「楠神流の名に懸けて…!!」
演:青木玄徳
概要
名門・楠神家の出身で、 天弓騎士・牙射(ガイ)の称号を持つ魔戒騎士。
その称号通り、弓矢が武器で迅速かつ必殺必中の遠距離戦を得意とする弓矢の名手(ちなみに弓につけた刃で敵を斬る事も可能)。本人曰く「楠神流の弓術は早打ちの連射が基本」
眼鏡をかけたインテリ風の青年で、ナポレオンコートのような青いコートを着ている。
家柄の重さに恥じぬよう鍛錬してきたせいか、プライドが高く冷徹に近い冷静沈着な性格の持ち主である。
その性格のためか、当初は黄金を失った牙狼を纏う道外流牙と、お調子者かつ女たらしの蛇崩猛竜の2人とは険悪と言ってもいいほど反りが合わず、 第3話では猛竜を救出しに向かおうとする流牙を引き留め、猛竜を囮として切り捨てようとしたことで流牙を怒らせたこともあった。
そんな哀空吏の転機となったのは、第13話『狩 Hunting』であった。
魔導ホラーに必殺の矢が通じないことに衝撃を受けた哀空吏は、元老院に向かい魔導ホラーについて別の戦い方を模索すると符礼に提案した際、「やれやれ…臆病な奴ほど言い訳が多いなぁ」とザルバに皮肉られた後、岩を的代わりに射抜く練習をしながら一人苦悩する。
そんな哀空吏に流牙が「一本じゃだめなら矢を何本に束ねてぶっ刺せばいい」と無数の矢を束ねて岩を打ち壊した際、「そんなのは楠神流とは言えないな」と反発。流牙も「楠神流だろうが何だろうが関係無いでしょ!?ただ全力でホラーを倒す…それが魔戒騎士だろ?」と衝突。
その後、莉杏が発見した魔導ホラーの『保存食』を見て、それを製造している金城グループの食品プラントに製造員に扮して潜入した際、保存食にされてしまった人々の無念の声と、犠牲者の中にいた洲崎類の家族の最期に慟哭する猛竜の姿に、哀空吏の心に変化が訪れる。
やがて、潜入し始めた時に魔導ホラーと無関係の職員を逃がそうと通報機を鳴らそうとした流牙と同じことを行った。
流牙「おい!SG-1が来るだろ!」
「その前に……カタをつけよう……!!」
怒りと涙に震える哀空吏の瞳に、決意の炎が宿った。
『保存食』を奪還せんとする責任者である魔導ホラー・妻崎から『保存食』を守りながらも、必殺の矢も通じず打ちのめされ、泥まみれになり、眼鏡も外され、プライドさえも砕かれた哀空吏。
それでも、これ以上魔導ホラーを野放しにして犠牲者を増やすわけにはいかなかった。
「俺は…俺はまだ折れちゃいない!」
妻崎「見苦しいな…そうまでして私を貫きますか?」
「それが俺達、魔戒騎士だ!!」
見苦しい抵抗だと嘯かれながらも哀空吏は落ちた無数の矢を拾い上げ、妻崎を突き刺す。
欠片に宿った魔戒騎士としての信念が金色の光となり、牙狼となった流牙の牙狼剣が妻崎を切り裂く。
戦いを終え、互いに笑い合う二人には分け隔てりはなく、哀空吏の心に守りし者としての新たな誇りが生まれた。
因みに、流牙と和解する以前も類を想う猛竜を気に掛ける様子を見せている。
第22話で符礼法師から楠神家の名誉を守る者の証として楠神の家紋が刻まれたソウルメタル製の鏃を授けられる。
第24話におけるゼドムとの最終決戦後、番犬所から指令が下ったことから元老院へ行くことも考えたが、符礼法師と波奏の遺志を継いで南の管轄へ向かう流牙の旅に同行することを決めた莉杏に代わってボルシティに残り古代遺跡を守ることにした。
『GOLDSTORM翔』の後日譚である『KAMINOKIBA』にも登場。
本作では、髪型が七三分けになっている他にも、幼馴染だった女魔戒法師・蛮美が登場する。
天弓騎士・牙射(ガイ)
哀空吏が青みがかった銀色の鎧を纏った姿。
その名の通り、弓矢による遠距離攻撃が得意である。
西洋甲冑に近いデザインとなっており、耳が左右非対称である。
魔戒弓を回して左右に円を描くことで召喚する。
余談
演者の青木氏は後に『仮面ライダー鎧武』で戦極凌馬を演じており、変身する戦士も弓矢が武器で弓を剣のように使う事ができる。ただし、こちらは悪役。
関連タグ
牙狼 闇を照らす者 神ノ牙 道外流牙 蛇崩猛竜 莉杏 符礼 蛮美
四十万ワタル:青い魔戒騎士繋がり。