サイ(ONEPIECE)
さい
「八衝拳の門下に入った瞬間から 兄弟の情なんざ捨てちまったよ だが 『八宝水軍』棟梁として 部下の敵は討たせて貰う!!!」
「『首領(ドン)』と呼べやい」
上半身裸で襞襟とマントを付けた変わった格好をしているが、度量と胆力を持ち、ぶっきらぼうな強面だがそれでいて根っこは人情に厚い、八宝水軍次期頭領としての器を持つ。
ただし勝手に気持ちが盛り上がりやすく、テンションが上がり過ぎて、御礼を言われたことに怒り始めたり、お詫びを言う際にはしまいには土下座を始めるなど喜怒哀楽が激しい面白おかしい所もある。
語尾に「~やい」と付けた喋り方が特徴。
武器として薙刀を持っており、八宝水軍の盾や鎧で防御した相手であっても防具を通り抜け敵に衝撃を与える拳法“八衝拳”を用いた技を用いる。特にサイ本人は八衝拳による足技を得意としており、その威力は一撃で殺し屋兄弟ケリー・ファンク&ボビー・ファンクを倒したほど。
後にドンキホーテ海賊団との激戦の最中、これまでの長い鍛錬と激情により全盛期のチンジャオに匹敵しかねないほどの、著しい戦闘能力の向上を見せた。
これでもまだ成長途上であることが末恐ろしく、ゾロからも高く評価されている。
覇気
見聞色・武装色の覇気を使いこなしており、特に武装色はドレスローザで戦闘保拳を全開にしたラオGを一撃でノックアウトする程に成長。
“八衝拳“については「内部破壊」という点でワノ国で明らかになった覇気を外に纏わせる高度な技術と酷似しているが、関連性については不明(強者が武装色の覇気を纏わせた際には衝撃波や電気ようなものが発生していることが多い)。
技
- 武脚跟(ブジャオゲン)⇒錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ)
武装色の覇気を纏わせた足で繰り出す必殺の踵落とし。
チンジャオの「錐龍錐釘」とせめぎ合った際には、覇気が外に飛び散った故に、電気のようなものが周囲で発生しており、打ち破った際には覇気による圧力(衝撃波)で山の尖峰を割った。
その後、チンジャオの武装硬化させた頭「錐龍錐釘」を「武脚跟」で圧し曲げた際に、八衝拳の奥義『錐龍錐釘』の名を受け継いだ。
その一撃の威力は、戦闘保拳を全開にしたラオGをノックアウトした挙句に、大地を大きく裂き、彼を他の敵諸共地底の奥深くまで落としてしまう程絶大なもので、チンジャオが「氷の大陸をも打ち砕くだろう」と言わしめる程強力。
ドレスローザ編
初登場時には偉大なる航路"新世界"の国ドレスローザで、ルフィの義兄ポートガス・D・エースの能力であった自然系悪魔の実メラメラの実をかけた闘技大会に参加者として登場。
闘技大会予選ではCブロックに出場し、“八衝拳“で他の出場選手を圧倒し、弟のブーを倒したファンク兄弟も一撃で倒した。終盤まで生き残ったが、イデオとの激闘の最中、ルフィの攻撃により場外に飛び出してしまい失格となった。
ドレスローザにやってきた本当の目的はメラメラの実ではなく、ドンキホーテ海賊団により新世界の敵国に輸出され、花ノ国にまで被害をもたらしている武器の密輸ルートを、花の国の国王の依頼により潰すことにあった。
しかし、失格後は地下のスクラップ場に落とされた後オモチャにされてしまう。
その後、麦わらの一味ウソップの活躍により開放され、一味への恩義から他の闘技大会参加者と共にドフラミンゴ討伐に乗り出し、ドフラミンゴの部下であるベビー5、ラオGなどと戦う。
ベビー5との戦いの中、彼女に「ハートを射止める (てめえの心臓を射抜いてやる!!) 」・「この手を離さない (この手は離さねェやい!) 」・「俺について来い (おれ(のこの動き)についてこれるか!?) 」等と言ったことで、彼女に求められていると勘違いされ、勝手に惚れられてしまう。
当のサイは当然ながら全く本気にせず、必要とされることを望むベビー5に対して、冗談交じりに「死んでくれ」というが、ベビー5は怒るどころかむしろ喜んで本当に自殺しようとしたのを見て動揺し、それを止めようとする。
そのサイの甘さに怒ったチンジャオから錐龍錐釘でベビー5ごと攻撃されるが、とっさに武脚跟でチンジャオの錐龍錐釘をへし折り、ベビー5を平手打ちして自殺を止めた。
「あなたの役に立とうとしたのに」と悲しむ彼女に対して彼女の過去の異常性を察して「…それを否定されねぇ場所で生きてきたのか」とこぼした。
これによりサイに錐龍錐釘は伝承され、喜ぶチンジャオにサイは次期頭領として認められる。
しかし戦闘保拳で全盛期並みの実力を得たラオGの奇襲によりチンジャオが倒され、ベビー5を「便利な女」よばわりしたラオGに対し、「じゃあよ…勝ったらおれが妻に貰うぞ!!!」と宣言しながら、錐龍錐釘で一蹴。
その後、一応ベビー5を妻として認めた様子。ドレスローザでの激闘後、共闘した海賊・格闘家・冒険家らと意気投合し、八宝水軍は共闘した仲間と共に、大恩人麦わらの一味の傘下麦わら大船団の一員になることを選んだ。
扉絵連載
花ノ国帰還後の扉絵短編では許嫁のウホリシアに婚約解消を知らせた結果、彼女にやられたのかボコボコにされている(タイトル曰く「当然の落とし前」との事)。
また、サイはともかくベビー5には一切手を出していない辺り本当に「落とし前」でありヒステリーを起こしたわけではない様子が見て取れ、(他にも旦那がいるとはいえ)意外とさっぱりした女傑なのかもしれない
その後はベビー5と結婚式を挙げ正式に夫婦となった。結婚式でも彼はいつも通りの仏頂面だったが、周りの者は皆笑顔だった。彼の人徳のなせる業だろう。
世界会議
世界政府加盟国の国家元首たちが一堂に会する「世界会議(レヴェリー)」にて、花ノ国の護衛として参加し、ドレスローザで一緒に戦ったレベッカやレオと再会を果たす。サイ曰くこの世界会議を最後に花ノ国とは手を切るとのこと。ちなみに、「世界会議」のためかキチっとした正装を着ている。
しらほし姫がチャルロス聖に捕まった時は天竜人の凶悪さを知ってるために助けに入ろうとするレベッカを止めたが、レオが助けに入ったことで自分もやけくそながら助けに入る。だがCP-0のルッチにより、その乱入は止められた。
ミョスガルド聖によって一度はしらほしは助けられるも、その後再びチャルロス聖がバーソロミュー・くまを用いてしらほしを捕らえてしまった為、彼女を救出する為にレオとの2人がかりでチャルロス聖を全力攻撃で空き缶の如くペチャンコに叩き潰し、殺人未遂に及んだ。その後ミョスガルド聖の手引きで逃亡。
世界会議についての新聞の記事を読んだルフィはサイの姿を確認する。ルフィはサイの名前も顔も覚えていた。
上記の故郷にいる許嫁だったウホリシアという女性は「二宝水軍」棟梁の娘である。これは「八宝」と「二宝」の同盟によって「十宝水軍」を結成するための政略結婚であり、サイにとってはどうでもいいらしい。後にサイがチンジャオに棟梁として認められた際に、婚約は破棄され、結婚はサイの自由となった。
コメント
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すべて見る最高のプレゼント…それはあなた
前作を閲覧、評価、ブックマークしてくださり、ありがとうございました。 今回はベビー5の誕生会を書いてみました。誕生日はわからないけど、年齢は判明しているんで、いずれはっきりするとは思いますが。衣装描写が難しく、読んでも伝わりずらい部分があるかもしれません。 ベビー5の再登場時、服装とか変わるんでしょうか?女性陣、けっこう服装変わってるんで、中国風に変わる可能性が、あるんじゃなかろうかと期待しています。 モデルとしたのは、古代中国の衣装を参考にしてます。遣唐使で有名な唐の時代、国際色豊かだったのか、女性の衣装の露出度がすごいことに驚きました。男性はあまり変わり映えはしないんですが。『唐 女性 服装』で画像検索すると、イメージはつかめると思います。 普段、見せない一面見て、お互い萌え死ねばいいわ!って感じで書いてます。そういえば、11月22日のいい夫婦の日にぶつければと激しく後悔しました。 よろしくお願いします。4,371文字pixiv小説作品- 砂漠への突貫 〜生まれ出よ、生命の水〜
第1章 受諾 〜全ては高みの強さを掴むために〜
前作を閲覧、評価、ブックマークしてくださり、ありがとうございます。コメントもいただき、ありがとうございます。 シリーズものになります。サイ、ベビー5が再登場する時は間違いなく、現在より強くなっているでしょう。傘下の海賊団でとんでもない事件を引き起こすってあるから、サイやベビー5はその中核にふさわしい強さがいると思います。 それの箔付けのために考えてみました。設定やら技やらにオリジナル要素が入りますが、生暖かく見守ってくれると嬉しいです。 コンセントは『プロジェクトX 挑戦者たち』です。タイトル、サブタイトルもそれらを意識したものにしています。 シリーズということで、ムダに長くなるかもしれません。気に入っていただき、続きを応援していただけると嬉しいです。よろしくお付き合いください。2,463文字pixiv小説作品 - 砂漠への突貫 〜生まれ出よ、生命の水〜
第3章 苦衷 〜出口も道標も見えぬ行路へ〜
前作を閲覧、評価、ブックマークしてくださり、ありがとうございます。 いちゃいちゃさせたい気になりますが、落ちる上がるの振り幅が大きければ、その分、ラストの絵が素晴らしくなると信じて、サイを苦難に落としています。 ベビー5が絡む機会が少ないですが、彼女は重要な鍵を握っていますので、徐々に存在を強めていきたいです。全何章になるか分かりませんが、爽快感あるラストに向けて構想中です。 よろしくお願いします。1,783文字pixiv小説作品 - 砂漠への突貫 〜生まれ出よ、生命の水〜
第2章 暗澹 〜砂に消えた自信と威信〜
前作を閲覧、評価、ブックマークしていただき、ありがとうございます。 白羅魔監怒砂漠は、中国のタクラマカン砂漠をもじったものです。終わりはハッキリしていますが、それまでの過程に緩急がしっかりとつけられるか、そこが問題だなと思います。 ベビー5の扱いも徐々に濃く書いていく予定です。最後にはベビー5も大きく絡んでいくんで、どう持っていくか頭を悩ましています。 では、よろしくお願いします。2,028文字pixiv小説作品