概要
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』でリンクが最初に変身できる姿であり、デクナッツのような外見をしている。
物語の冒頭にてムジュラの仮面を被ったスタルキッドに呪いをかけられ、この姿にされてしまう。
最初に時間を遡った後、いやしの歌によって呪いを「デクナッツの仮面」に封じ、以後自由に変身できるようになる。
特徴
MPを消費してシャボンを飛ばしたり、専用のギミック「デク花」を使って高くジャンプ・滑空して移動することができる。また、バレリーナのように回りながら進むダッシュで全方位に攻撃できる。
水を泳ぐことはできず溺れてしまうが、軽いためか水の表面を5回飛び跳ねることができる。
ただし体が小さいため小さな段差しか昇れず、クロックタウンでは子供として扱われるため街の中から外に出ることが出来ない。また植物であるため、炎や溶岩に弱く、その属性を持った攻撃を受けたり床に触れてしまうと、どんなにハートが残っていても一撃でミス(落とし穴に落ちるなどと同様に部屋の入り口まで戻される)扱いになってしまう。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではこれが反映されたのか「炎に弱い」が付いており、HOPEランクの割に数値は高いがスロット1と言う事もあって使い勝手は良くない。
ついでに、犬に何故か攻撃される。理由はまことのお面によると「見ているとイライラするから」らしい。
執事の息子に似ている事が関係するのだろうか?
仮面の元
リンクが変身できる3種族の仮面のうち、ゴロンの仮面とゾーラの仮面はゲーム中に登場するキャラクターがなんらかの理由で死亡し、その魂をいやすことによって手に入るものである。しかしスタルキッドの呪いによって得たデクナッツの仮面だけは、魂の持ち主が誰なのかはハッキリと示されていない。
デクナッツの城に勤める執事に話を聞くと、執事の息子が行方不明になっていること、またデクナッツリンクがその息子に似ているという話を聞けることや、ゲーム序盤にデクナッツの成れの果てと思われる奇妙な木が生えている場所があること、さらにエンディングで執事がその木の前でうなだれているといったシーンがあることから、このデクナッツのような木が執事の息子であり、その魂が(どのような経緯かは不明だが)デクナッツの仮面になったと思われる。
ちなみに「デクナッツのような木」はリンクが元いた世界とタルミナの中間の場所にあるのだが、なぜそんなところに執事の息子と思われるデクナッツがいたのかも劇中では全く明かされないため謎を呼んでいる。
非公式の一説では、リンクの姿が変わる時にオコリナッツに追いかけられる幻覚を見る、いやしの歌でお面に変える際にオコリナッツが遠ざかっていく幻覚を見るといったイメージから、オコリナッツが何かしら関係あるのではと推測されている。他にも
- デクナッツのような木を見たチャットは「今にも泣きそうなインキな顔してる」
- クロックタウンの犬は「顔見るとイライラする」
- 『ムジュラの仮面』開発初期のアートグラフに”デクナッツのような人”が木に吊るされている
といった内容もある。『ムジュラ』における仮面の魂には無念が深く関係している事を踏まえると、真実が暗いものであろうことは想像に難くない。
姫川明の漫画版では、父である執事は息子が既に病気で亡くなっていると知っており、生前はデク姫と仲が良く、デクナッツリンクを見たデク姫がその面影に耐えきれずに泣きながら去るといった場面がある。
楽器
「目覚めのソナタ」が専用曲。