように見えるが千歳飴で、時々舐めている(『受け継がれしマラカス』によると、元々は使用者が望んだ物を出したり、何でも変形できる充電式の魔法の刀だったが、充電が切れてしまい、再充電まで100万年掛かる事で実質使用不可能になってしまった為、村の子供のブタから貰った千歳飴を代わりに刀身として装着している)。

ぶりってんじゃねーぞ!


二代目声優決定までの空白期間

ぶりぶりざえもんは、初代CVの塩沢が不慮の事故で急逝してから二代目CVの神谷が起用されるまでの16年間は姿のみでの登場で、全く台詞が用意されていない。

これは、塩沢の遺族やファンから「ぶりぶりざえもんのCVは塩沢さんのままにしてほしい」と要望があったこと、そして原作者の臼井儀人やアニメスタッフ全員が「ぶりぶりざえもんを演じられるのは塩沢さんしかありえない」と考えたことなど踏まえて、ぶりぶりざえもんのCVを永久欠番とする方針が立てられていたことが原因である。

この方針に基づき、アニメスタッフ間では塩沢の後任や代役を立てることは御法度扱いとされた。一時期塩沢の持ち役を多数引き継いでいる山崎たくみを後任に迎える企画が提案されたこともあったが、メインスタッフからは永久欠番の方針を改めて打ち出された上「ただ声が似ているからというだけで山崎さんを起用するのは塩沢さんだけでなく山崎さんに対しても失礼だ」と猛反対されたことから立ち消えになった。

また、生前の塩沢の声が多用されているスーパーロボット大戦のようなケースとは異なり、「過去の音源からサンプリングすることも塩沢さんに失礼になる」という考えがスタッフ間で強かったため、一部のゲーム作品を除いてライブラリ出演さえも殆ど認められなかった。

原作漫画では、塩沢の没後もぶりぶりざえもんがセリフ付きで登場する「ぶりぶりざえもんの冒険」も時折掲載されていたが、ぶりぶりざえもんの登場シーンが塩沢存命時より若干減っており、永久欠番の影響もあって長い間アニメ化されなかった(そもそもぶりぶりざえもんの登場回が不定期連載のため、原作のエピソードが本編に比べて少ない)。

そして、臼井が2009年に死去したこともあり、ぶりぶりざえもんのCVは最後まで永久欠番になるものと思われていた。


しかし、声が封印されていた影響により、新規のクレしんファンや視聴者の一部からはぶりぶりざえもんの存在を忘れられる(台詞がないため)ぶりぶりざえもんがどのようなキャラクターであるかが分かってもらえないなど新たな問題も起きてしまった。そして、ファンの間でもぶりぶりざえもんの声の復帰を求める声が強まっていたことなどから、アニメスタッフの間でも「自分たちのエゴを視聴者に押しつけているだけなのでは?」・「ぶりぶりざえもんの影を薄めてしまうのはそれこそ塩沢さんに失礼なのでは?」と永久欠番に疑問を持つ声が徐々に上がり始めた。


そして、塩沢の死去から16年、臼井の死去から7年、そしてクレしん連載開始25周年の節目を迎えた2016年ムトウユージ(現テレビシリーズ監督)をはじめとするアニメスタッフは遂に永久欠番の方針を捨てることを決意。

後任を選ぶにあたっては、ただ単に塩沢に声が似ていることではなく、二枚目から三枚目まで幅広いキャラクターを演じられること、そして抜擢当時の塩沢氏の当時の年齢に近い(具体的には40台前半以降)ことなどが主な基準とされた。

そして、予てよりアニメスタッフと交流がある神谷が二代目CVとして抜擢された(なお、神谷は塩沢と同じ青二プロダクション所属であり、誕生日血液型も同じである。また起用当時の年齢も40歳であった)(※)


このことは、まず同年5月6日放送回の次回予告において16年ぶりに声付きで覚醒することを発表した後、二代目CVが神谷となったことを後日正式に公表した。その発表において、神谷は自身が二代目として塩沢の遺志を引き継ぐことについて、次のようにその意気込みを語った。


『青二プロダクションにぶりぶりざえもんが帰ってきた!』と喜ぶ弊社のスタッフを見て、塩沢兼人さんと同じ事務所の後輩として心から幸せを感じています!

僕の気持ちをここに全て書ききることはできませんが、とにかく!今までの色々なものが結実してぶりぶりざえもんに辿り着いていたのだとしたら、本当に声優を続けていて良かったと思えます! クールでセコくておねいさんが大好きでお金にがめつくて、ブタのくせに人間より人間くさい…僕としては珍しく共感しかないキャラクターなので大切に演じて行ければと思っています! 偉大なる先代を知っている方もそうでない方も、温かく見守っていただければ幸いです!


神谷が正式に起用されて以降は、「ぶりぶりざえもんの冒険」のアニメ化も少しずつ再開しており、神谷による録り下ろしオリジナルボイスを使用したぶりぶりざえもんのLINEスタンプが配信されるなど、再びぶりぶりざえもんに脚光が集まりつつある。


※ 神谷がベルゼブブ優一役、藤野清志役で出演していた『よんでますよ、アザゼルさん。』や『監獄学園』の監督である水島努は、テレビシリーズの一部エピソードで脚本・演出などを担当したほか劇場版を手掛けている。現テレビシリーズ監督のムトウが手掛ける『コレクター・ユイ』でも神谷は富士タカシ役で出演していた。その他にも、神谷の様々な出演作にはクレしんのスタッフが制作に携わっている。


主な輝かしき武勇伝

  • 雷鳴編

記念すべきデビュー作品。

借金取り立て屋の鰐造(わにぞう)一家から貧乏親子を守るために、老ブタ(CV:青野武)から貰った『救いのマラカス』を振ったしんのすけに呼び出されたが、即「怖いからヤダ。」という一言で断り、大勢の人をズッコケさせた。

その後しんのすけとの連係プレー(?)で撃退。

今作では初登場と言うこともあってか、出番も最後の数コマ程度と少なめだったが、「戦いを拒否する」「最後に法外な救い料を要求する」などの後の片鱗が見られる。


  • 風雲編

空腹で死にかけたしんのすけに呼ばれる。

…が、本人も空腹で行き倒れ状態であったため状況が変わらず共倒れになるが、親切な親子によって豚汁の鍋に入れられる形で救われた。

その後、人身売買を目論むまゆつば屋の一味に攫われた一人娘を救うためにカラクリ屋敷に乗り込み、野グソ状態で屋敷主を「(ウ〇チを)拭いてないお尻攻撃」で撃退し、無事に娘も救出した。

今作では序盤から登場し、「しんのすけ同様に、下品で女好き」「すぐに寝返る」等のキャラクターが確立した。


  • 飛翔編・電光編

口の悪い凶暴な姫(※この編集者はげんこつ受けました)

……お転婆な姫君を人質に、将軍の権力を握ろうと企む一族から姫を奪還する為に、護衛を務める若娘・お竜から手助けの依頼を受け、褒美が豪華と聞くなり闘志を燃やして救出に参加。

まともな戦闘こそはしてないが、途中敵によって焼死(アニメ版では水で溺死)されかけたしんのすけ達を助けたり、一族一の実力を持つ用心棒に「臨月出産」の一言で隙を作らせて、お竜に勝機を与えるなど、今作では活躍するシーンが多い。


  • 風雲妖怪城

活動時間が3時間→3分、呪いをかけられたとある国の王子と設定が大きく変更(ただしそれ以外は変わらず)。

妖怪を退治してひろし達の呪いを解き、攫われた多くの若娘とみさえを助けるために協力。

手助けするには、ジジイの股毛で作った筆で契約書に書かないといけない。

事件解決後は野原家に居住してるらしく、ガマの油を量産するのにみさえにこき使われる妖怪を女王様コスで(嬉しそうに)調教していた。


  • オラは孫悟空だゾ

三蔵とある理由で別れた猪八戒ことぶりぶりざえもん。

空腹で死にそうな野原一家に豚カツにされかけたが、三蔵法師が幻影(なのだが物理的に、下の布を捲れる=覗ける)姿で代わりに事情を説明してくれたおかげで命拾いし、一家と旅をする事に。

このエピソードに関しては本物の猪八戒役だったこともあり、旅する一家のツッコミ役という珍しい立ち回りで活躍した。


  • 赤ズキンと紫ズキンだゾ

密書を隠し持つ紫ズキンことしんのすけと因縁がある、新選組沖田総司として登場。自称「京都のアイドル」「コギャルのおもちゃ」。

しんのすけと同じく綺麗な女性が好みだが、22才未満の女子(松たか子を除く)に興味が無い彼とは別に赤ズキンみたいな少女もタイプ。

美しい顔が自慢で常に大きな鏡をスパッツの中にしまい込んでいる。


  • クレヨンウォーズ1・2・3

宇宙を流離う宇宙海賊「レオナルド・デカぶりオ」を名乗り、強大な力を与える『スーパーニンニクエキス』のありかを聞き出す目的で、宇宙の支配を目論む帝国軍に攫われたバーゲン・セール姫とかいう老けた胸無しおばs(※この編集者は頭にタンコブ2段膨れました)

……麗しきバーゲン・セール姫を救出する為に報酬狙いでしんのすけ達と協力関係になったが、敵のアーシク・セイダーの実力を見るなり、彼の第一の配下(自称)として敵勢力に寝返る。

戦闘力は-640。


原作には登場せず、アニメ版に登場。

「野原刑事の事件簿だゾ」ではフランス人捜査官のジャン・ピエール・アンドレイ・ジョセフド・シャトーブリアンヌ、「野原刑事の事件簿」(「野原刑事の事件簿だゾ」とは別物)ではイタリア人捜査官のアレサンドロ・フランチェスカ・デ・ニコラを名乗っているが、いずれも自称


劇場版での出演


  • 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
    • メインキャラクターを務める。
    • 敵組織ブタのヒヅメが作った世界最強のコンピューターウイルスとして登場するが……。

  • 温泉わくわく大決戦
    • 『ぶりぶりざえもんの冒険 流星篇』がYUZAMEの巨大ロボットのテレビに映る。他の局が臨時ニュースの中、この局だけ通常運転という形であったがこちらも即座にニュースに変わった。
    • エンディングのラストでは『ぶりぶりざえもんの冒険 ニューヨーク篇』が始まるも、「ニューヨークで入浴」というダジャレを言っただけで終了。これにて塩沢ぶりぶりざえもんの最後の銀幕となった。
    • 同時上映の短編『メイド・イン・埼玉』ではラストのエピソードとなる『ぶりぶりざえもんの冒険 銀河篇』で主役を務める。しかししんのすけナレーションでぶりぶりざえもんを紹介しただけで終わり、ぶりぶりざえもんが「終わるなーっ!!」と叫んだところでエンドロールとなった。

  • ヤキニクロード
    • とある事情により、終盤に大量発生する
    • 予告編ではサーフィンで華麗な大ジャンプを披露するも、そのままヘリコプターに激突するというオチ要因を務めた。
    • 「そうだ、一番大事なこと忘れてた……おお〜!!」

  • 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃
    • こちらもお助けキャラクターとして登場。
    • まだ欠番扱いをされていた頃の作品なので、巨大な紙に書かれた落書きとして出演。
    • ご丁寧に「かみにかいてあるから しゃべれないんだ」というフキダシまでついていた。

  • 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
    • しんのすけの落書きから実体化した。
    • しんのすけ達と共にラクガキングダムから春日部を救う地上の勇者となったのだが……。
    • 神谷浩史版としては初の出演作品である。これを踏まえて前年の『新婚旅行ハリケーン』のエンドロール後の予告では「久しぶりの銀幕」というセリフがあった。

余談

マスターヨダというクレヨンしんちゃんのキャラクターは、アニメ版では担当声優の永井一郎が逝去してから出演が途絶えている点で、ぶりぶりざえもんと共通点がある。


関連イラスト

二代目声優の神谷にちなんで、彼の担当するキャラとのコラボイラストが投稿されている

ぴかぴかざえもんチョロチョロざえもん

『ぶりり木さん』祝!ぶりぶりざえもん復活!

お帰りなさい!(声優ネタ)16年ぶりの復活


関連タグ

クレヨンしんちゃん SHIN-MEN

塩沢兼人 神谷浩史

野原しんのすけ

伝説のイマジン

救いのヒーロー 私は常に強い者の味方だ 風見鶏


他作品

名前の由来が豚肉であり、強い者の味方をしている。

2代目ぶりぶりざえもん役の神谷氏が演じたさよなら絶望先生の主人公。彼の妹である-糸色倫を演じたのは初代しんのすけ役の矢島晶子氏だった為、小林由美子氏が引き継ぐまではしんのすけとぶりぶりざえもんのコンビが絶望兄妹コンビになった。

ぶりぶりざえもんと同じく初代声優が塩沢氏であり、塩沢氏担当の白鳥が登場した劇場版が放送されると、ぶりぶりざえもんと反応するファンも多い。なお、こちらの後任は「しんちゃん」では行田徳郎を演じている井上和彦氏である。


外部リンク

ぶりぶりざえもん復活秘話

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