アーサー・ユング
あーさーゆんぐ
CV:松野太紀
シーブック・アノーの友人の一人で、明るくお調子者な性格の黒人の少年。グループのムードメーカーだった。
コロニーがクロスボーン・バンガードの襲撃された際に、戦場からの避難を優先するシーブック達とは対照的に、戦争博物館のロイ艦長に唆されて自分達での応戦を試みる。分弱な武装しかついていなかったガンタンクR-44の上部に登り、バズーカを片手に応戦しようとしたが……ろくに整備されていない展示用のMSでは歯が立たず、本機を狙ったデナン・ゲーのビームサーベルによって機体は中破、爆風に巻き込まれ吹き飛ばされ建物の壁に叩き付けられ、そのまま地面に落下し非業の最期を遂げてしまう。
主人公の友人であり、ムードメーカーとしていつもみんなを楽しませていたアーサーの余りにも突然で呆気ない死……、既に事切れた彼を信じられず、「もう楽にしてやんなきゃ」というアズマの言葉を受けて必死に肩を揺すりながら放ったシーブックのやるせない一言「だってよ、アーサーなんだぜ?」は、名台詞としてファンの印象に残るものの一つとなった。
漫画版では文化祭襲撃の際に殺されてしまい、「アーサーが死んじまってるよぉー!!」とシーブックにショックを受けさせた。小説版では死に様がさらに凄惨になっており、砲の爆発に巻き込まれて文字通り粉々に四散してしまった。
尚、シーブックは彼に対して「目を開けてくれ!!」と言っているが、彼は目を開けている。
(勿論適切な言葉を選んでいる余裕がないほどシーブックが動揺していたのはあるだろうが)
劇場用F91でこそ有名な彼だが、登場してから退場するまでの期間があまりにも短く、実は死亡シーン以外にこれといったエピソードが存在しない。作品の主役キャラ同士のクロスオーバーを楽しむスーパーロボット大戦において、どうしても原作におけるサブキャラやモブキャラの登場は端折られることが多い為、スパロボを通してF91に親しんだ人だとアーサーを知らない人も多い。
なお、2024年には担当声優の松野が亡くなった為、オリジナルキャストでの収録を行う事すら現在では不可能である。
「離せーッ!岩に押しつぶされるなんていやだーっ!」…それ違うアーサーです(死なないし)。