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グスタフ・カール

ぐすたふかーる

FD-03 グスタフ・カールとは、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する量産型モビルスーツ。左側頭部にロッドアンテナを付けた一般機は「ドーラ・カール」と呼ばれる。
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カタログスペック編集

頭頂高22.0m
本体重量29.0t
全備重量60.0t
ジェネレーター出力3,425kW
装甲材質ガンダリウム合金
スラスター総推力79,500kg

概要編集

地球連邦軍キンバレー部隊/キルケー部隊の主力モビルスーツ。型式番号はFD-03

ジムジェガンなどの連邦軍量産機の設計思想の延長線上に位置する機体で、運用環境を選ばない汎用モデル。「重装型」と「軽装型」が存在する(後述)。


一般機は「ドーラ・カール」と呼称され、左側頭部にロッドアンテナを装着している。グスタフ・カールは隊長機の名前であると同時にこの2種の総称とされる。


生産性を維持しつつ機体の大型化、重装甲化がなされており、大出力のジェネレーターを装備、機動性や運動性も確保すべく各部に多数のスラスターや姿勢制御用バーニアスラスターが配されている。基本スペックはガンダムタイプに近いほど高いと言う。

0097年に先行配備され、その後地上の治安部隊で運用されたが0100年代後半になるとモビルスーツの小型化が検討され始め、連邦軍の主力量産MSの座はヘビーガンへと移っていった。


設定の変遷編集

初出は小説『閃光のハサウェイ』で、宇宙世紀0105年に「キンバレー部隊」に配備されマフティー・ナビーユ・エリン側のMSと戦闘を行っている。

後にゲーム『GジェネレーションF』に参戦した際、藤田一己氏のデザインに変更された(後述)。


『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』で一般機の呼称ドーラ・カールが設定される。実はGジェネOWまでのGジェネにはドーラ・カールが出演していた。後述するがドーラの設定は映画版閃ハサの関連資料で拾われた。


ムック『ガンダムMSグラフィカ』の宇宙世紀0097年には反連邦組織「EARM」に機体が流出・実戦運用されており、「ジョニー」の乗るZガンダム再生産機と交戦していた。

アニメ版『機動戦士ガンダムUC』では宇宙世紀0096年にシャイアン基地「カフカスの森」で先行運用が行われていた事が判明した。


上記の『MSグラフィカ』では「軽装型」と「重装型」が存在するとされる。

さらに『パーフェクトファイル159号』では、小説版=軽装型GジェネF版=重装型と解釈されており、デザインの差異が設定として組み込まれている。

また、軽装型と重装型が存在するという設定は『HGUCグスタフ・カール(ユニコーンver)』の解説書でも拾われている(デザインには言及されていない)。


漫画版『閃ハサ』では小説版と藤木版を合わせたデザインで登場(「漫画版はアニメ設定をお借りしつつ、MSは小説版とゲーム版を合体させてます。」ガンダムエース2021年6月号 作者巻末コメントより)。


劇場版『閃ハサ』では「グスタフ・カール00型」となり、0096年に先行配備されたものは「グスタフ・カール13型」として分けられた。いずれもGジェネF版のデザインであり、グスタフ・カール00型はGジェネFと同じカラーリングとなっている。


その他の登場作品編集

機動戦士ガンダムNT』ではマーサ・ビスト・カーバインの護衛として配備されている。

機動戦士ガンダムF90FF』では宇宙世紀0112年のニューヤーク、キャッツキルでのSタイプ試験において、F90 2号機の支援について以降、Bチームの護衛機として度々登場。


主なデザイン編集

小説版(軽装型)編集

グスタフ・カール

文庫本(角川スニーカー文庫)の挿絵、MS解説ページに描かれているグスタフ・カール。


デザインは主役機Ξガンダムペーネロペーに引き続き森木靖泰氏が担当。

ジェガンをベースにΞとペーネロペーの意匠を取り入れた精悍でヒロイックなデザインで頭部V字アンテナによりガンダムタイプと見紛う外観となっている。当初pixivでの投稿数は小説版の方が多かった。


後述のガンダムUC等に登場したものとはデザインが大きく異なる。


GジェネレーションF版(重装型)編集

FD-03 구스타프 칼[리파인 v2] 섬하 개봉 기념-그것

ゲーム『GジェネレーションF』に参戦する際に藤田一己氏によって現在の重量級なデザインにリデザインされたグスタフ・カール。

機体カラーはブルー系でフレキシブルシールドが左肩に直接接続されており、小説版であったビームサーベルの懸架場所も変更されている。

後の各作品におけるグスタフ・カールはこのデザインを基としたものになっている。


漫画版編集

FD-03 グスタフ・カール (左菱虚秋)

小説版のコミカライズ作品では藤田版をベースにV字アンテナを持つ精悍でヒロイックな頭部に各種装甲デザインやビームサーベルの懸架位置は小説版に準じた物になっている。追加装甲は脱着可能。(単行本作者コメントより)


バリエーション編集

ドーラ・カール編集

書籍『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』で設定された。


指揮官機がグスタフ・カール、一般機がドーラ・カールとされており、アンテナの配置が異なる。グスタフ・カールの方が通信性能が高い。

映画「閃光のハサウェイ」ではその設定を採用しておりlカトキハジメによると「隊長機であるグスタフ・カールの方が配備数は少ない設定です。」とコメントしている。(ガンダムエース2021年10月号14ページ)


Gジェネにはオーバーワールドまではドーラ・カールが出演していた(グスタフ名義)。理由は不明だが、ジェネシスではグスタフのデザインが採用されている。


グスタフ・カール13型編集

グスタフカール

デザインは藤田版をベースにカトキハジメがデザインし直した。アニメ本編では玄馬宣彦がデザインしている。当初はグスタフ・カール(U.C.0096版)だったが、劇場アニメ版閃光のハサウェイでは13型と呼ばれている。頭部バルカンの門数が2門になり、フレキシブルシールドがバックパックからのアームからの接続に変更された事など細部に違いがある。機体カラーはグレー。

機動戦士ガンダムUCの他、機動戦士ガンダムNT、漫画作品機動戦士ガンダムF90FFにも登場する。


グスタフ・カール00型編集

FD-03-00 'Gustav Karl'

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ版

デザインは機動戦士ガンダムUCの13型をベースにしておりカトキハジメによりリファンされアニメ本編は中谷誠一によってデザインされている。頭部が上記の13型と違い頭部アンテナが無くなりロッドアンテナが追加されている。フレキシブルシールドは13型同様にアーム接続の物になっている。機体カラーはGジェネレーション版同様にブルー系。


武装編集

頭部バルカン砲編集

連邦系MSの伝統である口径60mmの牽制用機関砲。

ジェガン系列とは違い、本機は再び頭部への内蔵方式が復活している。小説版は左右1門づつ装備だが、UC版は左側頭部に2門連装されている。


ビームサーベル編集

サイドアーマーに一基ずつ内蔵される近接武装。

デバイスはジェガンの物と同型の物を装備している。小説版のものは両足に一基ずつマウントされている。


シールド編集

ジェスタと同じくバックパックから伸びるフレキシブルアームを介して接続するという、新機軸のものを採用している(そのシルエットはジオンザクにも通じる部分がある)。小説版、Gジェネ版はバックパックではなく左肩にアームを介して接続している。


ビームライフル編集

ジェガンと同型のショートレンジモデルのビームライフル。

グスタフ・カール自体がジェガンよりも大型な為、若干小振りに見えるが、運用方法に差異は無い。


バズーカ編集

ECOAS所属のジェガンD型ジムⅡが使用していた汎用モデルのバズーカ。ゲーム『バトルオペレーション2』ではこちらが主兵装として扱われる。

ハイパーバズーカのバリエーションに含まれるかは不明。


90mmショートマシンガン編集

ジェガンD型護衛隊仕様機が使用していた特殊任務対応の実体弾型マシンガン


グレネードランチャー編集

左前腕部に装備。かつてのΖガンダムのように予備マガジンが用意されており、それを標準装備することで継続発射が可能となっている。



立体物編集

グレーカラーのガンダムUC版が1/144HGUCとしてリリース。

後にギレンの野望Gジェネレーションに登場した青い機体がプレミアムバンダイに登場。


関連イラスト編集

【閃光のハサウェイ】グスタフ・カールFD-03 GUSTAV KARL


関連動画編集

関連項目編集

閃光のハサウェイ Gジェネ 機動戦士ガンダムUC

森木靖泰(小説版デザイナー) 藤田一己(GジェネF版デザイナー)

ジム ジェガン

Ξガンダム ペーネロペー メッサー


表記揺れ→グスタフカール

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