概要
英語表記:Gargantuan Masked Fish Gyorg
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のメインダンジョンの1つであるグレートベイ神殿に登場する巨大魚のボスモンスター。別名「巨大仮面魚」。
前作からの引き続きとなる、水を用いたダイナミックな仕掛けを有する難解なダンジョンをやっとの思いで踏破したプレイヤーの前に、ダメ押しで立ちはだかる。
円柱状の深いプールの中央に狭い円柱状の足場が用意された特殊なフロアで戦う。
N64版「ムジュラの仮面」では作中、ひいては全3Dゼルダの中でも屈指の難易度を誇る強敵で、数多のプレイヤーを苦戦させ絶望のどん底へとたたき落とした。
3DS版ではN64版とは仕様が変更されておりN64版よりは緩和されているものの、こちらも作中では屈指の高い難易度を誇る。
姿を変えてムジュラの仮面以降のシリーズにも登場している。
N64版
先述の通り、3Dゼルダでも屈指といえる強敵。
水中を泳ぎながら時々飛びかかってきて、リンクが足場に乗り続けていると突進で揺らして行動を妨害しつつ落水を狙い、リンクが水中に来ると素早く追尾し捕食してくる…という行動パターン。
水中を泳いでいる間は弓矢かゾーラリンクのブーメラン以外の攻撃は一切受け付けず、それらを受け気絶している間に限りゾーラリンクのバリア攻撃でのみダメージを与えることができる。
3回ダメージを与えると、ムービーが入るとともに稚魚吐き出し技を繰り出し、以後定期的に稚魚を吐き出してくるようになる(ムービーは初回のみ)。
グヨーグの技一覧
- 飛びかかり
- 水場から、中央の足場の上をかすめるように反対の水場まで飛びかかって体当たりしてくる。
- 突進
- リンクが足場に居続けていると発動し、足場全体を激しく揺さぶる。
- ダメージはないが、足場全体が揺らされ、吹き飛ばされてこちらの行動をキャンセルさせられる。
- さらに吹き飛ばしは必ずリンクが水面へと近づく向きとなり、水中に落とされやすくなる。
- 捕食
- 水中でグヨーグに接触すると捕食され、吐き出される。また、一度食らった後も、直ちにグヨーグから大きく離れなければ再び追尾され再度捕食される。慣れずにまごまごしていると無限捕食地獄に陥ることもよくある。
- ハートを2個も奪うグヨーグの代名詞的な技で、何度も食らい敗北したプレイヤーは数知れず。
- 稚魚吐き出し
- グヨーグに3回ダメージを与えると使ってくるようになる。
- 口からおびただしい数の稚魚を吐き出し、リンクをしつこく追尾させる。それ自体は泳ぎながらゾーラリンクのバリアを使えば簡単に撃退でき、また稚魚から受けるダメージ自体も小さいが、ダメージをくらうと同時に行動を停止させられるため、そのまま高確率でグヨーグ本体に補食されるコンボに移行してしまうのがやっかい。
攻略方法
水中のグヨーグを陸上から気絶させた後、ゾーラリンク状態で水中へ飛び込んでバリア攻撃で体当たりする…というのが基本。
水中を泳ぐグヨーグを気絶させるには、陸上から弓矢かゾーラリンクのブーメランを命中させる必要がある。
弓矢とゾーラブーメランは一長一短で、どちらが絶対正解ということはないが、射程の長さと弾速の速さから弓矢を好むプレイヤーが多いようである。
- 弓矢:滑空速度が速く射程が長いため狙いはつけやすい。ただし軌道が直線的なため、グヨーグが深く足場に近い際はブーメラン以上に水場に寄らないと狙いにくい。また水中との出入りの度にゾーラの仮面を頻繁に付け外しする必要があるのが煩雑。
- ゾーラブーメラン:射程が弓矢より短いため狙うには常時水面近くに寄る必要があるうえ、滑空速度が遅いため狙い通りに命中しないことがある。
水場の近くに寄っている際に足場への突進を受けると、ほぼ確実に落水しそのまま捕食攻撃を受ける。
突進攻撃のタメが見えたらすかさず足場の中央へ退避する必要がある。
水中のグヨーグを気絶させることに成功したら、すかさずゾーラリンクで水中に潜り、短い気絶時間の間にバリア攻撃を加える必要がある。
バリアダッシュでも静止状態でのバリアでもダメージ自体は与えられるが、攻撃を受けたグヨーグはすぐに気絶から復帰し、水中にリンクがいると高速で近寄ってきてあっという間に捕食されてしまうため、即座に待避し陸上へ上がる必要がある。
そのため基本的にはバリアダッシュでグヨーグをかすめるように体当たりし、そのまま動きを止めずに足場から程よく離れた水面から飛び出して一発で陸上へのぼりきる必要がある。
何と言ってもこの動きのキャラコンが非常に難しく、多くのプレイヤーを苦しめた最大の要因といえる。
グヨーグに正面衝突すればそこで突っかかって動きが止まってしまうし、足場へ飛び移る際も水面から出るのが少しでも早ければ陸に上がれず着水し、遅ければ足場の側面に激突して止まってしまう。
いずれにしても、操作タイミングのほんの少しのズレが捕食攻撃へと直結してしまう。
さらに、捕食攻撃は一度食らった後も、ほんの少しのインターバルをあけるだけで陸上に上がるまで何度でも繰り返してくる。
ゾーラリンクの水中操作がおぼつかない場合、いつまでも退避できず延々と捕食をくらっては吐き出され、またくらっては吐き出され…という無限ループに陥ってしまうこともある。
そして、3回ダメージを与えると稚魚を吐き出してくるようになるが、なんと初回に必ず挿入されるムービーのタイミングでリンクの行動がダッシュ状態を含め完全にリセットされ、グヨーグのそばで静止した状態になってしまうというおぞましいチートが発生する。
つまり、グヨーグ戦ではほぼ必ず1回は捕食攻撃を食らってしまうということになる。
そのためしばしば行われるハート3個縛りプレイではグヨーグ戦は1ミスすら許されない作中最大の鬼門となっており、幾多の猛者達の心をへし折ってきた。
これらの鬼門をくぐり抜け、気絶させてからのバリア攻撃計6発を当てるとようやくグヨーグを撃破でき、ゾーラの入り江の異常事態が解消される。
3DS版
大幅に攻略方法が変更。デザインは仮面をつけているようなイメージにリファインされている。
また、弱点が設定され、喉奥に隠されている目玉を攻撃したときのみダメージを与えられる。
前半は弓矢で胴体部を攻撃すると目玉を吐き出すので、これも弓矢で攻撃する。水中に潜る必要がなくなり、大幅に難易度が低下した。
後半は足場が沈められ、完全な水中戦になる。
鎖に繋がれた機雷が攻略のカギ。
グヨーグはリンクからやや離れた位置に陣取り、こまめに稚魚を吐き出してくる。近づくと吸い込み攻撃をしてくるので、このタイミングで機雷のジョイントをパンチで外すと、機雷を誤飲して目玉を吐き出す。後はパンチやバリアで攻撃すればOK。
機雷の出現位置がランダムで運が絡むものの、N64版と違い積極的に捕食を狙ってこないため、比較的落ち着いて戦える。また、稚魚からハートを補給することも可能。
以降の作品のグヨーグ
風のタクト
海上に出現するザコ敵として登場。紫色のサメのような姿をしている。サイズは大分小さくなった。
体当たりでリンクを船から落とし、噛み付いてくる。
ふしぎのぼうし
ボスとして登場。目玉が複数あるエイのような姿をしている。
青い中型のオスと、赤く巨大なメス、そしてメスが吐き出してくる緑色の小型のミニグヨーグが存在する。
オスはリンクが自身の背中に乗っている場合は尻尾で、メスの背中に乗っている場合は弾を吐いてメスを援護し、メスは上記のミニグヨーグを吐き出してくる。弱点は双方とも目玉。
夢幻の砂時計
風のタクト同様海上のザコ敵として登場。姿も前作と同じ。こちらを追跡し、突進してくる。
大地の汽笛
モルディヨーグと呼ばれる砂漠に生息する派生種がザコ敵として登場。風のタクトや夢幻の砂時計のグヨーグを茶色くしたような姿をしている。
三匹一組で砂の中を移動し、リンクが操縦する汽車に襲いかかってくる。砂に潜っている時は攻撃が通じないが、汽笛に反応して飛び上がる習性を持つ。
余談
当初、グヨーグの名前はオドルワと同じネーミングセンスで「オヨグワ」という名前だった。
3DS版のグヨーグが目玉を吐き出す様は、陸揚げされた深海魚に似ている。
あちらは急な水圧変化により、内臓を吐き出してしまう。
鬼神リンクで瞬殺可能で、Z注目しながら剣を振りまくるだけで倒せる。
3DS版は後半になると足場が沈められてしまうので、前半のみ通用する。
関連リンク
水のダンジョンのボス