リベラ(牙狼)
りべら
演:井村空美
「ボルシティ」のテレビ局に所属する女性ニュースキャスター。
市民の間で非常に人気が高く、「正義は守るもの」と口にしているが……。
以下、ネタバレ注意!!
「私は白を黒に、黒を白に出来る」
莉杏「この街の正義を守ってきたんじゃなかったの!?」
「一つだけ教えてあげるわ…正義は守るものじゃない、作るものよ」
本性は「正義は作るもの」を信条とし、マスメディアの力を悪用して自身や金城グループの敵対者を陥れる卑劣漢ならぬ卑劣嬢。
更には自分を“正義の女神”と慕っている市民を内心では「愚民」と見下していた。
普段は冷静に振る舞うクールビューティーであるが、自分の筋書き通りに事が運ばなかったり、コケにされたりした時などには舌打ちしながら激情を露にして口調が荒くなる。
その正体は金城滔星に従う魔導ホラーの1体で、仕事仲間であった風見泰人の恋人を食い殺しただけでなく、第9話で風見が写真に収めた道外流牙と陰我ホラーの戦いを意図的に編集し流牙を指名手配の犯罪者に仕立て上げて追い詰めた。
同話で捏造を抗議してきた風見を喰い殺したことも加え、第12話で流牙と莉杏を殺そうとするも、流牙を発砲したところをレポーターに扮した莉杏に生中継され、今度は自分が逆に犯罪者に仕立て上げられてしまった。
その際には自分を棚にあげて莉杏を非難するも、彼女からは前述の台詞をそっくりそのまま言い返されてしまう。
そして、追い打ちをかけるかのごとく流牙の魔戒剣で舌を斬られたことでその場から逃走。なお、失った舌は逃走後に元通りに再生していた。
斬り落とされた舌の一部はのちに魔導ホラーを探知する鈴へと変化するが、皮肉にもそれが第22話で流牙達のボルシティにおけるアジトを探知されることになる。
その後、しばらく隠居しながら暗躍しており、第17話では魔導ホラーと化した燕邦と共に金城一家を全員喰い殺し、上記の生中継はトリックであるとニュースで報道して表舞台に復帰した。
第21話ではSG-1の部隊を率いて蛇崩猛竜と楠神哀空吏を追い詰めたが、乱入してきた燕邦に化けた莉杏によってまたしても嵌められ、“燕邦殺害”(この時、本物の燕邦は流牙に討たれて死亡していた)という決定的な証拠と共に魔導ホラーとしての正体もSG-1隊員達に露見させられてしまい、完全にボルシティを脅威に陥れる敵として認識され、再び逃亡する羽目になった。
その後、第22話で燕邦の仇討ちに燃えるSG-1から執拗な追撃を受け進退窮まったことから、半ば自暴自棄となり、第12話で切り落とされた自らの舌を頼りに魔戒騎士達のアジトへと直接殴りこみ、流牙ら三人に最後の戦いを挑む。
「お前達がいなければ、この街は秩序が保たれた、平和で美しい街であったのに!!」
流牙「何のための平和だ…何のための秩序だ!!」
乱戦の末に最期は流牙の魔戒剣で貫かれて敗北し、絶命した。
尚、幹部クラスの魔導ホラーの中で唯一リベラだけは人間であった頃の姿や魔導ホラーになった経緯が語られることがなかったが、同じ幹部クラスの尊士や燕邦が魔導ホラーになる前は何れも正義感が強く、人望ある人物であったことから、劇中では終始、陰湿かつ卑劣な振る舞いを見せた彼女も、元は善良な人間であったと思われる。
メンドーサ:情報操作と世論誘導で魔戒騎士達を追い詰めた悪役繋がり。こちらは『守りし者』の掟を逆手に取って多くの魔戒騎士や魔戒法師を死に追いやるなど、リベラ以上にタチが悪い。
ロゼッタ・ライリー:こちらもマスメディアを悪用しヒーロー側を批判する偏向報道をするTVレポーター。
蛭川光彦:リベラと同じく、マスメディアでヒーローを追い詰める特撮悪役。また、リベラのボスと同様に、“特別な力は持たないただの人間”という自分の立場を逆に武器にしている。
左京鈴:中の人が同じ特撮キャラ繋がり。「架空の町の住人」という共通点を持つが、リベラとは逆に善人である。ちなみに彼女が登場した作品では燕邦の中の人も出演していた。