マリア・S・クランベリー
まりあえすくらんべりー
演:杉本彩
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場。
NEVERを追って来日した、国際特務調査機関の女性捜査員。
NEVERの凶行を止める為に、風都を護る戦士である仮面ライダーW=左翔太郎とフィリップに協力を依頼する。
2人に情報を提供しつつしっかりとサポートする頼もしい味方であるが、時折フィリップを気遣うような素振りを見せる事もあり、(時系列上では既に自分の正体は知っている)フィリップは彼女こそがシュラウドの正体=自分の母親と推測しているが…。
以下ネタバレ
実は彼女の経歴は全てでっち上げであり、その正体は映画で起きた事件の元凶を作ってしまった張本人。
サイクロン・ドーパントの正体でNEVERの開発者にして大道克己の実の母親大道マリア(またの名を大道美樹)その人。
2人に近付いた目的も、風都中にばら撒かれた“T2ガイアメモリ”を彼らに集めさせてから奪い取る為であった。
フィリップに見せていた素振りは、彼の姿に嘗ての克己を重ねていたため。
元々は風都工科大学における遺伝子工学の権威であったが、息子である克己の交通事故死を切っ掛けに、かつて自身が取り組み倫理感や道徳感から封印していた死者蘇生研究を財団Xの援助の元に完成させて克己を蘇生させる。自身のエゴの為に人間としての心を持たない死なない怪物と生まれ変わってしまった克己への深い愛情から、息子の望む物を全て手に入れようと修羅の道へと突き進むことを決意する。
しかし心の底では自身の行いを悔いているようで完全には非情に徹し切れておらず、戦いに巻き込まれた無関係の風都市民や追い詰められたWを助けたり、トリガー・ドーパントの攻撃から亜樹子を守るなどの行動をとっていた。
劇中、かつての息子の姿と重なったフィリップとの交流を得て少しずつ自身の過ちに気付いていき、物語終盤で“風都の市民全員を自分と同じ死なない怪物へと変える事でミュージアムのガイアメモリのモルモットから解放して救済した上で自身の様なNEVERが怪物と見られる事のない世界を築き上げる”という狂気に走る克己を止める為にNEVERにとっての毒といえる“細胞分解酵素”を注入して葬り去ろうと試みるが、銃で致命傷を負い、かつての息子の姿と重ね合わせたフィリップへの贖罪と感謝の言葉を残し、彼の腕の中で静かに息を引き取った…。
なお、前日談である『仮面ライダーW RETURNS/仮面ライダーエターナル』ではNEVERを影からバックアップする様子が描かれているが、この頃から既にNEVERしか仲間として認めない姿勢の息子に対して一抹の不安を感じていたようだ。
演者の杉本氏は、『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』ではモネラ星人に洗脳されて結果的にデスフェイサーを作ることになってしまった科学者・キサラギ・ルイ役を務め、『ウルトラマンコスモスTHE_BLUE_PLANET』ではスコーピスの襲撃に巻き込まれる女性リポーター役を務めた経験があり、ウルトラマンシリーズではお馴染みの女優であるが、仮面ライダーシリーズは今作が初となる。
大道克己 NEVER(仮面ライダーW) 哀しき悪役 サイクロン・ドーパント 仮面ライダーW AtoZ/運命のガイアメモリ
死神博士:仮面ライダーシリーズで最も有名なマッドサイエンティスト。「病弱な妹を助けるべく臓器移植の研究をしていたが、妹が早死にしてしまい、彼女を蘇生させるために秘密結社の誘いに乗った」という裏設定があり、マリアに似通った経歴を持つ。
我修院サレナ:娘に命を与えるべく過ちと知りながら悪魔に魂を売り事件を引き起こした母親繋がり。ただし、こちらはマリアとは違う結末となった。