概要
超人系悪魔の実の1つ、能力者はシュガー。
触った生物を強制的にオモチャに変えることができる。
発動条件はかなり緩く、指先を掠めただけでも発動する。また、オモチャに変えられる前と後での姿の関連性は無く、人間であっても犬や馬などのオモチャに変えられる事もある。
複数の生物を『オモチャのパーツ』に変え、合体させて巨大なオモチャを作る事も可能。細かい行動は出来なくなる反面、戦闘能力・再生能力が大幅に向上する。
また、能力の副作用で実を食べた瞬間から年を取らない。
能力バトル物ではそれほど珍しくない『能力に対応する制約がある』という設定だが、悪魔の実は『海に嫌われる』『2つ目以降の実を食うと体が爆発して死ぬ』という共通する制約や『足は地面についている必要がある』『張れるバリアは1枚のみ』など能力自体の限界ならともかく、別個でこの手の制約や副作用が課される例は他にない珍しい物である。
この能力の真骨頂は、オモチャにされた生物の記憶が全世界から消滅する、能力者の契約(命令)絶対に逆らえないという二点。
オモチャにされた生物の事を忘れているどころか、消えた事を疑問に思う事さえ無い。これは仲間を消されたところでそれを助けようと思うことすらできなくなるということであり、ドフラミンゴファミリーはこの能力を使って反抗や海軍からの手入れを封殺していた。
極端な話、夫に当たる存在が消されたために配偶者がいたことすら認識できないにもかかわらず、子供がいることを全く疑問に思わない例すらある。
とはいえ、夫からの忠告の存在が夫ごと消えてしまったので町へ出てしまい、暗殺された例や、共に戦う仲間を認識できなくなって逃げを打ち始めた例、状況が不自然であることを疑問に思う例も散見されるため、消えたことすら疑問に思わないのは能力によるものではなくドフラミンゴファミリーによる後付けであると思われる。
ドレスローザには小人による神隠しなど不審な状況を『そういうもの』で済ませていた下地があったため、猶更この手を取りやすかったのだろう。
能力者が睡眠以外の要因で気絶すると契約は解除され、オモチャは全て元の姿に戻り人々の記憶も元に戻るという欠点があるが、その力は絶大という言葉すら生温い、まさに極悪と言える。
だがそれ故に、シュガー自身もドフラミンゴもこの能力のチートぶりに依存しすぎてしまった事が最大の弱点となっていた。
唯一命令されなかったキュロスがこのことに気づき、トンタッタ族とシュガーおったまげパニック大作戦(SOP)を実行。
シュガーに追い詰められるトンタッタだったが、ウソップの思わぬ活躍で功を奏する事に。
あまりにも強力な能力から読者の議論では「最強の悪魔の実」のひとつに挙げられることも多いが、ワンピースの世界では覇気により能力をある程度遮断することが可能であるため、実力に大きな差がある相手(たとえば四皇クラス)にも通用するのかは不明。少なくとも作中ではガチンコの戦闘力なら上と思われるチンジャオなど億超えクラスの実力者までなら能力を行使できている。
後にエッグヘッド編で過剰な覇気(大まかに言えば四皇クラス)で能力による呪いを強引に打ち消せることが明言された。トラファルガー・ローはドクQのシクシクの実で女体化したが、過剰な覇気で元の男性に戻った。
この事から強大な覇気の持ち主であるカイドウ、リンリン、シャンクスには通用しない事が間接的に明言された。
悪魔の実を二つ持つ能力者がもし、この能力とハナハナの実を持っていた場合恐ろしい事態が発生する。
なぜなら、触れれば終わりでありスピードや距離に無関係に相手に触れられるという確殺コンボが極められるからである。
なお、「触れた生物をオモチャに変える」能力であるが、両手を切断されてしまった場合、人型の近距離パワー型のスタンドのように能力が発現できなくなるのかは不明。
関連項目
ONEPIECE 悪魔の実
どくさいスイッチ:指定した人間を記憶ごと消し去ってしまう。
ホビウタ:この実とウタに関する二次制作