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楠芽吹

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くすのきめぶき

楠 芽吹(くすのき めぶき)とは、『勇者であるシリーズ』第4弾のイラストノベル『楠芽吹は勇者である』に登場するキャラクターであり、本作の主人公。

概要

「誰1人犠牲者を出さず、御役目を成し遂げて帰りましょう!!」

頑固な職人である父親に育てられた、気の強い真面目な少女。努力家で負けず嫌いという性格のおかげか、どんなことでもそつなく平均以上にこなす。勇者を目指して鍛錬していたが、最終的に三好夏凜にその座を奪われており、選ばれなかった怒りを胸に抱えたまま今に至る。

(『楠芽吹は勇者である』キャラクター紹介)

プロフィール

出演作品楠芽吹は勇者である
肩書き防人(防人番号1番)
性別女性
年齢学年14歳中学2年生
誕生日神世紀286年5月9日
身長159㎝
血液型B型
出身地香川県
趣味日曜大工プラモデル
好きな食べ物うどん
大切なもの自分の誇り
声優田中美海

※誕生日は『花結いのきらめき』のキャラクター紹介によるもの。

人物像

32人の「防人」のリーダー。

勇者であるシリーズの主人公で唯一、名前が漢字四文字ではない。

かつて勇者の座を三好夏凜と競っており、成績は僅かに勝っていながら選ばれなかった怒りを胸に抱えたまま防人の御役目に就いた。

気が強く真面目、努力家で負けず嫌いな性格で、どんなことでもそつなく平均以上にこなす。これらの点は夏凜と共通するが、口では文句を言いながらもなんだかんだで周囲を気遣わずにいられない夏凜とは対照的に、他人との馴れ合いを「甘い」と切り捨てるなど、極端なまでに己を殺し、他人から遠ざかるストイックな人物。

勇者になるための努力の過程であらゆる「無駄」を切り捨ててきたストイックさの反動で、防人になるまでは中学校で周囲になじめず孤立してしまったほどで、加賀城雀曰く「防人じゃなかったらコミュ障ぼっちになってた気がする」。

また、作中で「楠芽吹を突き動かすものは、怒りである」と表現されていたように、勇者に選ばれなかった際は自分の方がふさわしいと何度も食い下がり(その食い下がりぶりは、ショックで体調に異変が起きても尚も食い下がり続け、見かねた神官が半ば無理矢理注射を打って眠らせたほど)、後述するように任務の下らなさに苛立って八つ当たりめいた事をしてしまうなど、ひとたび認められない、あるいは見下されている怒りに駆られると、ともすれば傲慢ともとれる態度を取ってしまう危うさも秘めていた(誰に言われたのか覚えていない言葉「車輪の下敷き(ドイツ語で落ちこぼれを意味する慣用句)にならないように」という言葉を思い出し「私は車輪の下敷きになったのね……ふ、ははは……」と自嘲しているシーンがあり、選ばれなかった悔しさを拗らせた反動と思われる)。シズクが言った「強いネコが羨ましい、ネコになりたいってわめくネズミ。自由なネズミが羨ましい、ネズミになりたいってわめくネコ」という表現は言い得て妙である。

戦闘では「部隊の誰も殺させない」事を信条としているが、これも隊長としての任務を完璧に全うして自分を勇者と認めさせるため、そして自分を選ばなかった神への反発心という面が強い。

とはいえ、不愛想ながらも根は「来る者は拒まず」な性分で優しさが全くない訳ではなく、亜耶からも「自分だけでなくみんなが軽んじられている事が許せない」と指摘されている。人並みの礼儀もしっかり持っている。

このような性格は、優秀さを賞賛されていながら職人気質過ぎて人間性が欠けているとも言われていた宮大工(大赦関連の社殿の建造や修復に携わる大工)の父(声:楠見尚己)の影響によるもの。母はこの性格が災いして芽吹が物心ついたころには既に離婚していた(アニメでは両親共に後ろ姿のみ登場している)。父も芽吹の事はほとんど構わなかったとの事だが、『花結いのきらめき』にて語られた所によると、芽吹が熱を出した時はきちんと看病しており(芽吹に「熱を出すのがちょっとだけ楽しみだった」と言わしめたほど)、子供への愛情はしっかりと持っていたようである。

芽吹が勇者になろうとする根底にあるのは、「父のように尊敬される仕事ができる人間になろう」という思いであった。

とはいえ、彼女にも似た承認欲求を抱えたのは、早々に父子家庭となった影響で「母の愛情」を知らずに育ったからではないかという考察もある(だからこそ母性を感じる女性に弱いのでは、とも)。

父の影響でプラモ作りや日曜大工を趣味としており、プラモは歴史的建造物を好んで作っている模様。ドラマCDでは部屋に入りきれないほどの大きなプラモを作り、展望台においている事を弥勒夕海子から注意されている。

また、父の事は意外にもパパ呼び。そう呼ぶところを聞かれて恥ずかしがり訂正するという年頃の女の子らしい一面もある。

早い話が親譲りのワーカホリック気質。自分に厳しく、時にそれを他人に押し付けてしまう事もあるが、何が遭っても自分の信念を曲げる事は決してしない「我が道を行く」タイプ。それが結果として他の防人達に発破をかける起爆剤となっている面もあり、自身も次第に「仲間」というものを意識するようになっていく。

当初は防人の御役目を「勇者の露払い」「勇者に選ばれなかった私達でもそれくらいならできるでしょうとバカにしてる」と快く思っておらず、その苛立ちから他の防人達との組み手で八つ当たりめいた事をしてしまう事もあったが、夕海子に「自分達にとって『下らない任務』は存在しない」「建物作りで言えば基礎工事みたいなもの」と叱責されてからは防人という立場への考えを改めていく。

勇者であるシリーズには良くも悪くも最初から人格が完成された主人公が多い中で、成長の度合いが大きいのも彼女の特徴である。

公式スピンオフ漫画『楠芽吹は特訓中。』によると、趣味の日曜大工の経験から物体の核が見えると自称しており、大工用のノミを使った「楠流打点破砕撃」なる技で氷の塊を一発で壊している。

しかしギャグテイストの作風に染まって微妙に抜けたところも見せており、高松城のプラモばかり作ってみたり、どこぞのアイドルグループがラーメン作りで行ったようにうどんの材料から集め始めるといったズレっぷりを発揮している。ちなみに、夏凜とは違って料理の腕はまともだが(夏凜は『樹海の記憶』で料理経験皆無と判明し後に克服)、カラオケの曲のレパートリーは少ない模様(『花結いのきらめき』の石紡ぎの章28話ではアカペラが苦手な事が判明し、字幕が赤字になるほどかなりドスの効いた歌声を披露していた。ちなみに夏凜は友奈とのデュエット曲が歌える程度のレパートリーを持つ)。

陶芸もできるらしく、『結城友奈は勇者であるちゅるっと!』7話では「勇者部うどんぶり」なるうどんの器作りに挑むが、完成したものは…

アニメ版

大満開の章』では、基本的な性格こそ原作と同じだが、原作ほど怒りに突き動かされる場面は少なく、やや前向きになっている。

勇者に選ばれなかった事に激しい怒りを抱いたのは原作と同じながら、体調を崩すほどではなかった上、神に対する怒りや防人の御役目そのものに対する不満、「車輪の下敷き」になった事への自嘲はなく該当シーンが丸々カットされており、怒りの方向は「都合のいい道具・消耗品扱いされる事」のみに向いている。

これは、防人の御役目を知らされる直前から「(もしまたチャンスがあるのだとしたら)今度こそ…!」と前向きに捉えていた事の他にも、「バーテックスは勇者が既に退治してくれた」と事前に神官に説明されたり「勇者は露払いでむしろ自分達が主役」と夕海子が言うなど、防人の立ち位置自体が原作と微妙に変わっている事も影響していると思われる。

また、訓練生時代からドライながらも夕海子の会話相手になり彼女の心構えを内心で認めるなど、夏凜ほどではないが他人にも少なからず意識が向く心のゆとりがあり、そのためか他のメンバーと対立するエピソードもカットされている。

プラモについては軍艦や戦車も作る事が判明した他、模型店のプラモやホームセンターのDIY商品を前にした時はテンションが上がるあまり、「ぐへへへ…!」といつもの彼女らしからぬ笑いを見せていた。

また、「車輪の下敷きにならないように」という言葉を教えたのは父という事になっている。

関連イラスト

「もし夏凜ではなく芽吹が選ばれていたら」という想像で描かれたイラストがある。

経歴

最終話ネタバレ注意

数々の任務を通じ、芽吹は防人の仲間たちからの信頼を勝ち取り、「防人たちにとっての『勇者』」として慕われるようになっていく。

「誰も犠牲にしない」という彼女の目標も、いつしか防人全員の目標として共有されるようになる

そんな中、東郷美森が結界の壁を破壊したことや、大赦が進めていた反攻作戦が天の神側に露見したことが重なり、怒れる天の神によって勢いを増した結界の外の炎が四国を焼き尽くしかねないという緊急事態が発生。

この危機を回避するために大赦はかつて西暦の終わりにも天の神の怒りを鎮めた「奉火祭」と呼ばれる儀式を執り行うことを決定。その生贄となる六人の巫女の一人に国土亜耶が選ばれてしまう。

結果的には東郷が自ら生贄に名乗りを上げたことで亜耶は難を逃れたものの、この一件で大赦の「全体を生かすために小数を犠牲にする」というやり方を思い知らされた芽吹は、自身の「誰も犠牲にしない」という信念が大赦のそれとは決して相容れないものであることを痛感させられることになる。

そんな中での任務で、防人隊はバーテックス3体と遭遇。退却を試みるが、その最中にシズクを庇った夕海子が重傷を負い意識を失ってしまう。

芽吹は自ら殿を引き受け、夕海子の銃剣を預かると、二刀流の訓練を受けた経験を活かした銃剣二刀流を披露し、単身バーテックス3体を相手に大立ち回りを繰り広げる。

「神の集合体・神樹……神の使い、バーテックス……神に変えられた異界、神に守られた世界……もうたくさんなのよ」

「神ごときが人間様を傷つけていいわけがない。殺していいはずが、ない!!」

「人を舐めるな! 神の使いごときが、人間の邪魔をするなあああ!」

こうして、奮い立った防人達の援護もあって退却を成功させ夕海子も無事に連れ帰った芽吹は、仲間達との絆の大切さ、そして今までの自分の行いが全く無駄ではなかった事を悟ったのだった。

事件後、それまでの働きを評価した大赦の女性神官から勇者の予備人員候補として推挙する話を持ちかけられるが、「『大赦の求める勇者』は自分の理想とする勇者とは違う」とこれを固辞。「誰一人、犠牲にしない者。犠牲を生まない道を拓ける者こそ、勇者」と宣言し、防人であり続ける道を選ぶのだった。

単行本に収録された『柳は緑花は紅』では、ふとした偶然で夏凜と再会。彼女から危機に陥った大切な友達を救おうとしている事を聞かされ、いかにも芽吹らしい方法で彼女を激励。

「三好夏凜!! 何をしょぼくれた顔してるのよ!」

「あなたはちゃんと顔を上げて、前を向いていなさいよ! 不敵で、自信満々でいなさいよ! そんなしょぼくれた顔を――するなっ!」

「あなたは勇者なのよ! 唯一、私に勝った人間なのよ! そんな情けない顔をするなんて許さない! そんな顔をするなら、勇者なんてやめてしまえっ!!」

そして、できる事があれば何でも力になると告げ、また会ってゆっくり話す約束を交わして去っていく夏凜を見送った。

芽吹の「誰も犠牲にしない」というスタンスを描いた物語は、やがて『勇者の章』の主題へとつながっていく。

その『勇者の章』終盤の動向を描いたメモリアルブック書き下ろしノベル「落花枝に返らず、破鏡再び照らさず」では、天の神襲来に伴う千景砲防衛という最後の任務に挑む際、自分達に神を倒す力はないし自分達の戦いは人々も勇者達も知らないだろう賞賛もしないだろうとした上で「それがどうした!!」と一蹴し防人達を激励。自分達が勇者とは違う事を認めた上でできる事を成そうという成長した心構えを見せた。

「誰に知られずとも、私たちはここにいる! 私たち三十三人は、ここで戦っている!(中略)神にしてみれば拳一発程度のものに過ぎなかったとしても、必ず後に続く勇者たちの助けになる! それができるのは、私たちしかいない! 他の誰にもできない! 防人の命懸けを、勇者たちに繋げるのよ!」

最後の任務も、防人は千景砲の発射を成し遂げ全員生還。亜耶も千景砲の回路の一部となった事が幸いし神官達のような消滅を免れた。

芽吹は自らが決めた通り、全ての任務を戦闘で誰一人欠ける事なく果たす事に成功した

全てが終わった後、芽吹は多くの犠牲を求め続けた2つの神への静かな怒りを胸に、人間の力だけで生き抜いてみせると誓ったのだった。

アニメ版でも大筋は同じだが、バーテックス3体との戦闘では意識が戻った夕海子が一時的に防人の指揮を執って援護を指示し、飛行限界となった芽吹を雀が助けるという展開が追加されている。

また、最後の任務の展開は大幅に変更されており、防人達を率いて樹海の中で戦闘を行うも、千景砲のエネルギー充填に一時失敗した上、数名の防人達が戦意喪失した途端消滅する事態が発生(ただし死んだとは明言されていないため、単に樹海から追い出されただけという可能性もある)。状況を確認しに行った際神官達が次々と砂になっていく様を目の当たりにし、後を追うように砂になりかけていた亜耶を神に背いてでも生きるように説得、千景砲の発射に成功する。

原作の亜耶は犠牲になれない状況が作り出された結果として救われたのに対し、アニメでは芽吹自身の力で亜耶を救い出す展開になっているのが大きな違いである。

花結いのきらめき

亜耶が加わってから度々彼女について言及されていたが、第23話「誤解を解く」より遂に登場。

最終話より前の時間軸での召喚だが、ゲーム中で使う武器はなぜか最終話での銃剣二刀流である。

勇者部については雀から話を聞いていたはずだが、時代を超えて集った勇者達が揃って部活動に勤しんでいる様にはさすがに戸惑いを隠せずにいた。しかし他の仲間達がすぐに馴染んだ事もあり、何だかんだ言って馴染んでいく。

そして原作よりも大分態度が柔らかくなっていき、特に亜耶に対する態度は完全に保護者のそれ(雀にも「パパみたい」と言われている)。亜耶の事を素直に「かわいい」と評する事も多くなり、イベント『創れ!彩りの文化祭』では、ナチュラルメイクをした亜耶を見て文字通りに尊死してしまった

勝負事となるとどんな事でも熱が入ってしまうのか、夏凜と揃って結城友奈の物まねをしたり、防人歓迎の隠し芸大会ではプラモデルの早組み(作ったプラモデルは丸亀城)という特技を披露したりしている。

自身が渋っていた事でも夏凜がやるとなると途端に対抗心を燃やしてやり出す(あるいは逆に芽吹がやる気を見せて夏凜をたぎらせる)のがお約束になりつつある。

古波蔵棗の着衣水泳を見て「鍛錬になりそう」と真似しようとし雀と亜耶に入水自殺と勘違いされるという一幕も。

イベントシナリオでは日曜大工スキルを存分に発揮して大道具作りを担う事が多い。

イベント『心を潤すホワイトデー』では男装が似合いそうと雀らに言われ、前編では杏と雪花が引き受けてくれなさそうだとあきらめていたが、後編では「イケメンの意味が理解不能だから体験する」という理由で意外にもあっさりと引き受けている。男装後は「自分の中の新たな可能性に気付くことができた」、「いい勉強になった」と生真面目過ぎる感想を言っており、から「どこの大女優よ」とツッコまれた。

そしてホワイトデーイベント「甘いささやきロワイヤル」でも大女優ぶりを存分に発揮し、甘い言葉対決で勇者達を次々とノックアウトしていった。

さらに、4周年イベント「祝4周年!あたたかな奇跡」では一転してかわいさ全振りの正統派アイドルに扮して一同を驚かせた。

カッコイイもカワイイも、どちらも行ける。それが大女優メブ

正月イベント『初旭に響く吉祥の賑わい』では、友奈、東郷、風、と、さながら前述の「もし夏凜ではなく芽吹が選ばれていたら」を実現したような組み合わせでバーテックスと戦っていた。

その翌年の正月イベント『迎春の作法は穏やかに』では、甘酒で酔ってしまい夏凜に絡んだり雀に説教したりし、しまいには亜耶に「ずっと私の側にいなさい!」とまで言っていた。

なお、一部のファンから周囲との関係がハーレム状態とかねてから言われていたが、本作では合流後の自己紹介で「俺は楠のモノ」(シズク)「メブ党」(雀)「コンビみたいなところがある」(夕海子)「防人全員が好きですよ。もちろん私も!」(亜耶)とぶっちゃけられており、園子が食らいついている。しかも当の本人は特に文句を言う事がなかった。実は無自覚なのか?

(ちなみに、後にメモリアルブックに収録された『落花枝に返らず、破鏡再び照らさず』でも、防人達のほぼ全員からバレンタインチョコをもらっていた

『きらめきの章』では序盤の語り手を務める。

作るうどんはわかめうどん。

勇者システムが最新式に統一されたため、精霊として「尊氏」が設定されている。

2020年4月22日にはUR化に伴い、『ゆゆゆ』『わすゆ』の満開に該当する強化装束が登場。

防人組で初めてのUR化となった。

ヘルメットがなくなった事で隠れていたツインテールが露になって長さも伸び、武器の銃剣も大型化し強力なビームを撃てるようになった。

関連人物

楠芽吹の章

競い合って負けた相手であるが悪くは思っておらず、良きライバルといった間柄である。

『花結いのきらめき』で再会を果たした際は、結城友奈の前での砕けた彼女を目にして「誰よ、あなたはッ!?」と唖然としていた。

以前は互いに名字(あるいはフルネーム)で呼び合っていたが、花結いの章 第25話で協力して戦った以降は名前で呼び合うようになり、共に鍛錬をしたり(SSRのイラストでは鍛錬後に二人で入浴もしている)互いの部屋を覗きに来たりと、交流を深めている(どうでもいい事で壁ドンをして、その後やり返されたりしているが)。

自分の事を守ってとせがむ人。

芽吹自身はそれを拒んではいないのだが、性格が性格なので態度は厳しく、何かにつけて厳しい訓練をサボろうとする時は容赦なくメニューを倍にするなどして制裁している。ただ実際には、雀の方が芽吹を積極的に守ろうとする事がほとんどである。

最弱と評される彼女だが、芽吹は彼女の実力を認めており、雀も若干おだてようという打算はあったものの自信を勇者と認めてくれたりと、お互い認め合っている。

鷲尾須美乃木園子三ノ輪銀と同級生だった人。

「しずく」からは、不愛想な芽吹になぜか懐いている。彼女の判断力や作戦執行能力を認めている。

もう一つの人格である「シズク」からは当初、彼女達3人と比べられて「他人の芝生を見てヨダレ垂らしてるガキ」「格好悪い奴」とバッサリ切り捨られたが、そう言われても尚、「それでも――私は勇者になるのよ!!」と真っ向から言い返し、シズクを従わせる事に成功する。決闘以降は真正面から彼女とぶつかった事でシズクにも気に入られるようになる。

共に勇者を目指して訓練していたのだが、芽吹は再集合した際に彼女の事を覚えていなかった。一応敬語で話してはいるものの、猪突猛進でいつも突っかかる彼女を少し嫌っており、ある時に叱責されるまで年上だという認識はあまりなかったようだ(ただ、アニメ版では初対面時に彼女の話を聞いた際「他の子より幾分かマシだ」と心構え自体は認めている)。

しかし彼女が一族再興を目指す理由を知って共感し、仲間としてみるようになり、最終話での戦いによって長く意識を失った彼女が目を覚ました際は思わず涙していた。このように彼女の行動は、芽吹に決して少なくない影響を与えている。

自分達防人の精神的な支えとなっている子であり、芽吹も彼女に対し気を許している。

自身の苦労や頑張りを理解し認めてくれており、苦悩していた時に慰められた事もある。

アニメ版では、初対面での彼女の印象が「不思議な子」だった事が描かれている。

なお、彼女の事は「亜耶ちゃん」と呼んでいるのだが、アニメ版では当初「亜耶」と呼び捨てにしており、一時原作ファンの間で物議をかもした。後に共に外出した時から原作同様ちゃん付けになっており、単に距離が縮まる過程を描いた結果だったと思われる。ただ、終盤で砂になりかけた亜耶を説得する際は事態の深刻さからかまた呼び捨てになっていた。

花結いのきらめき

紅葉イベントにて夏凜が丸くなった理由として気になり、何を思ったか力関係が上だと一人合点して決闘を挑んだ事がある。

その結果、どういう訳か彼女のゴッドハンドを味わう事に…

彼女も(ジャンルこそ違うが)プラモを嗜んでいる。

ひょんな事から彼女にプラモ作り対決を挑まれた結果、「よき模型ライバルになりそう」と実力を認めた。

『きらめきの章』にて最初に組んだ相手。彼女の腹筋を「理想的」と羨んだ。

似たような境遇のため会話する事が多く、彼女との関係がこじれそうになった際も他のメンバーが代わる代わる話しに行ったのに対し、芽吹だけは率先して何度も話しに行った。

その他

詳細はネタバレになるので伏せるが、いろんな意味で芽吹とは正反対の人物。

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