「触るな無礼者!!!」
概要
天才科学者ベガパンクが開発した新型パシフィスタ「セラフィム」シリーズにおける個体名の一つ。
アニメ版におけるセラフィムナンバーは「3」。
普段は研究所に格納されており、必要なときに駆り出される。
プロフィール
コードネーム | S-スネーク |
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異名 | 最強の人類 |
年齢 | 8歳(外見年齢。実年齢は2歳) |
身長 | 208cm |
所属 | 世界政府人間兵器 |
悪魔の実 | メロメロの実(グリーンブラッド) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 エッグヘッド |
種族 | ボア・ハンコックのセラフィム |
誕生日 | 不明 |
星座 | 不明 |
血液型 | S型 |
好物 | 火鍋 |
初登場 | 単行本105巻 第1059話『コビー大佐の一件』 |
CV | 三石琴乃 |
容姿
海賊女帝ボア・ハンコックとルナーリア族の特徴を掛け合わせた見た目で、彼女の妹であるサンダーソニアが「子供の頃の姉様にそっくり」と不思議がるほどの瓜二つである。
白髪に黒い翼、背中の炎といったルナーリア族の特徴を有して、瞳孔は星型になっている。
簡素な服装ながらハンコックと同じ蛇の耳飾りを着けており、エッグヘッド内では住民やベガパンクと同じくDOMシューズを履いている。
性能
仏頂面で無口が多いセラフィムの中で唯一、自我が人並みにあるのではないかと思わせるほど表情豊か。一人称は「わらわ」で言葉遣いもハンコックに似ている。
パシフィスタのようなレーザー、ルナ―リア族のような耐久、メロメロの実のような石化能力をその身に備えている(詳しくは戦闘能力の項で後述)。
セラフィムには「威権順位」というシステムが存在し、五老星・ベガパンク(本体&サテライト)・戦桃丸・威権チップ所有者の順に命令を聞く。電伝虫による命令は無効、最上位の五老星ですら例外ではない。また威権が同列の場合は、最初に命じてきた者の言う事を聞き、他者は書き換えられない。シャカ曰く、セラフィムには戦況に応じてわずかに自己判断できる「人格」が備わっている。臨機応変に対応できる知性がある故、命令者が望まぬ行動をとることもある。
真空ロケットの場所をジンベエたちに教えた際は睨みながら「早よう乗れ」と促すも、褒められると「ぶ…無礼者!!命令に従っておるだけなんじゃからな!!」と表情を一変させた。可愛い。フランキーを戦闘不能にさせた後の態度から感情豊かな姿は、メロメロの実の能力を最大限活かすために計算された見せかけの表情・感情表現と考察する読者もいるが、現段階では不明。
戦闘能力
パシフィスタと同じくレーザーを手のひらから放つことが出き、さらにルナ―リア族の血で強化されているため、背中の炎が燃えている時はほぼ無敵と言えるほどの異常な耐久力を誇る。
また悪魔の実の能力者の血統因子から生成された特殊な血液・グリーンブラッドを右の二の腕から投与されているためメロメロの実の能力を扱えるが、オリジナルの悪魔の実の能力者同様、海のエネルギーが弱点となっている。
だが、彼女の一番の武器は「世界一の美女ハンコックの幼少期そのもの」であること。
容姿だけでなくそれを利用するあざとさまで継承されている。涙で動揺を誘って芳香脚、ウィンクでデレつかせメロメロ甘風。特別容姿が優れていなくても子供の仕草は可愛いもの。それを美少女にやられたらそれはもう効果は抜群だろう。
106巻のSBSにて読者からの「ロリハンコックの“メロメロ甘風”で石化してしまったらあとで周りからロリコン扱いされませんか? 大丈夫でしょうか? 大丈夫だと言ってください!!」という質問に対し、尾田先生は、 能力的には「かわいい」とか「キレイ」とかその感情の“油断”をつく技なので、赤ちゃんや小さな子供をみんなかわいいと思うでしょ? それでもやられちゃうわけです。そこにロリコンがまざって石になっても、どんな感情で石化させられたのかは判定できません。だからキミのロリコンはバレませんが、石化されちまえ! と回答された。
ただし兵器としては致命的な欠点がある。ハンコック同様にルフィに好意を持ってしまうことで、ベガパンクは「クローン製造における血統因子で伝達する情報とは…興味深い」とメモをとった。かつてピタゴラスが言っていた通り、「血統因子に“体験”は刻まれる」ようだ。
技
- レーザー
セラフィムやパシフィスタに備えられている機能のひとつ。
海軍大将黄猿が持つピカピカの実の能力を再現しており、その破壊力は絶大。
- メロメロ甘風(メロメロメロウ)
ハンコックと同様の技。
ハートマークの様な波動を放出し、魅了した者を石化させる。絶世の美女ハンコックを素体としており、子供としての可愛らしさも兼ね備えるS-スネークであればオリジナルと同等の効力を発揮することが可能。
- 芳香脚(パフューム・フェムル)
ハンコックと同様の技。
能力を付与した蹴り技で、蹴った部位を石化させる。作中ではフランキーに使用し、半身を石化させた。
活躍
初登場は第1059話。
世界政府加盟国の王たちによる協議の末に王下七武海制度撤廃が可決。それに伴い海軍はハンコック拿捕を目的にアマゾン・リリーを奇襲、S-ホークと共に前線へ投入された。マーガレット、スイトピーらを圧倒、最後までカスリ傷一つ負わないままエッグヘッドに帰還する。
エッグヘッド編にて再登場。
工場層にて戦桃丸の指揮の下、他のセラフィムたちとベガパンク全員を消す任務を課せられたCP-0らと交戦。ベガパンクを島から連れ出す麦わらの一味に協力していたが戦桃丸が意識を失い、命令権はロブ・ルッチが獲得。自己判断でフロンティアドームが復旧する前に研究層に侵入。研究所を破壊する最中、エジソンの命令を耳にして戦闘を停止した。
しかしある人物に「自分と本体、地下の人質以外は全員殺して」「皆の前で自分を倒したフリをして、人目がない時に技は解いてね」と命じられて承諾、忽然と姿を消した本体を捜索する麦わらの一味とサテライトを襲撃してゆく。
研究所・C棟3階でピタゴラスを攻撃。命令者を手筈通り石化して解除。その後はリリス・ウソップ・フランキーと戦い、一時は海楼石と同じ効果を発揮するバブルを押し付けられて窮地に立たされたものの、切り抜けて瞬く間に勝利を収める。その逆転はほんの2ページで四皇の最高幹部を撃退するという凄まじいものだった。
一頭身状態のピタゴラスを踏みつけて再び大爆発を起こしたが意に介さず、半分石化して戦闘不能になったフランキーも無視して悠然と立ち去った。
だがしかし、第1090話”黄猿”にて、他のセラフィムたちと同じようにバブルを応用した海のエネルギーの牢獄に捕らえられた状態で再登場。回想の中で、ルフィに肩を掴まれながらフランキー、ウソップ、リリスの石化の解除を頼まれて「わかった!!わかったからまっすぐにこっちを見るな!!」と涙目で照れ、視線を合わせられないシーンが描かれた。可愛い。
そしてその件についてルフィから「ありがとう」と礼を言われるが、その言葉を「愛してる」と聞き間違えて顔を赤くして押さえていた。可愛い
拘束後は大人しくしていたようだが、1115話にて五老星の1人がフロンティアドームを両断したことで空中に放り出され、同じ部屋に居たCPや他のセラフィム共々下層へ落下(落下後の様子が描かれている1116話では何故か黒髪となっていたが、作画ミスと思われる)。
関連イラスト
pixivではハンコックの特徴を受け継いでいることからハンコックよろしくルフィに好意を寄せている彼女のイラストが投稿されている。実際に、第1090話ではその片鱗が見えたため、これらは予言として実現したこととなる。
余談
セラフィムは見た目はまさしく王下七武海の子供時代の姿であり、S-スネークもハンコックの子供の頃の姿によく似ている。アニメで幼少時代のハンコックの声優は伊藤かな恵女史が演じており、同じようにS-スネークも伊藤女史が演じるのかと思われたが、成長した姿のオリジナル同様に三石琴乃女史が起用された。