概要
クロックタウンにある宿屋「ナベかま亭」の看板娘。
美人で心優しい女性だが、かなり大雑把でそそっかしい。料理も「省略省略」と恐ろしい事を言いながら作っており、その不味さは祖母に「寿命が縮む」と言わしめる程。
3日後の刻のカーニバルの日に、町長の息子であり幼馴染のカーフェイとの結婚を控えており、彼女は「月のお面」を持っている。そのカーフェイは1ヶ月前から消息を絶っており、彼を信じて待ち続けたい気持ちと、迫り来る月の落下との間に気持ちは揺れ動いている。
彼女とカーフェイのイベントは、本作最大のサブイベントであり、序盤から関わりつつも実際に完遂できるのは終盤になる。
家族構成は母親と父方の祖母の3人暮らし。父トータスは何らかの事情で失踪しており、母親は亭主に逃げられた過去から失踪した娘の婚約者に強い不信感を抱いている。実際、カーフェイのお面を被って母親に話しかけると穏やかな表情から一変して「不愉快なお面で話しかけないでおくれ!」と嫌悪感を露わにされる。
クリミアは親友であるが、彼女もまたカーフェイに好意を抱いており、色々と複雑である。
余談
アンジュの容姿は『時のオカリナ』のニワトリねえさんの流用であるが、設定イラストは『ムジュラの仮面』で新規に描き下ろされたものである。
姫川版漫画「ムジュラの仮面」では、デクナッツリンクを保護するなど優しい一面を見せており、リンクから好意を抱かれていた。しかし時間が巻き戻った上に、リンクが元の姿に戻ったのでこれらのことは覚えていない。リンクは寂しそうにしながらも冒険を続け、終盤ではカーフェイとの関係を知ってアンジュの幸せのために奔走する。
最終決戦の際は、再会したカーフェイと共に鬼神の仮面によって鬼神と化したリンクとムジュラの仮面の戦いを見届ける。
エピローグでは原作同様、無事にカーフェイと結婚式を挙げている。
未将崎雄著「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」には、三ヵ月宿(宿屋)の一人娘ティアが登場する。気が強く男勝りだが、正義感も強く本質は優しい女性である。
ティアの父親は、リンクがハーフエルフというだけで追い払ってしまうなど酷い態度を取っていた。それを知ったティアは父親を怒鳴りつけてからリンクを連れ戻し、先の非礼を詫びて丁重にもてなした。
3年後を描いた続編「リンクの冒険」では既婚者となっており、恰幅のいい青年が新たな店主になっている。
などなどアンジュに通じる部分がある。