曖昧さ回避
概要
CV:宗矢樹頼
どちらかといえば甲殻類に似た3つの尾を持つ巨大な人亀。
全身を装甲で覆ったようないかめしい姿をしている。隻眼だが、原因や傷つけた存在は不明。
淡水亀と人間または鬼をデザインの基盤としており、そこに海老や蟹、貝や珊瑚などの特徴も持ち併せる。ずいぶんと伸ばした爪も特徴的。下から見上げるとナガスクジラ類の畝に似た模様が腹部に見えるが、実際は腹甲の一部と思しい。牙や歯の類があるかは不明(顔の上下にあるサメの牙状の部分は下顎に関してはそのまま牙の様になっている)。左右にあたる突出した甲羅の一部は何と折り畳める(これにより、下記の高速回転走行の際にも干渉しない)。
なお、やぐらから抜き取られた際に手違いでもあったのか、人柱力も封印の媒体もなく湖で暮らしていた。
本名は「磯撫(いそぶ)」。
一人称は「ボク」で、外見とは裏腹に内向的かつ子供っぽい性格をしている。
おそらく全尾獣で(少なくとも作中の時系列では)唯一、少なくとも一度や二度、比較的最近の「死」を経験しており(尾獣を宿したまま人柱力が落命すると尾獣も一時的だが同じ運命を辿る)、彼の幼児性と何か関連性があるのかもしれない。
トビが三尾を一撃で撃破できたのは、写輪眼による手段や、四代目水影だったやぐらの暴走にトビが暗躍していた事を考慮すると、デイダラらが三尾と遭遇する以前から三尾は幻術に陥っていたり弱体化させられていた可能性もある(デイダラをして「知能が低い」と云わしめる様な、単に追いかけるだけなど非戦略的な戦闘をしていた事も辻褄が合う)。
能力
鰭や後ろ脚を持たないが非常に優れたスピードと運動能力を持ち、水中だけでなく陸上でもポケモンのドンファンよろしくのタイヤ走法 (「影撫で」)により、全尾獣トップクラスの機動力を誇るとんでもない奴。同じ亀型のガメラに匹敵する三半規管を持つ可能性もある(三尾に岸本斉史のガメラへのオマージュを込められていたのかは判然としないが、怪獣への想いを込めた事は作者自ら明かしている)。高速回転するのも一緒。
原作では能力について深く語られなかったが、アニメでは「三尾の章」としてその力の片鱗が語られている。
水柱や尾獣玉の要素を持ち水分を含んだ衝撃波の球体を2発同時に口から噴き出す、衝撃波とともに大浪を全方向に展開する、幻術の効能を持つチャクラの霧(文字通り霧隠れができ、桃地再不斬の術に近い)など、生息地にふさわしく水の力を得意とするようだ。吠え声は高周波となり、ダイヤモンドレベルの硬度を持つ水晶体をも簡単に粉砕する(&甲羅部分だけでなく全身が非常に硬い)。鋭い尾の先端を束ねて槍にもできる。
アニメの内容が事実なら、幻術や音波による攻撃を使用することが判明している唯一の尾獣となる。
また、生きた珊瑚(=生命体)を生成するという、陰陽遁の要素をふくむ超高度な能力を有しており、それはいわば水遁版木遁である。 また、アニメ版では他の次元に棲んでいるとされ、口寄せにも似ているが時空間を移動する能力もある。
体内にはなんと、無数の小型の分身を飼っており、侵入者に対する赤血球と白血球のごとき働きをする。そしてこの能力?は十尾の分身生成や影分身の術と似ている。
名称 (元ネタ)
磯撫(影鰐を参照)とは本来、サメの様な水怪であるが、本作の磯撫には魚類的な要素はほとんどない(強いて言えば、髪と下顎にあたる貝殻のような部分がサメの歯に似ていなくもない)。磯撫という名前の起用に関しては八尾・牛鬼同様、日本語版のウィキペディアにファンの独自考察で記載された設定を原作者が利用した可能性がある。
日本国内に伝わる海妖では、磯撫というよりも海座頭や海和尚、海坊主などの方が姿は近い。
なお、ゲーム作品の『ナルティメットストーム4』では、やぐらと三尾の必殺コンボの最中に三尾が腕を引っ込めて水流を噴射して高速移動していることから、ガメラを意識していると思われる。実際に、岸本氏はとあるインタビューにて、尾獣のモチーフには往年の怪獣映画の影響があると語っている。