産業
古くから製糸業が盛んで明治時代は最盛期に達したが、昭和時代に入ると世界恐慌の影響と化学繊維の台頭を受けて衰退。
戦後は時計やカメラなどの精密機器が発展、そこから誕生した精密企業のひとつが『諏訪精工舎』現在の『セイコーエプソン』である。
また信州味噌の生産地としても有名で、大手味噌メーカーの『タケヤみそ』の本社があり『神州一味噌』の創業地も諏訪市である。
最近では金型製造メーカー『株式会社ピーエムオフィスエー』がホビー事業部『PLUM』を立ち上げて、観光名所のひとつ高島城のプラモデルや諏訪市公認キャラクター諏訪姫をはじめ、玄蕃サラ(塩尻市)、岡谷まゆみ(岡谷市)などのご当地キャラフィギュアを生み出し、ホビー業界参入や萌えキャラによる地方PR、さらにレーシングチームを結成して全日本ラリー選手権に出場する、といった事業を展開している。
60年以上に渡り毎年8月15日に開催される『諏訪湖祭湖上花火大会』は国内最大級を誇る総打ち上げ数の花火大会であり、50万人の観客を一手に引き受けるのが市内唯一の鉄道駅である上諏訪駅である。普段は閑静な市街がこの日に限っては並走する国道20号線(甲州街道)を通行止めにするほどの混雑に見舞われるため、特急列車の臨時増発や関東で通勤列車として活躍するE233系が出張してくるなど、この時期ならではの光景が見られる。
また、上記とは別に毎年9月第1土曜日に行われる『全国新作花火競技大会』とともに、諏訪二大花火大会となっている。