演:横山めぐみ
【警告】以下の内容の中に、物語の核心に触れる記述があります。
概要
本作の主人公・道外流牙の母親の魔戒法師で、符礼法師とは幼馴染。
流牙や符礼の発言から、本編開始前に亡くなっていると思われていたが……。
【警告】以下、ネタバレ注意!!
本編の約15年前、黄金騎士の鎧の輝きを取り戻す計画の一環で行われたゼドムの儀式の最中に、金城滔星と彼によって魔導ホラーと化した尊士に捕らえられてしまい、魔導ホラーのプラントを生み出す母体として利用されていた。
流牙は魔導ホラーを斬った時に発生する黄金の波動を受けた際、死んだと聞かされていた母の存在を感じていたが、それは彼女の歌によって黄金の輝きが育てられていたためであった。
プラントを生み出す度に幼体化しており、第20話で流牙と再会した際には少女の姿になっていた上流牙のことも覚えていなかったが、符礼に助け出された後、彼の術で元の姿に戻り記憶も取り戻した。
視力を失った流牙のために、自らの視力と引き換えに彼の視力を元に戻した。
そんな彼女でも、「牙狼が放つ輝きと暖かさ」は分かるらしい。
長年プラントを生み出し続けた影響で肉体が徐々にホラー化しつつあったため、第23話で完全にホラーと化してしまう前に流牙の魔戒剣を自らに突き刺して、その生涯を終えた……。
その直前、
「死なないで、流牙。命を大事にして、何があっても生き抜いて」
「願いは一つ。この目にあなたの未来を、たくさんの笑顔を映して」
という最後の愛情とも言える言葉を流牙に伝えた。
その最期に、流牙と莉杏、蛇崩猛竜と楠神哀空吏は涙を流した……。
ゼドムとの最終決戦後、波奏の遺体はボルシティの古代遺跡にある女神像の麓に埋葬された(波奏の墓の隣には、符礼の墓も建てられた)。
そして、波奏と符礼の遺志を継いだ莉杏は、全ての元凶にして陰我ホラーと化していた金城滔星に落とし前を実行。
波奏を始めとした一連の事件の犠牲者の無念を晴らした彼女は、流牙に「黄金騎士を支える、魔戒法師になる」と宣言し、南の管轄へ向かう彼の旅に同行するのだった。