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ブルータス

ぶるーたす

ローマ人の姓「ブルトゥス(ブルートゥス)」の英語読み。それから採った漫画のキャラクター名、雑誌名など。
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曖昧さ回避編集


マルクス・ユニウス・ブルトゥス編集

概要編集

ルキウス・ユニウス・ブルトゥスの末裔である。

幼年期、父が民衆派と元老院派の闘争に巻き込まれて死亡したため、未亡人となった母と愛人関係になったカエサルの保護を受ける。その為、一部では養父扱いされている。

共和政ローマ末期において元老院議員として政治的キャリアを重ねた。

終身独裁官となったカエサルに権力が集中することを危険視した共和主義者の仲間と共に、紀元前44年3月15日にカエサルを暗殺。


後にローマを離れたがアントニウス軍と対決していた二人のコンスルが横死したことによりオクタウィアヌス、アントニウス、レピドゥスによる第2回三頭政治が成立。その後紀元前42年10月23日のピリッピの戦いで、オクタウィアヌス、アントニウス連合軍に敗北し、自決した。


後世の評価編集

カエサル暗殺はローマの帝政移行を止められなかったこと、アウグストゥスが行った政策により150年余りに渡るパクス・ロマーナが実現したことなど、大局を見極められなかった愚者という評価が一般的となっている。

しかし、もしヒルティウスとパンサが共に戦場で倒れることがなければ、その後の展開が変わって現在の評価も違っていたという考えもある。


デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス編集

概要編集

ルキウス・ユニウス・ブルトゥスの末裔である。

共和制末期、ガリア戦争に遠縁にあたるガイウス・ユリウス・カエサルの部下として従軍。階級はレガトゥス(総督代理。ガリア総督カエサルの副官に相当)。

モルビアン湾の海戦では独創的な兵器を使用することで勝利し、マッシリア包囲戦でも勝利を挙げている。また、ガリア戦争後のガリア統治に従事し、ローマ内戦中も平穏を保った。

プブリウス・リキニウス・クラッススと共に重用され、カエサルは『ガリア戦記』に『青年ブルトゥス』と記している。

しかし、マルクス・ユニウス・ブルトゥスが主導したカエサル暗殺事件には、直前に将来の共和国最高職(執政官)を任されていながら直接加担することになる。


事件後にカエサルの遺言状が公開されたが、オクタウィウス(後のアウグストゥス)に次ぐ第二相続人かつ若年時の後見人とされており、パルティアで戦死したクラッスス同様に最後まで信頼を寄せていたことが判明し、デキムスは自室にてしばし茫然とした。

その後の内戦でアントニウスとレピドゥスに敗死。


余談編集

「ブルータス、お前もか」が有名になったシェイクスピア戯曲ジュリアス・シーザー」の「ブルータス」はデキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌスを指すのではないかという説があるが、デキムスは『ブルータス』ではなく『デキウス』という役名で登場している。

カエサルが暗殺時に発した言葉は「息子よ」、「ブルータス」など諸説あり、何も言っていないとも言われる。

暗殺当日、カエサルに現場まで随行したのはデキムスで信頼を寄せていたのは間違いなく、カエサルは彼に元老院への出廷を促している。ポンペイウス派との戦争で元老院派についたマルクスより、カエサルの軍にずっと従軍してきたデキムスの加担の方が、当時は衝撃であったと思われる。


関連タグ編集

ポパイ シェイクスピア ガイウス・ユリウス・カエサル ブルータス、お前もか

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