🍥概要
渦巻き模様が特徴の練り物。切り出しかまぼこの一種。正式には、記事名の「鳴門巻き」だが、単に「ナルト」ないし「なると」と呼ばれることが多い。形は単なる円形ではなく、波打った飾りのような加工がされている。
🍥食べ方
単独で食べることはほとんどなく、ラーメン、たまに中華丼やチャーハンの付け合わせに使うことが多い。日本では白地に赤い渦巻きが描かれていることが多いが、ハワイの麺料理「サイミン」には赤地に白い渦巻きのなるとが使われている。ただ、近年はラーメンの種類も多くなり、使う店は減ってきている。
また、静岡おでんではおでん種として入っており、出汁粉をかけて食べられる。なお、静岡県にはなるとの一大生産地・焼津市が所在(後述)。
🍥製造法
原料はスケトウダラ、シログチ、イトヨリダイ。鳴門巻き成型機であの特徴的な渦巻き模様を作る。その渦を描く紅と白は着色したかまぼこで作られる。
また、つなぎが多く使われており、他のかまぼこに比べ魚本来の風味が少ない。これはなるとが麺類に使われることが多い関係で麺類と絡みやすい食感にするため。
🍥由来
名前通り、鳴門海峡の渦潮にあやかって名付けられたもの。なので、徳島県鳴門市が一番の生産地かと言うと、そうではなく静岡県焼津市。ここで9割が生産されているそうな。
起源ははっきりしないが、弘化三年(1846)刊行の「蒟蒻百珍」という書物に「鳴門」の名がある。巻いて作るかまぼこは室町時代以前にも記録があり、古くから作られていたとみられる。
ラーメンになるとをトッピングするようになった経緯だが、蕎麦にのっていたからラーメン(=支那蕎麦)にものせるようになった、とも言われるが本当のところは分からない。
🍥検索時の注意
pixivでは、「なると」「ナルト」と検索すると、ほとんどNARUTOないしその主人公関連の作品が占めている。本タグで検索すると、食べ物のなるとを描いたイラストのみヒットする(作品数は少ないが)。