「ワタクシはしあわせのお面屋」
「大変な目にあいましたねえ・・・」
概要
正式な名前は「しあわせのお面屋」。
ムジュラの仮面の元の持ち主だが、スタルキッドに襲われて仮面を奪われてしまい、リンクに仮面を奪い返すよう依頼してくる。
会話の際には、まるでカメラでの映像をカットして無理やりつなげたかのように、突然ポーズや立ち位置が変わったりする。
「大丈夫!アナタならきっとできます」
「自分の力を 信じなさい・・・信じなさい・・」
出会ったばかりの少年を「勇気のあるお方」と評価し、仮面を取り返すのに失敗しても「アナタならできる!」と強い信頼を寄せてくる。
その様子はまるでリンクの事情を見知ってるかのようでもあり、穏やかな物腰と胡散臭い笑顔の裏に、得体の知れない様子を見せる人物である。
ミステリアスかと思えば感情の起伏も激しく、リンクが仮面を取り戻していないと知ると怒りの表情を見せたり、パニックになって大慌てしたり、凄い勢いで仮面を取り戻すのを頼み込んだりなど、表情は豊かである。
お面をつけた状態で話すと、そのお面を解説してくれる説明役でもある。
クロックタウンへ続く入口で既に出会っているため時の歌の影響を受けない数少ない人物で、リンクにいやしの歌を教えた。
お面屋の謎
彼の言動には不思議な部分が数多く存在する。(一部ネタバレを含む)
・最終決戦後、ムジュラの仮面に込められていた邪気を祓い仮面を取り戻したリンクに感謝し、ろくに素性も明かさないまま姿を消した。
・タルミナが「別の世界」であることを知っており、リンクにも「早く元の世界に戻った方がいい」と勧める。
・ムジュラの仮面を取り戻す期間が三日だと知っていた。
・そして三日たつと「大変なことになる」のを知っていた。
・ムジュラの仮面についても色々と詳しいため、過去にも同じような経験をしているのではないか?と推測されることもある。
・【存在しない世界のタルミナ】の存在が消えることが「大変なこと」であり、それによって生じる影響を知っているかのようなことを言う。
「お面屋」の正体について
怪しげな言動の割に背景も本性も明確に判っていない部分が多いため、ゼルダファンの中でもあれこれ憶測が飛んでいる。
彼の言動がゲームの解説用キャラクターとしてではなく劇中人物の視点から出ているものだとして、
・邪気に憑かれたムジュラの仮面をタルミナという異空間に隔離していた事態の張本人なのではないか
・「三日」というタイムリミットは、自分の作った空間であるタルミナがムジュラの仮面の侵食に耐えられる限界を把握しているからではないか
・仮面を取り返せないと激怒したり狼狽し、「タルミナが消えると大変」というのは、仮面による悪影響が外の世界におよぶことを恐れているからではないか
といった説が見られる。
余談
前作に登場したハイラル城下町のお面屋と瓜二つだが、公式の設定でも「同一人物かは不明」とされており、どうとでも解釈できてしまう不思議な扱いとなっている。
姫川版漫画ではスタルキッドにムジュラの仮面を奪われるまでの経緯が描かれている。
また立ち位置が異なっており、ラスボスを倒した後、鬼になったリンクにムジュラの仮面ごと真っ二つにされそうになり、「消えろ!小悪党」と罵られるなど事件の黒幕のようなキャラ付けがされている。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALではスピリットとして登場。
スピリット戦ではダークこどもリンクで、ステージはクロックタウンの時計塔をイメージとして「アンブラの時計塔」になっている。
BGMは「いやしのうた」…は収録されてないので「嵐の歌」で代用している。
スマブラのリンクが鬼神リンク風カラーに変えられるので、上記の姫川版漫画の再現は可能(?)である。
3DS版ではニンテンドーダイレクトやTwitter、ゲーム紹介に解説役としてお面屋が登場。
あたりさわりのない解説などを物腰柔らかく飄々と行ってはいるが、「お暇なんですね…」などと、ボソッと余計なひと言を呟くことがある。