概要
最悪の世代の一人、トラファルガー・ローが率いるハートの海賊団が所有する海賊船。「海賊船」と呼ぶには少々イレギュラーな存在ではあるが、「海賊(団)の旗艦」であることは間違いない。
何が異色かと言えば、作中世界の技術水準では滅多に見られない「潜水艦」であること。海軍本部や四皇クラスの大組織でさえほとんどの場合は「船舶」である中で、旗艦そのものが潜水艦である海賊団は非常に珍しい。ただし「唯一」ではなく、潜水艦ないし潜水艇を所有する海賊団は他にも存在する(世界会議編ではモブの海賊団すらも潜水艇を用意して王族の誘拐を企てていた)。
北の海のスワロー島に住む発明家ヴォルフによって製造されたもので、ある事件をきっかけにハートの海賊団の所有物となる。艦体は「高価で硬い金属」で造られており、全体的に黄色い。艦体の側面には海賊団のマークがペイントされている。潜航中は収納されているが帆も存在し、ワノ国出航時などでその姿が確認できる。
内部はジャンバールのような巨漢を含む20名以上のクルーが乗り込んでも全く問題ない程度の広さがあり、とある一室には船長の意向かICUもかくやという大掛かりな医療器材と手術台が収められている。この一室で実際に医療手術を行う事もでき、ローの技術もあって瀕死の重体の患者でも一命を取り留めるくらいの手術は可能。
一方である意味で海賊らしい攻撃的な装備は乏しいように見え、海戦での実力は不明。
潜水により隠密性や機動性などは一般的な海賊団なら容易に上回ると思われるが、潜水艦なので一般的な大砲などの装備の設営は難しそうで、少なくとも外観からはほとんど窺えない(何らかの形で普段は格納されており、必要に応じて取り出せるような構造になっているのかもしれないが)。
ただし、ハートの海賊団は船長以外のメンツが全体的に海戦を得意としているため、海上で敵船を撃破する程度なら船の装備に頼らなくてもほとんど問題は無い。
最終的に勝者島での黒ひげ海賊団との勝者島での戦いで側面から真っ二つに裂ける(しかも該当コマをよく見ると左右で上下が反転している)形で大破してしまった。