曖昧さ回避
概要
CV:安元洋貴
4つの尾を持つ巨大な赤いゴリラの姿をしている。最近の人柱力である老紫と主に髭や毛色が共通している。緑青色のガス焔を特徴的な喉元から噴射する。目は八尾・牛鬼と七尾・重明の人柱力のフウなどに若干似ている。舌があるかは確認されていない。猿の部類ではあるが、牙や頭部の装飾、鼻や目や毛並みなどはどこか唐獅子や獅子舞または中国の伝統的な行事や長崎くんちなどで使われる龍舞や鯉龍、閻魔など非類人猿の印象もある。
本名は「孫悟空」。筋骨隆々であり(アニメ版ではやたら痩せている場面もある)、同じく超重量級の八尾を軽々と投げ飛ばすほど。尾獣族に特徴的な、尾獣玉と、巨大な図体から繰り出される高速移動とアクロバットから繋がる飛び蹴りも得意。
得意の「熔」遁も正に自然災害級またはそれ以上の威力と規模を持ち、尾獣玉も耐える他の尾獣をも怯ませるほど。彼の人柱力である老紫がその力を利用して熔遁を開発したので、火か土のどちらか、またはその両方が得意属性のよさうだ。また、空気砲みたいな見た目の特徴的なのど元は、ブレスを吐くのに特化した形状であり、舌があるかどうかは不明。熔遁の他、おそらくは火遁である緑&青色の火炎を口から発射する。ちなみに、類人猿ながら、ブレスの発射時の口元は「吹く」のではなくて(まるで龍や妖獅子などがそうであるように)頬を使わない「発射」型である。
技名も西遊記に因んだものがある。
六道仙人から授かった「斉天大聖」という称号を持っており、孫の誇りとなっているところから、彼の仙人に対する敬愛の念が窺い知れる。同時に、者々の「名前」を非常に重要視しており、他の尾獣達も名前で呼ぶ(これには九尾でさえ抗えない)。彼が人柱力を同じように虐げられがちな存在にもかかわらず信用しなかったのは、人柱力の孫への態度、とくに名前すら訊こうとしなかったことが大きい(老紫の場合、彼が頑固すぎるというのも影響しているが…)。そうでない限り、有言実行を貫いたうずまきナルトを気に入り、我愛羅ともすぐに打ち解けるなど孫自体はかなりフレンドリーな好漢である。ドライな空気に陥っていた感がある尾獣間でも、他の尾獣仲間や人柱力を召集するなど、孫自身はオープンな部類である。九喇嘛程ではないにしろ多少ツンデレ気味ではあるが。
- 老紫との関係性も、老紫がド級の頑固者であるが故にああなった感が強く、老紫が緩くなった(孫の名前を呼んだ)瞬間も今後のデレ化が予想されるような雰囲気を見せた。
その他
設定上は孫悟空であるが、額の緊箍児や人柱力の名前ふくめ『ドラゴンボール』の主人公へのオマージュを除くと孫悟空要素はそんなに多くなく、獅子またはマンドリル(牙とプロポーション)や竜(尾)的な特徴などを考慮すると、たとえば日本に伝わる妖怪変化では鵺や猿神、猩々など、その他ではバロンやハヌマーンなどが比較的近い姿や雰囲気をしている。
- 作中でのクローズアップが比較的多かったのは名前故なのかは不明。
なお、正体が猿猴と判明する以前は中国の妖怪鼠鮫が四尾だとネット上で広く思われていた。
また、四尾が法号を仙人から賜っており、尾獣全員に人間的なまたは装飾的な特徴があることから、「尾獣は仙人の弟子達が変化した or 転生した姿」とする考察もあった。
関連タグ
関連・類似項目
- 穆王(NARUTO):同じ里の尾獣。こちらも、名前が黒王号へのオマージュである。
- ハン(NARUTO):中の人が同じ『NARUTO』の登場人物。
- 猿魔:「猿の王」つながり。
- 寿限無寿限無~(略)~ビチグソ丸:ジャンプ系作品繋がりの猿のキャラクターで、「悟空」と呼ばれていたという経歴を持つ。