概要
禁断クリーチャーとは、デュエル・マスターズにおける最凶クリーチャー、伝説の禁断ドキンダムXをはじめとする封印ギミックを持つ特殊タイプのカード。
特徴として種族が存在せず、出した時に『封印』を指定数付ける。
『封印』とはデッキトップのカードを裏面のままクリーチャーの上に重ねるギミックで、通常はクリーチャーを破壊せずに完全無力化する最上位の除去に等しく、禁断クリーチャーの場合は凶悪な効果の発動や、クリーチャーとしての使用を解禁するまでのカウントダウンの様に機能する。
封印の特徴として『コマンド』と名の付く種族が出ると、持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を一つ墓地に置ける。その為禁断クリーチャーの使う場合、必然的にコマンドデッキでの運用となる。
サイキック・クリーチャーの様な両面カードや、通常のクリーチャーと同じ片面カードの二種類で、両面カードの場合はゲーム開始時に場にセットして使う。
種類自体は少ないが、凶悪な効果を有する為非常に強力なカードであり、デッキ構築次第ならわりと早く出せる切り札となるカードである。
革命編終了後は『禁断クリーチャー』自体は登場しなくなったが、約6年後に禁断樹幹WO-ZEROが登場。
ただしこちらは種族を持っており、今後も変則的な禁断クリーチャーが登場するかもしれない。
背景ストーリー
宇宙より飛来した存在で、星を滅ぼす程の力を秘めている。
究極の禁断たるドルマゲドンXの策謀により、ドラゴンサーガの世界に降り立ったドキンダムは悪意をばら撒き、龍世界ドラゴ大王に倒されるも龍覇ザ=デッドマンや伝説の正体_ギュウジン丸等、後の大きな戦いの火種を生み出した存在。
本格的に活動し始めた革命ファイナル編では、禁断の力に影響され禁断に仕える種族、イニシャルズが登場。
舞台となるランド大陸を圧倒的な物量により、あっという間に蹂躙して暗黒大陸が完成してしまう。
イニシャルズは禁断の力によって誕生した種族であり、主である禁断から更なる力を与えられる事で、マスター・イニシャルズ、イニシャルズXと言った上位種も登場している。
ドキンダム自体想像を絶する力を秘めているが、ドルマゲドンからすれば替えの利く手駒の1体でしかなく、禁断クリーチャー自体は無数に存在する模様。
実際ドルマゲドンの禁断爆発前のイラストでは、ドキンダムと思われる個体が周囲に確認されている。
ドキンダム達以外の禁断クリーチャーであるVV-8の場合、イニシャルズが改造したギュウジン丸の設備を利用し、イニシャルズの一体を強化改造する形で誕生or復活している。
また禁断の力を受けたクリーチャーは特殊な種族に変異するようで、ディスペクターやレクスターズは禁断クリーチャーでは無いが、種族が「禁断」、または禁断の単語が追加されている。
王来篇でも最凶の存在として扱われているが、ドキンダム自体は(一応)モモキングに力を貸しており、最終的に神帝と同様に味方となっている。
地味に禁断が味方となるのはコレが初。
またWO-ZEROの登場により、フィオナ・ガーディアンのルーツが『禁断』である事、そして必然的にダママ団もWO-ZEROを起源とする事が判明した。
轟く覚醒レッドゾーン・バスターの設定では、「禁断同士が戦う並行世界」という恐ろし過ぎる世界も存在するらしく、光文明の禁断と、水闇のドルマゲドンの存在が明言されている。
他にも革命編の様々なクリーチャー達が、各文明に存在する禁断達の配下となっており、禁断クリーチャー達は覇権を巡って争っている。
背景ストーリーでは様々な世界が判明しているが、星を滅ぼす程のクリーチャー達、それもドルマゲドンの亜種と対立できる規模の存在達が、具体的な総数が不明とは言え1つの星、1つの世界で争っているので、危険度は他の世界の比ではないと思われる。
アニメ
『VSR』、『VSRF』で登場した伝説のカード。
VSRでは、デュエマーランド地下に封印されたカードとして存在が示唆されていたが、実際には『禁断』という名のクリーチャーであり、更なる力を求めるバサラを本体であるドキンダムが封印されている南極まで導く。
南極では復活したザキラとドキンダムを賭けたデュエルをするも、デュエル自体は中断してバサラが入手。この時、ザキラは人の手に余る力を得る代償をバサラに警告している。
事実、ドキンダムを使い続けたバサラの右腕は、徐々に異形の物へと変貌しており、ドキンダムの強制敗北も、『自身を使う者が弱者である事を許さない』として命を奪う形で再現されている。
ドキンダム入手後はバサラの切り札として猛威を奮い、VSRFではバサラが結成した「レアキラーズ」の力の源となり、その力で生み出したD2フィールドをメンバーに与えて戦力強化を図っていた。
レアカード狩りによって巻き上げたレアカードを食らい、ドキンダムは進化するもルシファーに敗北。
そのままならバサラは消滅する筈だったが、初心を思い出して更なる力への渇望からドルマゲドンと繋がり、これまで食らったカードを力を蓄えたドキンダムの脱け殻を糧に、世界をゼロにする破壊神、ドルマゲドンを入手する。
その後勝太との最終決戦で消滅後は登場しなくなったが、切札ジョー編では変則的な形でサプライズな登場を果たしている。
ピクシブ百科事典内に項目が存在する禁断クリーチャー
種族が「禁断」のカード
禁断スター進化クリーチャー。
ドキンダムと時の法皇ミラダンテⅫの『混成』ディスペクター。
VV-8と無双竜機ボルバルザークの『電融』ディスペクター。
禁断ソニック・コマンドのサイキック・クリーチャーと化したドキンダム。
「禁断」と名の付くD2フィールド
禁断フィールド
デュエル・マスターズ_プレイス
デュエル・マスターズ_プレイスが革命編に突入した事で、必然的にドキンダムが実装されるのかが注目された。
しかし、デュエプレは基本ルールからして紙とは仕様が異なり、「禁断や封印ギミックを本当に実装できるのか?」と不安の声が多かった。
だが…………
第27弾、『禁断伝説-DISASTER OF X-』にて実装が決定した。
最もネックだった封印ギミックは、「P'S封印(プレイス封印)」という形で実現。
従来の封印と同じだが、プレイス版では『メインステップ中に5マナ払うことで「禁断クリーチャー」以外の封印を1つ墓地に置くことができる』、という一文が追加。
これにより盤面制限や、最悪コマンドを採用していなくても封印の解除が可能で、特に通常手段では封印を破れなかったゼロ文明にはありがたい仕様となった。
また、解除できても5マナ消費する為、擬似ランデスの様な厄介さも秘めており、絶妙かつ見事な調整と言える。
それはそれとして、禁断実装に伴い、ドキンダムはオリジナルの『禁断レジェンドカード』として登場したが、その排出率はかなりエグい。
もろもろの詳細はドキンダムの記事を参照してほしいが、『ドキンダムでコレなら他の禁断もヤバいのでは?』、と戦々恐々する声が多数あるのは言うまでもない。
余談
禁断の代表格と言えるドキンダムだが、その常識外の特徴やギミックを開発するにあたり、なんと6ヶ月もの期間を要したとのこと。
更に禁断クリーチャーのシークレット版は禁断文字と呼ばれる、背景ストーリーにおける超古代の言語表記となっており、アルファベットに対応するので解読すればちゃんと読める。