CV:日野聡
概要
『ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者』の主人公。
父・セオドールが戦場で戦死し、その魂が戦乙女であるヴァルキリーに選定されている。
しかしその後、妹・エルシーが衰弱死してしまい、更に母・マルゴットはセオドールとエルシーの死を受け入れられないあまり記憶退行するなど、家庭は崩壊してしまうことになった。
やり場の無い怒りに駆られたウィルフレドは、受け入れ難い現実から目を背けたいと思うあまり、父の魂を連れて行ったヴァルキリーが全ての元凶であると憎むようになってしまい、「神を殺すための力」を得るべく、母を幼馴染みの少女であるティルテに世話を任せて同じく幼馴染であるアンセルと共に村を旅立つ。
人物
本来は、優しく直向きな性格であったのだが、ヴァルキリーへの復讐心に取り憑かれてからは、そのなりを殆ど潜めてしまっている。
また、思い込みが非常に激しく、ヴァルキリーに対する憎しみは傍から見ても常軌を逸しており、行動を共にしているアンセルからも心配され、出来ることならウィルフレドが戦乙女への復讐をするのはやめて欲しいと思っている。
劇中の動向
傭兵となって戦場を渡り歩いたウィルフレドは、アンセルを不死者の攻撃から庇って命を落としかけることになり、ヴァルキリーにその魂を選定されそうになるも、エインフェリアになっていた父・セオドールの願いを汲み取った彼女によって再び生を得る。
しかし、意識が朦朧としていたウィルフレドはその事実に気付けず、セオドールを失った後の過去を走馬灯によって蘇らせたことから、より一掃ヴァルキリーへの憎しみに取り憑かれた結果、冥界の女王・ヘルに選ばれる事になり、1年間の期限のついた冥界との契約によって、『女神の羽』の力を得ることになる。
そしてウィルフレドは、力を求めるあまり、その代償を知っていながらアンセルに『女神の羽』を使ってしまい、遂に取り返しのつかない過ちを犯してしまうことになる。
女神の羽による代価によって必死に死にたくないと叫びながら死んでいったアンセルの姿を目の当たりにしたウィルフレドは、理性のタガが外れかかったも同然の状態に陥り、冥界からの使者として現れたエーリスと共に、ヴァルキリーを倒す力を蓄えるための仲間を捜し求めて各国や戦場を駆け巡ることになる。
なお、ウィルフレドは結局、行動を共にしていたエーリスこと冥界の番犬・ガルムやヘルによって利用されていたに過ぎず、エーリスはヴィルノアとクレルモンフェランの両王子を支援し、ロイエンバルグ卿が中心となって行っていた和平会談を阻止する計略などを行っていたのだが、ヴァルキリーへの復讐にしか頭に無かったウィルフレドは、本人が明かすまで気付けないでいた。
また、ヴァルキリーは倒されても、あくまでも物質化した身体が滅ぶだけで、人間と神それぞれへの転生を繰り返す為、ウィルフレドの望むヴァルキリーの抹殺という目的は、どうやっても出来ない。
この事実についてエーリスも知っていたようであるが、ウィルフレドを利用していた彼女はその真実を話す事はなかった。
女神の羽を使用するほど、ウィルフレドの力は強化されていくのだが、次第に人格面においても悪影響を及ぼすことになる。
大量使用によって完全に力に溺れた場合(Cエンドルート)は、見兼ねて姿を現したヴァルキリーに自分が女神の羽で犠牲にした後、エインフェリアになっていた仲間達を見せ付けられるも、自らの行い全てが戦乙女のせいであるとまで開き直っており、フレイ粛清エンドではその浅ましさから、フレイに『唆されるがまま、冥界の慰み者にされた愚かな人間』とまで酷評されるほど、救いようの無い存在にまで堕落してしまうことになる。
以下、ネタバレ注意!!
Bエンド
ウィルフレドから本来の優しさが失われなかったルートその1。
仲間達と行動していく内に心の何処かで復讐を成し遂げても何も解決しないと悟りつつも、復讐の道から降りることが出来ずにいるウィルフレドは流されるままにヘルが定めた契約期間が終わる間際に咎人の剣(紛い物)を完成させた。
そして、戦乙女であるレナスに戦いを挑むが、その途中でエインフェリアになった父セオドールと再会。
セオドールは息子に、選定の際に自分が余計なことをしたせいで苦しめてしまったことを謝罪し、復讐の道を止めて生きるよう諭す。
父の言葉を聞いてウィルの迷いは極限まで強まり、遂に戦意喪失する。
だが、エーリスが姿を現し、戦乙女を倒せなかったとしてウィルを冥界へ送ろうとする。
セオドールは息子を庇う形で、冥界に葬られてしまう。
結局、咎人の剣(紛い物)をエーリスに渡すことで冥界との契約は解消され、ウィルは現実と自らの罪と向かい合って生きることになった……。
Aエンド
ウィルフレドから本来の優しさが失われなかったルートその2。
仲間達と行動を共にする内に、(どこで感化されたかは分からないが)ウィルフレドは戦乙女に復讐するという行為に虚しさを感じ始める。
そして、バルマーの言葉とフォーネルとの戦いで『戦乙女が戦いに呼ばれて死者を選ぶのなら、その戦いを止めて自分のような人間を増やさない』という答えに辿り着き、フォーネルの仲介で紹介されたロイエンバルグ辺境伯と共にアルトリアの内戦回避に貢献した。
アンセル以降、女神の羽の力を一度も使わなかったウィルにエーリスは催促するように言う。「このままでは戦乙女を討つことは叶わない、もっと命を奪い力を蓄えるべきだ」と。
しかし、病魔とラングレイの攻撃による傷がもとで命を落としたロイエンバルグの最期の言葉の影響を大きく受けていたウィルは復讐は間違いであると気付き、友を犠牲にしてしまった罪を償うために契約通り冥界へ行くと言う。
そんなウィルに失望したエーリスは、アルトリアにおける騒乱は全て自身の働きかけによるものだという真実を明かす。
ウィルは本性を露わにしたエーリスと決別し、最後の決戦が始まる。
魔物化したエーリス相手にウィルは流石に苦戦を強いられるが、戦乙女によってエインフェリアとなっていたアンセルが助太刀に入る。
エーリスを倒した後、ウィルはアンセルを女神の羽の最初の犠牲者にしてしまったこと・ティルテにも嘘をつき続けていたことを懺悔するが、アンセルはそんなウィルを許し、ウィルの父・セオドールからの伝言を伝えて神界へと帰った。
故郷に帰ったウィルは、ティルテにアンセルの死を伝え、家に帰った後、父が遺したオルゴールを修理して母マルゴットに聞かせると、母の心と記憶は元に戻り、母子は本当の再会を果たした。
その後、ティルテと共にアンセルの墓参りをしたウィルは、ティルテにいつか旅へ再び出ることを伝えたのだった。
家族
セオドール
CV:間宮康弘
ウィルフレドの父。
腕の立つ傭兵だったが戦死してしまい、レナスにエインフェリアとして選定された。
彼の死後にウィルフレドの一家は貧困に喘ぐことになる。
Bエンドルートでは復讐心に囚われたウィルフレドを止めるべく、自らの意思で敵として現れる。
固有奥義は、「セレスティアル・インフェルノ」。
マルゴット
CV:久嶋志帆
ウィルフレドの母。
夫と娘の死により精神を病んでしまい、夫と出会った若い頃の時期まで記憶退行を起こしてしまう。
我が子であるエルシーやウィルフレドの存在は忘れてしまっており、ウィルフレドをセオドールと思い込んで接している。
エルシー
CV:武田華
ウィルフレドの妹。
父の死後、貧しさによる飢えから衰弱して病死してしまう。
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関連人物
アーリィ:隠し要素であるセラフィックゲートで「主役をよこせ!」と言われる。