「八衝拳の門下に入った瞬間から 兄弟の情なんざ捨てちまったよ だが 『八宝水軍』棟梁として 部下の敵は討たせて貰う!!!」
「『首領(ドン)』と呼べやい」
概要
花ノ国のギャング八宝水軍第13代棟梁にして首領(ドン)。
ドレスローザでの激闘を経て共闘し、意気投合した者たちと共に麦わら大船団の一員となる。
プロフィール
本名 | サイ |
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異名 | 首領(ドン)・サイ |
年齢 | 28歳 |
身長 | 242cm |
懸賞金 | 2億1000万ベリー |
所属 | 八宝水軍第13代棟梁、麦わら大船団3番船船長 |
所属船 | 八宝塞 |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武術 | 八衝拳 |
出身地 | 西の海 花ノ国 |
誕生日 | 8月13日 (八宝水軍13代棟梁) |
星座 | しし座 |
血液型 | F型 |
好きな食べ物 | 愛妻弁当 |
嫌いな食べ物 | カニ |
初登場 | 単行本71巻 第704話『ルーシーとキュロスの像』 |
CV | 橋本晃一 |
人物
上半身裸で襞襟とマントを付けた変わった格好をしているが、度量と胆力を持ち、ぶっきらぼうな強面だがそれでいて根っこは人情に厚い、八宝水軍次期頭領としての器を持つ。
ただし勝手に気持ちが盛り上がりやすく、テンションが上がり過ぎて、御礼を言われたことに怒り始めたり、お詫びを言う際にはしまいには土下座を始めるなど喜怒哀楽が激しい面白おかしい所もある。
語尾に「~やい」と付けた喋り方が特徴。
戦闘能力
武器として薙刀を持っており、八宝水軍の盾や鎧で防御した相手であっても防具を通り抜け敵に衝撃を与える拳法“八衝拳”を用いた技を用いる。特にサイ本人は八衝拳による足技を得意としており、その威力は一撃で殺し屋兄弟ケリー・ファンク&ボビー・ファンクを倒したほど。
後にドンキホーテ海賊団との激戦の最中、これまでの長い鍛錬と激情により全盛期のチンジャオに匹敵しかねないほどの、著しい戦闘能力の向上を見せた。
これでもまだ成長途上であることが末恐ろしく、ゾロからも高く評価されている。
覇気
見聞色・武装色の覇気を使いこなしており、特に武装色はドレスローザで戦闘保拳を全開にしたラオGを一撃でノックアウトする程に成長。
“八衝拳“については「内部破壊」という点でワノ国で明らかになった覇気を外に纏わせる高度な技術と酷似しているが、関連性については不明(強者が武装色の覇気を纏わせた際には衝撃波や電気ようなものが発生していることが多い)。
技
- 武脚跟(ブジャオゲン)⇒錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ)
武装色の覇気を纏わせた足で繰り出す必殺の踵落とし。
チンジャオの「錐龍錐釘」とせめぎ合った際には、覇気が外に飛び散った故に、電気のようなものが周囲で発生しており、打ち破った際には覇気による圧力(衝撃波)で山の尖峰を割った。
その後、チンジャオの武装硬化させた頭「錐龍錐釘」を「武脚跟」で圧し曲げた際に、八衝拳の奥義『錐龍錐釘』の名を受け継いだ。
その一撃の威力は、戦闘保拳を全開にしたラオGをノックアウトした挙句に、大地を大きく裂き、彼を他の敵諸共地底の奥深くまで落としてしまう程絶大なもので、チンジャオが「氷の大陸をも打ち砕くだろう」と言わしめる程強力。
活躍
ドレスローザ編
初登場時には偉大なる航路"新世界"の国ドレスローザで、ルフィの義兄ポートガス・D・エースの能力であった自然系悪魔の実メラメラの実をかけた闘技大会に参加者として登場。
闘技大会予選ではCブロックに出場し、“八衝拳“で他の出場選手を圧倒し、弟のブーを倒したファンク兄弟も一撃で倒した。終盤まで生き残ったが、イデオとの激闘の最中、ルフィの攻撃により場外に飛び出してしまい失格となった。
ドレスローザにやってきた本当の目的はメラメラの実ではなく、ドンキホーテ海賊団により新世界の敵国に輸出され、花ノ国にまで被害をもたらしている武器の密輸ルートを、花の国の国王の依頼により潰すことにあった。
しかし、失格後は地下のスクラップ場に落とされた後オモチャにされてしまう。
その後、麦わらの一味ウソップの活躍により開放され、一味への恩義から他の闘技大会参加者と共にドフラミンゴ討伐に乗り出し、ドフラミンゴの部下であるベビー5、ラオGなどと戦う。
ベビー5との戦いの中、彼女に「ハートを射止める (てめえの心臓を射抜いてやる!!) 」・「この手を離さない (この手は離さねェやい!) 」・「俺について来い (おれ(のこの動き)についてこれるか!?) 」等と言ったことで、彼女に求められていると勘違いされ、勝手に惚れられてしまう。
当のサイは当然ながら全く本気にせず、必要とされることを望むベビー5に対して、冗談交じりに「死んでくれ」というが、ベビー5は怒るどころかむしろ喜んで本当に自殺しようとしたのを見て動揺し、それを止めようとする。
そのサイの甘さに怒ったチンジャオから錐龍錐釘でベビー5ごと攻撃されるが、とっさに武脚跟でチンジャオの錐龍錐釘をへし折り、ベビー5を平手打ちして自殺を止めた。
「あなたの役に立とうとしたのに」と悲しむ彼女に対して彼女の過去の異常性を察して「…それを否定されねぇ場所で生きてきたのか」とこぼした。
これによりサイに錐龍錐釘は伝承され、喜ぶチンジャオにサイは次期頭領として認められる。
しかし戦闘保拳で全盛期並みの実力を得たラオGの奇襲によりチンジャオが倒され、ベビー5を「便利な女」よばわりしたラオGに対し、「じゃあよ…勝ったらおれが妻に貰うぞ!!!」と宣言しながら、錐龍錐釘で一蹴。
その後、一応ベビー5を妻として認めた様子。ドレスローザでの激闘後、共闘した海賊・格闘家・冒険家らと意気投合し、八宝水軍は共闘した仲間と共に、大恩人麦わらの一味の傘下麦わら大船団の一員になることを選んだ。
扉絵連載
花ノ国帰還後の扉絵短編では許嫁のウホリシアに婚約解消を知らせた結果、彼女にやられたのかボコボコにされている(タイトル曰く「当然の落とし前」との事)。その後はベビー5と結婚式を挙げ正式に夫婦となった。結婚式でも彼はいつも通りの仏頂面だったが、周りの者は皆笑顔だった。彼の人徳のなせる業だろう。
世界会議
世界政府加盟国の国家元首たちが一堂に会する「世界会議(レヴェリー)」にて、花ノ国の護衛として参加し、ドレスローザで一緒に戦ったレベッカやレオと再会を果たす。サイ曰くこの世界会議を最後に花ノ国とは手を切るとのこと。ちなみに、「世界会議」のためかキチっとした正装を着ている。
しらほし姫がチャルロス聖に捕まった時は天竜人の凶悪さを知ってるために助けに入ろうとするレベッカを止めたが、レオが助けに入ったことで自分もやけくそながら助けに入る。だがCP-0のルッチにより、その乱入は止められた。
ミョスガルド聖によって一度はしらほしは助けられるも、その後再びチャルロス聖がバーソロミュー・くまを用いてしらほしを捕らえてしまった為、彼女を救出する為にレオとの2人がかりでチャルロス聖を全力攻撃で空き缶の如くペチャンコに叩き潰し、殺人未遂に及んだ。その後ミョスガルド聖の手引きで逃亡。
世界会議についての新聞の記事を読んだルフィはサイの姿を確認する。ルフィはサイの名前も顔も覚えていた。
余談
上記の故郷にいる許嫁だったウホリシアという女性は「二宝水軍」棟梁の娘である。これは「八宝」と「二宝」の同盟によって「十宝水軍」を結成するための政略結婚であり、サイにとってはどうでもいいらしい。後にサイがチンジャオに棟梁として認められた際に、婚約は破棄され、結婚はサイの自由となった。
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