木村多江
きむらたえ
白百合学園高等学校を経て、昭和音楽芸術学院ミュージカル科卒業。在学中から舞台女優として活動する。
21歳の時に父を亡くし、20代のうちは家計のため複数のアルバイトを掛け持ちしながら芸能活動をしていたため、働き詰めで睡眠時間が1〜2時間ほどしかなかったこともあったという。
ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』では、フィッシュ・アイ(初代)を演じた。
1990年代後半からドラマ・映画などに多く出演し始め、ドラマ『リング』シリーズや『救命病棟24時』、『白い巨塔』などで重要な役どころを演じ注目されるようになった。
初主演映画『ぐるりのこと。』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞。
2017年、『ブラックリベンジ』にて、民放の連続ドラマでの初主演を果たす。
T.M.Revolution『魔弾 〜Der Freischutz〜』のミュージックビデオでは「木村多恵」という名前になっているが、誤字なのか本作のみの名義なのかは不明。
すっきりとした和風な顔立ちや柔らかな物腰もあってか、なにかと幸が薄い、不幸な目に遭うような役どころを演じることが多く、「日本一不幸役が板につく女優」と称されることもある。本人も薄幸な役が多いという自負があるとともに、舞台『望郷』の初日舞台挨拶で「毎回苦しい」「演じるには自分を削って苦しい時間を過ごさないといけないので、一歩踏み出すのにものすごく勇気がいる」と心境を語っている。
私生活では2005年に電通に務める会社員と結婚。2007年に妊娠を発表。体調を考慮して舞台版『大奥』を降板し、主演を務めるドラマ『上海タイフーン』も撮影延期となった。
2008年に第一子となる長女を出産したことを発表。復帰後に登壇した『ぐるりのこと。』のプレミア試写会や『上海タイフーン』の制作再開の記者会見にて、撮影延期について謝罪している。