「いやぁん、にんじんきらぁい」
ミュージカル:木村多江、市毛みどり、Yumi
概要
「美少女戦士セーラームーン」第四部における敵・アマゾントリオの一人。
2020年にNHKのBSプレミアムで放送された「全美少女戦士セーラームーンアニメ大投票」の結果はなんと11位。敵キャラで最大人気を誇った。次点はブラックレディ19位。
セーラー戦士などは変身前後で別扱いとなり合算した場合どうなるか不明。男女比が女性9割の影響もあるだろうが、女性受けするキャラクターはこの子に限らず多数存在している。
青い体色のバラハタに似た魚の化身で、水色の髪を一つ結びにしている。
名前の由来は、魚眼石(アポフィライト)から。
原作及び劇場版『Eternal』では、人間の姿と魚の姿を使い分けることが出来、玉乗り少女(?)になるのが夢。女言葉を使用するのは共通だが、後記のアニメ版のように夢を持たない訳ではなく、同性愛者でもない。
熱帯魚店を訪れた水野亜美に魚として買われ、その後自宅で悪夢を見せて襲撃したが、マーキュリー・クリスタルを授かりパワーアップしたスーパーセーラーマーキュリーに悪夢の鏡を割られ、そこに駆けつけたスーパーセーラームーン、スーパーセーラーちびムーンに倒された。
90年代アニメ版『SuperS』ではデッド・ムーン編前半におけるうさぎの恋のライバルキャラとして登場する。劇場版『Eternal』を除いたメディアミックス作品の性格もこちらに準ずる。
ワガママで小悪魔的な僕っ子。魚の化身であるせいか猫が大の苦手。必殺技は投げナイフだが、ノーコンである。「女には興味ない」と堂々と言い放つ同性愛者で、線の細いイケメンが好み。おまけにショタもイケる。海外の放映では女性となっているところもある。
アマゾントリオの3人の中では、声域・容貌ともに最も女性的で、女装して若い男性を誘惑する作戦が得意。魅力的な美少年としてターゲットを誘惑したこともあり、凶悪なまでのサークルクラッシャーっぷりを発揮した。
しかし、ターゲットに選んだ地場衛に本気で恋してしまい、彼が夢をいっぱい持っていると呼んだ恋人・月野うさぎに嫉妬する。ターゲットにしてきた人間のような夢の鏡を持たない自分自身に疑問を抱き、「美しい夢が欲しい」「人間になりたい」と願うようになるのだが…。
その時歴史が動いた
男性声優が、ギャグやネタではなくガチな美少女ボイスで、ガチな男の娘レギュラーキャラをTVアニメシリーズで演じたのは、日本のアニメ史上でもこのキャラクターが初めてとなる。
女言葉+女装+女の子のような容姿の男の子キャラといえば、1990年代ではまだ女性声優が担当するのが普通であった。このため放送当時フィッシュ・アイの声優も女性であると信じていた視聴者は多く(関智一も女性だと信じていた)、大人になって石田彰が担当していたと知り衝撃を受けるケースは非常に多い。
というかそもそも、フィッシュは少女キャラだったと未だに信じている視聴者のほうが多いので、CV:石田彰だったとバラすとかなりの高確率で、一定年齢層を絶句させることができる。
現在は男の娘を中性的な声の男性声優が演じることはまったく珍しいことではなくなったが、当時の声優業界・アニメ業界の固定観念と先入観を完全に覆した画期的なキャラクターである。
なお石田は2年後にもアーケードゲームで同系統の歴史を刻んだことから、当時のオタク層に多大な衝撃というかトラウマを残すこととなり、特に1990年代に「性別:石田」の異名をとることとなった。
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セーラーアルーミナムセイレーン:次作の敵キャラ。水色コスチュームの魚系モチーフの共通点を持つがこちらは心身ともに女性。……なのだが『Cosmos』にて演ずる声優が男性の村瀬歩氏となり度肝を抜いた。
デッド・エンド…容姿も声も女性に近い美少年繋がり。男性声優が演じた90年代のアニメキャラという特徴が共通しているものの、こちらは単に中性的なキャラクターである。
カリオストロ…同じ青髪かつ『Eternal』での中の人繋がり。こちらは錬金術によって女性となったが、『Eternal』でのキャスティング発表がされた際には彼女(彼)を連想したファンも多かった模様。
主人公(ペルソナ3)…中の人繋がり、なのだがペルソナ3の舞台版では『Eternal』との中の人繋がりとなった。