ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

コスモ・バビロニア建国戦争

こすもばびろにあけんこくせんそう

コスモ・バビロニア建国戦争とは、劇場映画『機動戦士ガンダムF91』にて行われた戦乱である。

概要編集

機動戦士ガンダムF91』にて行われた戦乱。


宇宙世紀が100年を超え、ジオン共和国が自治権を放棄して完全に地球連邦の傘下に入ることとなり、反連邦のシンボルであるジオンがいなくなったことで腐敗した地球連邦の現状を憂慮したマイッツァー・ロナ率いる名門ロナ家は地球の中世ヨーロッパ時代の思想であるノブレス・オブリージュを参考としたコスモ貴族主義を掲げる武装組織クロスボーン・バンガードを設立。


宇宙世紀123年、サイド3のコロニー「フロンティアⅣ」に大量のモビルスーツを送り込んで破壊と虐殺を繰り広げて強制的に占拠。コスモ・バビロニアを旗揚げし、ジオンに代わる新たな反連邦国家として地球連邦政府へと宣戦布告した。

これに対して連邦軍残存部隊やコスモ貴族主義に反発する一部の民間人はフロンティアⅠに残存していた練習艦スペース・アークに集結して抵抗運動を開始した。


フロンティアⅠで行われた抵抗運動に対し、コスモ・バビロニア軍は偵察や散発的な戦闘などを繰り返すのみで、一気に制圧する素振りを見せなかったが、これはラフレシア・プロジェクトを統括するカロッゾ・ロナによって同計画の実験場とする目的があった。後にザムス・ガルから殺人兵器バグが投入された為、スペース・アークは民間人を乗せコロニーからの脱出を余儀なくされた。


ラフレシア・プロジェクトはカロッゾの死によって崩壊したが、その後も連邦とコスモ・バビロニアの戦闘は継続され、最終的にマイッツァーの孫であるベラ・ロナことセシリー・フェアチャイルドがコスモ貴族主義を否定する演説を行い、コスモ貴族主義自体もジオニズムほどスペースノイドの心をつかむことはできずクロスボーン・バンガードは内部分裂をおこし、崩壊した。


影響編集

この戦いは上記の通り、クロスボーン・バンガードの内部分裂という形で比較的早い段階で地球連邦軍の勝利に終わった。

しかし結果として地球連邦軍の弱体化と連邦政府の宇宙への無関心さが浮き彫りとなり、一部政府高官に至っては緊急事態だというのにもかかわらずバカンスにふけり、フロンティアⅣで行われた虐殺行為に関しても「酔っ払いの喧嘩みたいなもの」という大失言をかますという失態を犯した。このような対応はコロニーの不信感や独立機運を高めることになる。

実際のところは連邦軍内でもラー・グスタ隊など、練度の高い兵士の果敢な抵抗は確認されており、また政府高官のいい加減な態度こそ報道されたが、現地の連邦軍としてはその後、割と早い段階で増援艦隊を派遣していた。

更に二度にわたるオールズモビル戦役では連邦単独で勝利している(これに関しては相手の状況を見るに勝って当たり前と言えばそれまでだが)。

結果的に後年のザンスカール戦争時の連邦のやる気のなさもあって、この時期まではまだかろうじて連邦の意識と戦力は高かったとも言えるだろう。

しかし、腐敗や負け戦の方が世間的には目立つというのが現実であり、連邦の活躍した一面については社会から無視される傾向にあったのかもしれない。


ついでに言うと連邦軍は各コロニーによる連邦軍駐留部隊の拡充などの要求を無視していたが、その内容とは連邦軍によるコロニー社会の管理を強化せよという要望であり、ジオン残党軍が活発だった時代の「連邦はコロニー社会の自立を邪魔するな」という欲求とは全く性質が違うことがわかるだろう。

この時代はコロニーの全てが反連邦的な自立意識があったという訳ではなく、連邦の支配体制に従順な声も多かったために要望が矛盾しているという訳ではないが、マフティー動乱以降の微妙な意識の変化がうかがえる。


かくしてこの戦争は各コロニーが連邦からの独立を掲げコロニー同士で対立する宇宙戦国時代の引き金となった。

関連記事

親記事

機動戦士ガンダムF91 きどうせんしがんだむふぉーみゅらないんてぃわん

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました