概要
明治新政府により抹殺されかけた志々雄真実が、明治新政府への反逆に向けて組織した私兵団。
明治新政府側からは当初復讐の為に組織したと推測されていたが、実際は志々雄本人の弱肉強食思想による天下取りの為の組織である。構成員の中には明治新政府へ異を唱え志々雄に心酔する者や性的マイノリティ、新政府の政策で傷つけられた者などが含まれている。
非合法組織でありながら多数の構成員と各地の拠点、そして極めつけは上海から仕入れたという戦艦煉獄を保持するほどの大規模な組織であったが、剣心達の奮戦により京都大火の計画を阻止され、さらに十本刀全員の敗北と志々雄の死亡を受けて壊滅。
その後、生き残った面々も明治新政府へ取り立てられるか投獄される形で解体され、政府は存在そのものを隠蔽にかかった。
構成員
志々雄真実
組織を率いる元人斬り。
駒形由美
志々雄に心酔し、常に傍へ寄り添う美女。
志々雄一派で確認できる限りの唯一の女性。
十本刀
志々雄一派選りすぐりの戦闘員たち。幹部クラスに該当し、下っ端の戦闘員は彼らの指揮に従っている。
ただし魚沼宇水や悠久山安慈、沢下条張のように単独行動をとる者も多く、単に下っ端の指揮を執る管理職というわけではない。
有事の際には刺客として明治新政府の要人を抹殺する任務を与えられており、そうした服従と引き換えに志々雄は各員の望みを一つ聞き入れると約束している。
志々雄一派壊滅後、そのメンバーの多くはその有用性を買われて明治新政府に取り立てられた。
尖角
志々雄の部下の一人で、一派の幹部格だった巨漢。名前の通りコイツを思わせる鋭利な頭部が特徴で、作者の初期案では頭突きが必殺技になる予定だった。
本編では新月村編に登場し、志々雄の命令を受けて新月村を暴力によって支配下に置いていた。
体躯の割に動きが素早く、剣心の飛天の動きにすら対応するほどであったが、剣心の計略に引っ掛かって自滅。その後斉藤一率いる明治政府の役人に引き渡された。
当初の構想では十本刀の一人になるはずだったもののストーリーが進むにつれて小者になってしまい、実際は剣心対宗次郎戦の咬ませ犬で終わってしまった不遇なキャラであった。
阿武隈四入道
毎年、年に一度だけ志々雄に会えることを名誉としているという下っ端の破戒僧4人組。
同盟を結ぶ為に四乃森蒼紫への接触を命じられ、得意の俊足四身一体で戦いを挑んだがあっさり全滅させられた。
梟爪衆
夜目が効く暗殺集団。一応は精鋭部隊であり、京都御庭番衆抹殺の為に送り込まれたが元御庭番衆京都探索方の頭領を務めた翁にはかなわず全滅。
内一人は壮絶な拷問の末、背中に蒼紫への挑戦状を刻み込まれて送り返された。
雑兵
志々雄一派の大多数を占めている構成員達。所謂やられ役ポジション。
武藤
外伝弥彦の逆刃刀に登場。
「真の自由と平等の世界をつくるため」に志々雄一派へ加入、雑兵団を指揮していた男。
理想を捨て切れず、本編終了後から数年後に脱獄を果たし籠城事件を起こしたが、居合わせた弥彦に諭されて改心し、自ら捕縛された。
悪太郎
志々雄の飯を盗み食いしていたため捕えられた浮浪児。その胆力に感心した志々雄から末席に取り立てられ、「十本刀の十一番目」候補として育てられる。
アジト壊滅に伴い、志々雄の愛刀無限刃を盗み出したが、明治政府に捕えられ5年間も臭い飯を食わされていた。出所後、井上阿爛と出会い神谷道場に入門。
久保田旭
下っ端戦闘員の少女。悪太郎と共に末席にいたが、実は闇乃武の送り込んだスパイ。
賊長
戦闘員時代は幹部クラスだった男。残党を纏め、悪太郎が盗んだ無限刃を取り返し志々雄一派を再興しようとした。弩鈍杵と呼ばれる、中に油を仕込んだ杵を用いた二段構えの打撃を得意とするが、剣心に倒される。
蒲原
賊長の部下。戦闘員時代は部隊長だった。槍と刀を使った双武流を用いるが悪太郎に叩きのめされる。