概要
『NARUTO』シリーズに登場する人柱力の能力の「尾獣の衣」の発展型となる能力であり、尾獣化が更に進行した状態である。
前段階とは異なり、「尾獣チャクラ」だけでなく、使用者の血肉も使った禍々しく危険で、常識ならば生存・行動ができないはずの超高密度・超重量・高温・毒性を持つチャクラを纏っている。この状態では、まるで血のような黒々としたチャクラが全身を覆い、ジャック・オ・ランタンの様な顔面になる他、人間のフォルムに尾獣を当て嵌めた形なので、本来の尾獣にないような身体の部分が現れることもある。
発動の際には使用者の皮膚が焼け裂け、血とチャクラのオーラが球体を形成し、時間が経過すると共に「バージョン2」へと移行する。尾獣の憎悪に支配されることで、通常の人柱力は凶暴性が増し、自我やコントロールを失う。
戦闘力は前段階とは比較にならないレベルで上がっており、チャクラの衣に触れただけで対象は焼却され、生物に毒にも近いダメージを与える。また、尾獣族の奥義であり、人柱力の運用における最大の利点「尾獣玉」の使用も可能になる。
- 作品の都合上なのか各尾獣の特有の能力に因んだ技を繰り出すのもバージョン1より2の方が多い。
尾獣化が更に進行すると尾獣の骨格や外殻を模したチャクラの鎧が形成され、攻撃にも転用できる。作中では、この「第2段階」への移行が確認されているのは八尾と九尾のみである。
バージョン2への変身によって戦闘力が急激に上昇するが、人柱力の血肉と生命活動に必要なチャクラを急速に消費・強制回復するために使用者の寿命を縮めかねず、使用者に多大な負荷をかけ、周囲の人間や環境などにも悪影響を与えかねない。
一方で、八尾・牛鬼の人柱力のキラービーは尾獣との関係性が良好であり、この「バージョン2」を特にデメリット無しで使用でき、発動も一瞬で可能である。結局のところ、リスクの有無は人柱力と尾獣の親密度や和解の程度、尾獣の方に人柱力を破滅させる意志があるか否かで差が生じる可能性がある。
余談
一尾だけバージョン形態を披露しておらずハブられがちなのだが、本来なら全員こうなったはずである。
- 尾獣のチャクラは当初は「毒」ともされてきたが、それはあくまで尾獣に害意があったからであり、実際の尾獣チャクラとは、強力な生命力や自然エネルギーに近いとも考えられる。