シーザー「さァ生まれ変わるんだスマイリー!」
概要
狂気の天才科学者「マスター」シーザー・クラウンの作り出した毒ガス兵器。
他の毒ガスとは異なり、触れた生物の皮膚を即座に硬化させるという特殊な効果を有している。
シーザーが作った毒ガス(硫化水素)は巨大スライム「スマイリー」として4年間パンクハザードに保管されていたが、このガスでは効果が出るのに多少のタイムラグが発生するということで、シーザーが即効性を第一に開発したのがこの「シノクニ」である。といっても新規に0から作ったわけではなく、シーザーはスマイリーに巨大な飴玉型の薬品を投与することで完成させた。
この際にスマイリーは気化し、近くに放置されていた林檎が悪魔の実に変化したことから、これによりスマイリーの人格(命?)は消滅したと思われる。
シーザーはこの「シノクニ」を製品化して売りさばくため、パンクハザードに潜入した麦わらの一味や海軍G-5支部、更には自分の部下たちまでこの「シノクニ」の噛ませ犬として使い、全世界に映像電伝虫で映像を配信した。
しかし、麦わらの一味の奮戦によりシーザーは追い詰められ、「ガスガスの実」の力でシーザーはシノクニを体に取り込んでモンキー・D・ルフィに立ち向かうも、覇気を使用した技で島の外まで吹っ飛ばされてしまった。
意識を取り戻した後はシーザーはシノクニと分離したらしく、島内に残存したガスもやがて風に乗って消えて行った。
「スマイリーの致死性を純粋に高める成分を付与する」のではなく「スマイリーの効能を確実なものとする成分を付与する」あたり攻撃力よりも確実性を重視したのであろうが、それにより「救助に必要とされる時間はスマイリーの時と変わらない」事態になっている。
迅速な救助ができる状況であるなら危険性はスマイリーと大差なく、むしろ、表面が硬化して中の生物をマヒさせた事で毒ガスを吸い続ける事はなくなっている。(ガス事故の場合怖いのは有害なガスを吸い続けてしまう事)
「一呼吸で死に至る毒ガス」ではなく「死ぬまで拘束する」方向に舵を切っている辺り少々発想が独特なのが窺えるが、「敵は拘束され続けるが、味方が誤って吸った場合のリカバリーが容易」という毒ガス兵器としては画期的な特性を持っている。
対処法
シノクニは即効性は非常に高いものの、あくまで相手の動きを止めるガスであり、即死させる効果はない。
そのため、硬化は表面にとどまり、毒が回る前に表面を砕けば患者は蘇生する。12時間も経てば皮膚から毒が体内を犯すため、なるべく迅速に救助する必要がある。
このことはシーザーの元上司であるベガパンクも予想していたらしく、ベガパンクの作った防護服を着ている限りはシノクニで硬化することはない。
これを知っていた為にモルモットにする部下達には「重い防護服なんぞ役に立たん、脱ぎ捨てて急いで逃げろ」と指示をしていた。
ルフィ達が島を離れた後、残ったG-5の面々やシーザーの元部下達が救助に猶予があることを知りベガパンク製防護服を着てシノクニが漂う中救助に向かっている。