鬼神リンク

きしんりんく

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』に登場するキャラクター。「鬼神の仮面」を装備したリンクの通称。

CV:檜山修之

英語表記:Fierce Deity Link

概要

「鬼神の仮面」を被って変身したリンクの姿である。

銀髪、瞳のない白目、額や頬には模様があり、銀色の鎧を着ていて、そして何よりも異様なまでに長身なのが特徴。頭身そのものは大人リンク同様だが、純粋に身体全体がデカい。平均的なハイラル人の成人男性の2倍程の大きさに匹敵する。

その大きさは全長約320cm(!!!)。

これは全長約230cmのガノンドロフよりもさらに大きい。

武器はマスターソードではなく特徴的な形をした両手剣。

作品別の解説

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

性能

両手剣はBボタンに設定される中では堂々単独、弓などの通常アイテムを含めても大妖精の剣と並んでトップというきわめて高い威力を誇るのみならず、大妖精の剣と同等以上のリーチを誇り、おまけに注目状態で振るうと、魔力を消費してビームを撃つことができる。このビーム、威力自体は通常の横切りや縦斬りと変わらないものの、当てると相手が痺れて数秒動けなくなるという特性を持ち、しかもビームだけあって射程がそこそこ長く、注目が有効な距離ならまず当たる上、かなりのスピードで飛んでいくため近距離に通常攻撃を当てるのと大差ない速度で命中させることができるため、注目状態さえ維持できればラスボスですら瞬殺できるほどの脅威の強さを持つ。

あまりに強力すぎるゆえに、ボス部屋でしか使えないという制約がある(バグ技を使えば町などでも使用はできるがフリーズや閉じ込めなどが発生することがある)。

入手法

まず、『ムジュラの仮面』にはコレクトアイテム「お面」が全部で23個存在する。集めなくてもクリアは可能だが、ラスボス直前に存在するラストダンジョンで必要になる。

ラストダンジョンに挑戦する際とクリア後脱出する際にお面を要求される（渡すお面が足りないとクリアした扱いにならない）ので、全部で20個のお面を提供することができればデクナッツ・ゴロン・ゾーラの仮面だけが残る。

4つのダンジョンをクリアした状態でムジュラの仮面を被った少年に話しかけると、意味深なセリフとともに渡されるのが24個目のお面、鬼神の仮面である。

オドルワの悲劇

入手のタイミング上、仮面を入手したプレイヤーが最初に使用するのはラスボス戦であろう。仮面を入手していればノーダメージで圧倒できるかもしれないが…。そしてゲームをクリアしたプレイヤーは、苦労して手に入れたアイテムをとにかく使ってみたくなる。

ムジュラの仮面には一度ダンジョンをクリアすれば何度でもボスと戦えるシステムがあるため、主に被害者とされるのは最初のダンジョンのボス、「密林仮面戦士 オドルワ」である。

というのも、他のボスは絶えず走り回っていたり、水の中を泳いでいたり、でかすぎて剣を振るどころではなかったりと妙にクセのあるボスばかり。その中で、面と向かって斬りつけてくるオドルワは試し切りに格好の相手なのであった(もっとも、グヨーグの場合は足場の淵からだと普通にビームが当たるのだが)。

呪術的なパーカッションとともに空から降ってくるオドルワ(ムービー)

→戦闘開始と同時に仮面で変身

→敵を注目、直後にビーム連射

→滑稽なダメージモーションとダメージボイスの連発

→初期位置から一歩も動かず完全封殺(ここまで数秒)

この一連の流れは、多くのプレイヤーの度肝を抜くと同時に、腹筋を大いに崩壊させた。

もともと最初のダンジョンというだけあって作中最弱と呼ばれた彼も、ネタボスとしての地位を確立。鬼神の仮面といえばオドルワと言えるほど有名になってしまった。

ニコニコ動画などでは、オドルワが出てくるだけで鬼神の仮面に関係するコメントが必ずといっていいほど流れる。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面3D

リメイクである本作では追加要素の釣り堀でも変身が可能。ただし、釣り堀から出るときは仮面を外す必要がある。

また、ボス戦の変更によりゴートは転倒させた後の弱点攻撃に役に立つかわりに、グヨーグ戦は後半が水没するため鬼神リンクが通用しなくなる。相変わらずオドルワとラスボスはいいカモだが…

漫画 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(姫川明)

最終話に登場。

ラスボスが「鬼ごっこ」のために鬼神の仮面を授け、文字通りリンクは「鬼」となって最後の戦いに挑む。

人の心を平然と踏みにじるラスボスに対するリンクの怒りはすさまじく、「鬼神」に相応しい圧倒的な力でラスボスを追い詰める。動揺を露わにし、最終形態に変身するも次の瞬間には倒されているという有様だった。

ラスボスを倒した後、ようやく怒りを解いたリンクは元の姿に戻るのだった。

ユーザーの反応

神々しくも禍々しい姿とそのチート性能から人気が高く、シリーズ続演を希望される声も多い。

ゼルダ無双

こどもリンクの変身形態として登場。魔力を最大まで溜めて解放状態にすることで変身できる。

戦闘力が一気に跳ね上がる上に、こどもリンクをしっかり強化していれば鬼のような強さを発揮する。詳細についてはこどもリンクの記事を参照。

ゼルダの伝説 トライフォース三銃士

至高の剣

回転斬りでもビームが炸裂!!

その姿 鬼神のごとし!!

　　　　　　　　　　　　(鬼神のよろいの説明文より)

2015年10月3日に配信された更新データVer.2.0.0でラインバックの服と共に「鬼神のよろい」という名称で追加された。

性能としては剣攻撃力が2倍でライフ満タン時に剣を振ると前後左右に剣ビームを撃てたり「ｶｷﾝｯ」と弾かれてしまうような硬いものを切ってもノックバックしない。というようにあると嬉しい性能となっている(回転斬りなら満タンじゃなくても剣ビームが出る仕様もあるが影が薄い)。

今作では服の素材を収集し仕立て屋で仕立ててもらうことで服が手に入る…のだがコレだけは例外であり同時実装された「魔窟」をクリアした報酬となっており最下層では作品名の通り3人のアイツと戦いを繰り広げることとなる。

「ゼルダ史」に組み込まれた作品ではムジュラに続く登場であるが厳重な警備から妄想するに魔物たちを脅かした鬼神伝説でもあるのだろうか?

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

月が落ちてくる世界の勇者が持っていた防具

身につけると鬼神のごとき力が湧いてくる

　　　　　　　　　　　　(鬼神防具の説明文より)

本作では2017年6月22日に発売されたamiibo『リンク【ムジュラの仮面】』を使用することで、極低確率で鬼神防具(帽子、服、ズボン)と両手剣「鬼神の大剣」が入手できる。

鬼神防具は一部位で防御3(最大強化で20)と攻撃力アップを持ち、全部位を2段階以上強化することで「タメ攻撃がんばり長持ち」のセット効果がつく。これらは蛮族装備と同等の効果である。

鬼神の大剣は物語終盤で手に入る両手剣と同等の攻撃力60を持つが、剣ビームは撃てないうえに斬り続ければいずれ壊れてしまう。

ただ上記2作品のようなチート性能は持ってないというだけであり、amiiboさえあれば入手時期を選ばない事を考えると非常に強力な両手剣となる。

ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム

本作ではamiiboの他にも世界各地にある宝箱から回収することでも装備が手に入る。更に、全て装備が集まれば鬼神の大剣も手に入る。一旦入手することができれば、魔人像でポゥと引き換えに再入手は可能。

攻撃力は38まで落ちているが、そもそも本作ではスクラビルド前提で武器攻撃力は抑えめになっており、この攻撃力38は巨岩砕きと同値の両手剣最強武器である。但し、条件付き火力強化条件は無いため最大火力は近衛の両手剣やゲルドの両手剣に劣る。

外部出演

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

• 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U

リンクのカラーバリエーションに追加された。

• 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

スピリッツで登場。ランクはLEGEND級。デクリンク・お面屋・ウルトラソードで召喚可能。剣攻撃を強化する上に攻撃力も高いが、スロット1の上にHOPE級である召喚素材以下の防御力と言う紙装甲。使い方に注意。

関連リンク

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