「兵隊さんは勇敢で!! いつでもキミのそばにいる!!」
「わかるまい!!! 愛する者に忘れられる絶望など!!!」
「何に触れても〝感じる事〟のできない苦しみなど!!!」
「〝塊〟というなら私は…!! この国の〝怒りの塊〟となって!!! 貴様を討つ!!!!」
概要
偉大なる航路後半"新世界"に位置する国ドレスローザの元リク王軍軍隊長。
かつてコリーダコロシアムにて3000戦全勝を成し遂げた伝説の男。
妻は先代国王の娘であるスカーレットで、娘は剣闘士のレベッカである。
プロフィール
本名 | キュロス |
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異名 | 片足の兵隊、怒りの雷兵 |
年齢 | 44歳 |
身長 | 298cm |
所属 | コリーダコロシアム囚人剣闘士→ドレスローザ王国軍隊長→元小さなリク王軍隊長 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ドレスローザ王国 スラム街 |
誕生日 | 9月22日 (娘と暮らせるようになったキュロスがダブルピース) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | S型 |
好物 | 貝料理 |
初登場 | 単行本71巻 第703話『控室』 |
CV | 小山力也 |
人物
剣闘士となる前は貧民街の育ちゆえに非常に攻撃的だった。しかし、剣闘士を始めてからはリク・ドルド3世の見守りもあり、徐々に生来の優しい性格となっていった。
それでも自己表現の下手さから来る不器用さは残っている。また、過去に犯した報復殺人を悔いており、それを理由に実の娘を抱く事すら躊躇う程に自分に厳しい。
その厳しさ故、時には、一部の敵からバカと言われてしまう程の捨て身に走ってしまうが、愚鈍ではなく、時には回復能力者の好意や尊厳を組み入れつつ、影で軍勢の機動力低下の策として活用するなど、知恵者としての側面もある。
戦闘能力
盾は持たず、オーソドックスな両刃剣一振りのみで戦う生粋の剣闘士。ただし、左足を失っているため、全盛期ほどの力は出せないと思われる。
戦士としての天性の才能を有しており、少年時代からその片鱗を見せていた。
悪魔の実の能力は持っていないが、その才能と鍛錬を怠らなかった結果として高い戦闘能力を持ち、巨人族との戦いや魚人族相手の水中戦を勝ち抜き、片足でもドンキホーテファミリー幹部のバッファローを一方的に倒し、最高幹部のディアマンテですら卑劣な手を使われて追い込まれながらも、その猛攻を凌いで討ち取る程である。
技
- 雷の破壊剣(トゥルエノバスタード)
勢いよくジャンプで飛び込んでの単純な唐竹割りだが、10年間ドフラミンゴに苦しめられたドレスローザの怒り全てが込められた渾身の一撃であり、相手の武器を破壊しながら両断する。
活躍
ドレスローザ編におけるもう一人の主人公と言える重要人物。
過去
20年以上前にドレスローザで親友を殺害したチンピラを乱闘の末に殺害し、自衛軍に逮捕されそうになったが、国王であるリク王ことリク・ドルド3世の目に止まって「100勝すれば罪を帳消しにする」という条件で同国の闘技場「コリーダコロシアム」の剣闘士として雇われた。
剣闘士になった後は無類の強さを誇り、わずか4ヶ月で条件の100勝を達成したが、観客から殺人犯呼ばわりされて出てくる事を望まれていないと感じたために自分の意志でコロシアムに留まった。
連勝記録を伸ばし続け、その活躍ぶりに観客席からの声も“犯罪者への罵倒”から“剣闘士を称える声援”に変化していき、剣闘士になってから9年目には対戦相手の変装したリク王だったことに動揺したことで初めて傷を負わされながらも勝利し、前人未到の3000勝を達成した。
リク王との戦いの後はリク王からの依頼により自衛軍隊長となった。当初は前科があるため、第一王女のスカーレットから嫌われていたが、彼女が海賊に拉致されたところを救うと関係は一変し、結婚を望み合う仲となる。
その後、リク王が二人の仲を祝いながらも元犯罪者と王女の結婚を世論が許さないと不安視したために、スカーレットの提案で病死したと偽装して王族から離脱した彼女と結婚した。
結婚後は王宮を出て人里離れた花畑で生活を始め、程なくして一人娘のレベッカが生まれた。
レベッカ誕生後はしばらくは平穏な生活を送っていたが、先代王朝の末裔である海賊のドンキホーテ・ドフラミンゴが仕掛けたクーデターにより状況は一変し、妻子に緊急時の合流場所を告げた後は火の海となった王宮へ駆け付ける。海楼石の足枷に拘束されてしまい、王族の皆殺しを宣言したドフラミンゴに自分の左足を切り落として拘束を外し襲い掛かるも、ドフラミンゴの部下であるシュガーにより兵隊のおもちゃに変えられ、周囲の人間の記憶からも消し去られてしまう。
おもちゃとなった後はリク王を命からがら王宮から連れ出し、妻子との合流場所に向かったが、自身の存在すら忘れ去ったスカーレットとレベッカが合流場所に向かうはずもなく、後に独自に逃亡生活を始めていたことを知る。その後はドフラミンゴの部下であるディアマンテに銃撃されたスカーレットを助けるが、結局は彼女の最期を看取ることとなる。
スカーレットを看取った後は亡くなる間際のスカーレットに託された食料とスカーレットの遺体を抱えてレベッカの元に向かい、以後はレベッカの保護者として行動を共にしたが、その過程でレベッカが剣闘士として戦う際に用いるカウンターに特化した剣術を護身のために教える。
ドレスローザ編
レベッカの保護者として生活し、町のおもちゃと同様にひょうきんに過ごす傍ら、リク王朝を支持する小人族のトンタッタ族と協力してドンキホーテ王朝の崩壊を画策し、モンキー・D・ルフィとトラファルガー・ローの海賊同盟が起こさせたドフラミンゴの王下七武海及びドレスローザ王位の放棄宣言を契機にSOP作戦(シュガーおったまげパニック作戦)を開始。本人は見届けることはなかったが、ウソップのリアクション顔にシュガーが驚き、そのまま気を失ったことにより人間に戻る。
リク王(なぜ思い出せなかった…!!)
リク王「キュロスか!!?」
「はい!!!」
「10年間!! お待たせして!!! 申し訳ありませんっ!!!」
「今 助けに来ました!!!!」
人間に戻ったキュロスはすぐにドフラミンゴに斬り掛かって首を両断。ドフラミンゴが殺されたことに激怒して襲い掛かるバッファローを一蹴し、リク王を救出。しかし、首を斬ったドフラミンゴは影騎糸(ブラックナイト)で作った分身体で、『鳥カゴ』を発動されてしまう。
その後、ドフラミンゴを追ってルフィと同行するが、途中でディアマンテに襲われているレベッカを守るために花畑に残って因縁の対決を繰り広げ、散々苦しめられ続けた娘を二度と悲しませないという誇りを見せ、怒りの一撃「雷の雷撃剣(トゥルエノバスタード)」でディアマンテを倒し、遂には愛する娘を守り切って妻の仇を討つことに成功する。
決戦後
王族の血を引くレベッカと決別を決意し、一人で静かに暮らそうとしたが、城を抜け出しても自分は娘として傍にいたいというレベッカの涙の訴えにより、キュロスも自分が父親として良いという事を改め、10年間の悪夢で溜めつづけたその分の涙を流しつつ、失われた親子の絆を取り戻すかのように、かつての家で2人生活を共にした。
世界会議
世界会議(レヴェリー)では、マリージョアへ向かうリク王とヴィオラの護衛として随行。レベッカも侍女として同行する。途中、潜水艇を所有する海賊達に狙われるが、海軍本部大佐コビー達の活躍で事なきを得る(ついでに捕らわれていたルルシア王国のコマネ王女も救出)。ロッキーポート事件の英雄として名高いコビーと対面した際、襲撃から守ったことを恩にも着せない謙虚な態度に好印象を抱き、コビーもキュロスを一目見て「この人強いぞ」と実力を見抜いた。
エッグヘッド
帰国後はレベッカと兵士達の訓練の指導をしていた時にベガパンクの放送を視聴している。