「私… 今日で最後にするんだ……!!! “メラメラ”の能力を手に入れて……!! 討つんだ……!! ドフラミンゴを!!」
「もう守られるだけじゃイヤなんだ!!! 今度は私が兵隊さんを守り゛たい!!!」
「死なないで兵隊さん…!! 私だって……負けないっ!!!」
概要
偉大なる航路"新世界"にある王国「ドレスローザ」を舞台とする物語に登場した美少女。ドレスローザ編のヒロイン的な立ち位置のキャラクター。
コロシアムで開催された自然系悪魔の実メラメラの実をかけた闘技大会で実を勝ち取り、その力で同国国王の王下七武海・ドンキホーテ・ドフラミンゴを討ち取ろうとしていた。
その正体は、ドフラミンゴへの反逆行為を理由に投獄された囚人の内、剣闘士として試合で1000勝する事を釈放条件にされた囚人(通称“囚人剣闘士”)の1人であり、またドレスローザの先代国王リク・ドルド3世の孫である。
この前国王は、ドフラミンゴの能力で操られ、突如国民に対して虐殺行為を行った末ドフラミンゴに討伐されており、レベッカもその一族の生き残りとして国中から嫌われていた。そのため、コロシアムに彼女が現れると大ブーイングが発生する。ポジションとしては同じ王女であるビビに近く、初登場時の年齢や七武海に苦しめられた国という点で共通している。
プロフィール
本名 | レベッカ |
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異名 | 幻の王女、無敗の女 |
年齢 | 16歳 |
身長 | 171cm |
肩書き | 元ドレスローザ王国 王女 |
所属 | コリーダコロシアム囚人剣闘士→ドレスローザ王国 侍女 |
覇気 | 見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ドレスローザ王国 |
誕生日 | 8月4日 (REBECCA、まぼろしの王女) |
星座 | しし座 |
血液型 | S型 |
好物 | 兵隊さんの手作りケーキ |
初登場 | 単行本71巻 第704話『ルーシーとキュロスの像』 |
WT100 | 68位(13357票) |
CV | 林原めぐみ |
人物
容姿
ピンク色の髪の一部を編み込んでおり、伸びた長髪を後ろでおさげにして結っている。
最大の特徴は弱冠16歳ながらも尋常じゃない程の発育の良さであり、爆乳レベルの胸元からの引き締まった腰つきや、スラリとした長く肉感的な美脚などが大変目を引く。
戦闘時には黄金で出来た兜を被り同じく黄金のロングブーツを履いているが、身体に纏うビキニアーマーは極端に面積が小さく肌が大きく露出し、作中では汗により艶のある谷間や太ももがかなり扇情的に描かれていた。一応その上に緑色のマントを羽織っているが、それでも目のやり場に困る程の刺激的で魅惑的な外見と衣装である。
しかし決して色っぽさだけが際立つ訳ではなく、下記の性格や後述の必死な戦い方も相まって非常に美しい立ち振舞いを見せる姿勢こそが彼女の最大の魅力。
性格
母親譲りの争いを好まない優しい性格の持ち主で、母親の「人を傷つけちゃダメ」という教えを剣闘士になってからも一度も破ることはなく、空腹のルーシーに少ない手持ち金を使い果たしてまで弁当を買って上げたほど。ちなみに弁当のことについてルーシーからは非常に感謝されていた。
幼少期に母を喪い、オモチャにされた父である「兵隊さん」を心の支えに貧しい環境ながらも懸命に暮らし、その絶望的な境遇下でも決して腐ることなく健気で思いやり深き尊い美少女へと成長していった。
また、コリーダコロシアムでの強敵たちに立ち向かう勇敢な性質は父親から受け継いだものとされ、母の仇と判ったディアマンテには終始怯えを隠せなかったものの、ドレスローザ篇における味方側の戦局を随所でサポートしながら最後まで果敢に戦い抜いた。
彼女のストーリーは担当声優の林原めぐみ氏の熱演により、原作・アニメを観た視聴者を涙腺崩壊へと引き込んだ。
戦闘能力
見聞色の覇気の使い手。武器はスタンダードな剣闘士が使うロングソード(刃が潰してある)と盾を用いる。
力より技巧や素早さを駆使して戦い、水路を背後にして、突撃してきた相手の勢いを利用し水に突き落とす戦法を得意としている。
この消極的な手段により勝利を重ねてきたため、周囲からは嘲笑を込めて“無敗の女”と呼ばれている。ただ、その実力は周囲も内心認めており、彼女の事が嫌いと公言しているコロシアムの司会であるギャッツも内心では、疲弊し常に汗だくにながらも必死な姿勢で戦うその姿を「美しい」と感じて彼女を好いており、コロシアム参加者として戦ったルフィやナルシストのキャベンディッシュですら非常に感心していた。
だがこれは「ドフラミンゴに操られ、罪もない国民を手に掛けた祖父」と真逆の行動であり、リク王及びその血縁者の善良性を国民にアピールする形となっていた。そのため、結果論だがリク王の無実を証明し、王位奪回を促す一因となった。
また、その素早さと見聞色の覇気により回避能力も非常に高く、不意打ちをかけたレベッカがルフィに取り押さえられた時は周囲の剣闘士達が「速さで負けるなんて…!!」と驚愕していた。
経歴
過去
16年前、ドレスローザ王国にてリク王軍軍隊長キュロスと元王女スカーレットとの間に生まれる。6歳の頃までは親子3人で幸せに暮らしていたが、10年前に新国王となったドフラミンゴの計略により母スカーレットをディアマンテにより銃殺され亡くす。以降、オモチャの兵隊となった父キュロスと隠遁生活を送っていた。オモチャとなってしまった父の記憶を失っていたが、兵隊の事は親の様に慕っていた。後に「雨風にさらされればサビもつく」ためいつか限界が来ることを危惧した兵隊から戦い方を学んだ。
しかし、後にドンキホーテ海賊団に捕縛され囚人剣闘士となり、リク王の孫娘「幻の王女」としてコロシアムの晒し者にされてしまった。試合では、リングの端に陣取り、襲い掛かってきた敵の攻撃を瞬時に見切り、相手の力を利用して場外に落とす戦法「背水の剣舞」で、誰一人傷つける事無く無傷で勝利を収めていた。しかし、他の剣闘士からは「無敗の女」と皮肉と誂いに遭い(それでもレベッカに味方する剣闘士は少なくはなく、ルフィと共に応援した檻の中の戦士達や女剣闘士アキリアなどは数少ない味方である)、10年前の事件でリク王を恨む国民からは常に罵声を浴び続ける苦渋の日々を送っていた。それでも、いつの日か再び兵隊と一緒に暮らすことを夢見て、過酷な戦いに身を投じていった。
第2部 最後の海・新世界編
ドレスローザ篇
ドフラミンゴが流した王位放棄報道を受け、片足の兵隊に代わってドフラミンゴを討つ為、兵隊の猛反対を押し切り「メラメラの実」が景品に掛けられた剣闘会に出場する。長年自らを虐めていたスパルタンを叩きのめしたルーシーと親しくなり、伝説の剣闘士・キュロスの事を教え、コロシアム内を案内したりなけなしの全財産で弁当を奢ったりした。Dブロックでは他の選手達に狙われるも得意の戦法で退け、同じ剣闘士のアキリアの協力もあり善戦する。「ハクバ」となったキャベンディッシュの無差別攻撃を兜越しに受けた事により頭部を負傷するが、間一髪攻撃を見切り致命傷を免れたことで再び立ち上がりDブロックの勝者となる。決勝戦ではディアマンテに果敢に挑むも、棍棒で殴り付けられた上に母を殺害した事実を打ち明けられ、精神的に追い詰められたが、SOP作戦の成功で父の存在を思い出し感泣する。
「鳥カゴ」発動後はロビンと合流し、ローの手錠の鍵を届ける為ロビンやバルトロメオと共にひまわり畑へ向かう。ひまわり畑でディアマンテと接触し、戦いへの恐怖から身が竦み一度は斬られ窮地に陥るが、人間へと戻った父に助けられ、駆け付けたローの手錠を解放した。キュロスとディアマンテの戦闘の際には、卑劣な戦い方を繰り返し挑発をするディアマンテに怒り自ら挑もうとしロビンに制されながら、キュロスに「…せっかく…10年……母の願いを…守り抜いたのだろう!?」 「あのコロシアムに立ってなお人を傷つけなかった…!!お前の手はまだ美しい!!!その手こそ母 スカーレットの宿る手だ!!!こんな外道の血で!!今更その手を汚す事はないっ!!!」と諭され剣を放した。「鳥カゴ」の収縮が迫り単身ドフラミンゴに挑もうとするも“寄生糸”で操られ、ヴィオラに斬りかかろうとしてしまったが、振り下ろそうとした瞬間に復活したルフィにより免れた。
騒動解決後、父の自分を遠ざけようとする一連の行動に対し、自分が傷つけたからだと思い込み一時は王女に戻ろうとしたが、ルフィの後押しを受け王女の地位をヴィオラに譲りキュロスと生きる道を選ぶ。丘の上の家から立ち去ろうとしたキュロスを涙ながらに説得し、再び丘の上の家で暮らす事になった。
「私はキュロスの子だよ!!!」
ここまでの中で自分を、家族を、母国を救ってくれたルフィや麦わらの一味のことは当然ながらレベッカの中でも大切な思い出となっており、「ルーシー=麦わらのルフィ」である事を知ってからもレベッカなりの愛称として、ルフィのことは「ルーシー」と呼び続けている(ただし、偽名の由来を知らない人物と語らうときは「ルフィ」と言い直している)。
世界会議編
万国における麦わらの一味とビッグ・マム海賊団との抗争後に聖地マリージョアで世界政府加盟国の代表者らが一堂に会する「世界会議」が開かれる際には、出席する祖父のリク王、叔母のヴィオラ王女に「侍女」として随行している(キュロスとの生活の件で王位継承権を放棄したため)。
マリージョアまでの航路では秘密の護衛として世界会議についてきたトンタッタ兵団のレオや海軍本部から派遣された護衛のコビー大佐と、世界会議会場ではアラバスタ王国から出席してきたビビ王女&カルー、リュウグウ王国からの参加者であるしらほし姫、サクラ王国の初代国王ドルトンや医師のDr.くれはら、「ルフィに縁や恩義がありルフィを気に入っている者たち」と意気投合していた。
エッグヘッド編
ドレスローザに帰国した後は兵士たちに交じって剣術の訓練をしていたが、映像電伝虫を通じて、エッグヘッドから全世界に発信され始めたDr.ベガパンクの通信をキュロスやトンタッタ達と共に見ている描写がある。
その際ルフィの悪事に関する報道(Dr.ベガパンクを人質にとって島に立てこもる)を鵜呑みにするレオを注意していた。
余談
上述の容姿の欄で説明した通り、衣装が非常に扇情的なのは作者曰く「重量制限を気にしている」(こらそこ、単に作者が描いてて楽しいからとか言わないの)かららしく、持ち前の速度を生かすためにわざと軽量な鎧を着用しているとも考えられる。なお、アニメ版では露出的な装備について補足されており、レベッカの装備に対しては特に厳重な規制が設けられているとされている。
- ウソップの嘘
かつてウソップがスリラーバーク編に於いて「美女の剣豪が肉持ってやってきた」という嘘をついたのだが、奇しくもレベッカは美女の剣士(剣闘士)であり、更にルフィに弁当を奢る(恐らく肉入り)という点で上記の嘘が綺麗に当てはまっており、ウソップの嘘がまたしても当たる事になった。
- 中の人繋がり
声を担当した林原女史は劇場版『ねじまき島の冒険』で海賊ハニークイーンを演じていた。
関連イラスト
関連項目
ONEPIECE ドレスローザ 怒りの雷兵 キュロス スカーレット リク・ドルド3世 ヴィオラ ルーシー ドンキホーテ・ドフラミンゴ