概要
機械に関する工学である.
機械工学には,主に材料力学,熱力学,流体力学,機械力学の4つの学問に分けられている.
まず,4つの力学について簡単な説明する.
材料力学
材料力学は,機械,構造物や構造部材が外部からの力を受けたとき,たとえば,応力,座屈などの挙動を実験や計算で分析しさらに設計に利用できるよう体系化された学問.学ぶものとして,ヤング率など.
熱力学
熱力学は,熱的な現象を一般にマクロな立場から現象論的に定式化した学問.(引用:世界大百科事典 第2版)学ぶものとして,熱力学の法則,エンタルピー,ランキンサイクルなど.
流体力学
流体力学は,空気や水などの流体が構造物にどのような影響を与えるか実験や計算で分析し体系化された学問.以前は,流れ学と水力学などと細かく分かれていた.学ぶものとして,ナビエ・ストークスの方程式,ヌセルト数,レイノルズ数,管損失の計算など.
機械力学
機械力学は,剛体に生じる力を考える学問である.学ぶものとして,減衰振動など.
そのほかに,伝熱工学,製図,設計,制御工学,電気工学,機械工作法,エレクトロニクス,内燃機関学等学ぶことがある.もちろん,言うまでもないが機械工学を学ぶ基礎となるのは,高校で習った微積分やテイラー展開などの数学的技法を用いた物理学である.
大学で工学をするなら,数学と物理学は必須である.
現代の機械工学
次に,機械工学は時代の変遷により他領域の学問の融合,学際的な分野に成長しつつあることを説明する.
情報工学の発達により,制御工学の普及や電気電子工学とますます密接になりつつあり,今の機械工学は,学際的な分野に成長しつつある.あるいは生物資源や金融などでマネージメントの方法理論として工学的な理論が駆使されるなど機械工学だけにとどまらずあらゆる分野で工学の方法理論が活用されており,今後も人類の技術革新という点で大きく寄与する分野であろう.
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