概要
CV:福山潤
本編の主人公。12月1日生まれ。身長170cm、体重59kg。血液型O型。
かなりの熱血漢・正義漢で、人好きされやすい明るく朗らかな性格の少年。
いわゆる「天然ボケ」で後先を考えない一面もあり、周囲のツッコミを買うこともしばしばであるが、「四バカ」の一人としてクラス内ではムードメーカー的な存在である。周囲からの信頼も厚く、意外にも2-Bの学級委員を務める。青汁が好物。苦手科目は数学。
マンガ好きであり岸辺露伴を尊敬している。その賜物か絵心は巧みだがなぜか劇画調になる。その腕前は津村斗貴子曰く「上手い。けど何か違う」とのことで、さらにその直後には後に蝶人パピヨンとしてブッ飛んだ美的センスの限りを見せつけることになる蝶野攻爵をも「なんだかとんでもないことになっている」と戦慄させている。彼のこの顔は全話通してここだけである。
口癖は「何を隠そう俺は○○の達人だ!」であり、非常に多趣味。頑張り屋な上に呑み込みが早く、中学時代は通信教育にハマっていた。
ファッションセンスは死滅しておりパピヨンのハイセンスのファッションを「マスクだけならオシャレ」とコメントする。ネーミングセンスも自分の武装錬金に
の4択から決めようとするなど極めて問題がある。
普通の高校生を自認しており周囲からもそう思われているが、心の奥底にはパピヨンから「偽善者」と言われるほど誰かを守るために自分を投げ出す強さを持ち、たとえそれが敵であろうとも情けをかけ、時に自らの命を賭けて救おうともする。
この他人のために戦う意志(本人曰く「信念」)は本物であり、後述の事件で自分が錬金の戦士たちから命を狙われるようになった際、「みんなのために犠牲になる」という言葉を引きずっているうちは調子が出なかったが、相手がカズキを殺害した後騒動の責任をとって自害する、と漏らした途端に力を取り戻し、死力を尽くして相手を倒し勝利している。
この心の強さゆえに、本編ではあまり他人に弱さをさらけ出すようなことはしておらず、いわゆる鋼メンタルかと思われたこともあった。
だが何だかんだで守るべき日常から離れた孤独な戦いには弱いらしく、弱さを見せられる包容力のある相手には素直に甘えている。
武装錬金
突撃槍(ランス)型の武装錬金『サンライトハート』。大型の武装で竜の頭部を模したような穂先を持つ。
飾り布をエネルギー化し、それを炸裂させることによる急加速からの突撃(チャージ)を基本戦術とする。また飾り布のエネルギーの閃光を目くらましにしたり穂先に巻き付けれて威力を増大させたりと、ある程度の汎用性を持ちながら攻撃力に秀でた武装錬金。
当初は勢いに任せただけの突撃ばかりだったが、師となるキャプテン・ブラボーの指導やライバルとの稽古を重ね巧みに扱えるように急成長してゆく。
単純な攻撃力だけで言えば錬金戦団の確認する武装錬金でも上位に位置する。後にヴィクターとの戦いで共鳴現象が起き強度が落ちてしまったため破壊され、それがきっかけとなりカズキ自身の変異が発生。
これにより可変機構を持ちサイズを切り替え可能かつエネルギー発生器を内蔵した強化型へと変化する。
『サンライトハート改(プラス)』
ヴィクター化の影響を受けて、小型化し取り回しがよくなると同時に、創造者の意思に応じてエネルギーを展開、槍先が分かれて槍先のサイズを自由自在に変化させることが可能となった。
旧サンライトハート同様、刀身と柄が分離可能な他、石突からもエネルギー放出が可能である。
本編での活躍
物語の発端もその利他的な性格のせいであり、ホムンクルスに襲撃されている斗貴子(実は全く危機でもなんでもなく無防備を装って敵を誘きだしているに過ぎなかった)を助けようとして死亡するというもの。
斗貴子が核鉄を心臓代わりにしたため何とか助かり、以降はもらった核鉄を使用して周りのために戦うことを決意する。
格闘の心得はほとんどなかった(本人曰く通信空手程度)ようだが、戦闘の経験を積むうちに斗貴子にも匹敵する強さを身につけ、自分を見捨てた世界に復讐しようとする蝶野攻爵に一騎討ちを挑み、撃破。
さらには戦力として錬金戦団の戦士長キャプテンブラボーにスカウトされ、ホムンクルスたちの陰謀に立ち向かっていく。
だが錬金術が生み出した怪物ヴィクターに出会った時、運命はカズキに残酷な真実を突きつける。
カズキの命を救った核鉄は真の名を「黒い核鉄」と言い、その機能を封印し通常の核鉄に偽装したものであった。
人間の心臓代わりに埋め込む事でヴィクターのような化け物に変え、その効果を封印していた偽装が破壊された事でカズキも症状の進行が遅かっただけでヴィクター同様の怪物(通称ヴィクターⅢ)と化していたのである。
この事実を知ったブラボーは長い長い苦悩の末にカズキの再殺を決意。
錬金戦団も再殺部隊を率いてブラボーのバックアップに回り、カズキは斗貴子や斗貴子にくっついてきた剛太と共に追われる身となる。
逃亡生活の果て、何とかブラボーを倒して説き伏せ、その後の火渡戦士長の奇襲も照星大戦士長の制止で事なきを得たカズキは、斗貴子たちの協力で「黒い核鉄」の力を相殺する「白い核鉄」の存在を突き止めることに成功。カズキのナンバー LXX(70) の核鉄はナンバーⅢの「黒い核鉄」に封印偽装を施したもので白い核鉄のプロトタイプに当たる物であった。
様々な行き違いや混乱の末、ヴィクター共々人間に戻ることができた。
その経緯と、ヴィクターとの死闘の内容についてはぜひ漫画本編で確認してほしい。
人間関係
斗貴子と攻爵(パピヨン)からは、ベクトルこそ違うがとても強い想いを向けられている。
本編では紆余曲折あって、2人ともカズキのために命を賭けても惜しくないと思えるほどになるのだが、その辺りが省かれるギャグ系二次創作では2人ともカズキのことになると見境のないカズキ馬鹿のように描かれることが多い。
ブラボーとは当初師弟として強い絆で結ばれていたが、一時は再殺の計画により敵同士となっていた。
しかし内心においてカズキは師への敬愛を、ブラボーは弟子への慈愛を互いに持ち続けており、全てが終った後はまた以前のような関係に戻れたようだ。
剛太は当初恋敵としてカズキを一方的に敵視していたが、逃亡生活の中で敵意は薄れ、カズキも終始剛太へ信頼を寄せていたことで関係は徐々に改善。最終的には「戦友」に落ち着いた。
関連イラスト
ノーマル
ヴィクター化
関連タグ
巻町操:外見・内面のモデルとなった前前作のキャラ。
浅葱留美奈:他者を助けて落命し、蘇生したことをきっかけに異能に目覚めた主人公繋がり。中の人は火渡・ムーンフェイスと同じである。
カイル・デュナミス:他作品の主人公。中の人が同じで性格も熱血主人公タイプとかなり似通っている。更に相思相愛となるヒロインの声優は斗貴子と同じ。