CV:高倉有加
概要
本作の主人公。シャツの上に学ランを着用している黒髪の少年。14歳。
村に住む4人の親友と共に、育ての親であり師匠である雪姫を倒し、都にある『アマノミハシラ』のさらに向こうへと行くという約束をしていたが、ある日雪姫を狙う賞金稼ぎに親友もろとも襲撃に巻き込まれ、瀕死の致命傷を負ってしまう。
その際、雪姫と親友達を助けるべく雪姫の血を嘗め、自らも不老不死の吸血鬼として蘇生を果たす。
以降は賞金稼ぎによる襲撃を避ける為、雪姫と共に新東京は天之御柱市へ徒歩での旅に出る。
道中、不死狩りの1人だった時坂九郎丸に襲撃を受けるが、戦闘の末に半ば無理矢理友達になり、以降は3人での旅となる。
UQホルダー入団テスト篇では、凶暴な魔獣に片腕をもっていかれるも、地下に数年間落ちていた現UQホルダーのリーダーである宍戸甚兵衛の指南を受けた末に重力剣(グラビティ・ブレード)を入手し修め、見事半年も経たない内にテストをクリアした。
九郎丸と共にナンバーズとしての入団を果たす。ホルダーナンバーはNo.7。
ホルダー内では安給金の日々が続いており、仕事以外の日はそれをネタにした様々なあだ名で呼ばれている。
初任務篇では九郎丸、結城夏凛と共に貧民街での任務にあたった。
民間軍事会社(PMSCS)『力の手』による襲撃に際し、一時は封印術をまともに喰らって行動不能になるも、闇の魔法(マギア・エレベア)を両腕に発現させた状態で戦闘に復帰。
狼人“灰斗”との激闘や南雲との戦闘、企業保有特殊戦部隊との乱戦を経て、辛くも『力の手』を撃退する。
また、この件でかなりの街の倒壊を起こした為に高額の借金を抱えている。
白き翼(アラ・アルバ)邂逅篇では飴屋一空、桜雨キリヱといったナンバーズの仲間と都へと赴き、いきなりそこで太陽系最強の魔法使いフェイト・アーウェルンクス率いる白き翼(アラ・アルバ)の襲撃を受け乱戦。
フェイトとの問答では自身の両親の真相について質問し、けじめとして『いつか一発ぶん殴る』という宣言をした。
人物
某超能力ラノベの主人公や某ゾンビサバイバル漫画の主人公のごときツンツンヘアーが特徴。
12歳の時点で不老不死(仮)になっていた為、そこで身長の成長が止まっている。要するにチ(ry。
本人自身それはコンプレックスで、その類のからかいを受けると怒る。
また、学ランの愛着や似た印象から、「ネギま!」に登場した犬上小太郎にも似ており、話題になった事もある。
明るい性格で、真っ直ぐかつ喧嘩っ早い熱血漢。時折繊細な面も見せる。
頭の回転が悪いという事以外はTHE・主人公な人格の持ち主。
仲間想いで直情的であり、その場のノリで行動したり他人の言葉を鵜呑みにしてしまう(九郎丸曰く「振り込め詐欺に引っかかりやすいタイプ」)事もしばしば。
また、夢に向かって努力する人を身分年齢性別関わらず応援するなど人情にも溢れている。
誰にでもフレンドリーに接する為に様々な環境に馴染みやすく、彼を慕う人物も発展途上とはいえ増えつつある。
作中ではその天真爛漫な性格故にツッコミを入れられる事が多いが、それ以上に周囲の人物や物語の進行が理不尽だったり異常だったりする場合の方が多いので、適度なボケをかましながらもダントツの頻度でツッコミ役に回っている。
都に立つ『塔』の上へ行き、そこで何かデカイ事を成し遂げて一旗揚げ、村の5人でイイ感じに歳をとった上でかっこよくバーで酒を飲む事が夢。
また、事故以前の記憶が無い為に『自分だけの確固とした何か』といったものに執着しているようで、それを見つける為にも塔の上へ行きたいと述べている。
能力
友人の特技を真似して鍛錬した為、料理や機械いじりなど多岐にわたって物事を器用にこなす。
これは彼自身12歳以前の記憶が無い為、確固とした何かを掴む為に親友の技術を見て自分なりに極めた所謂努力の賜物。
戦闘に関しては全く関心を示しておらず、雪姫が瞬動術を教授しようとした際に軽く断ってしまうほど。ただし、奥の深い技術については強く関心をもつ。
現在は様々な状況で必要に迫られた事もあって、戦闘面を自分の特技にしようと奮闘中。
主に気を使用した近接戦闘もしくは刀剣による戦闘スタイルをとる。
雪姫ことエヴァンジェリンが認めるほど戦闘に関しての天賦の才をもっており、作中では度々“戦闘勘”といった表現がされている。
初戦にもかかわらず戦闘のプロと互角に渡り合ったり、達人クラスの歩法の一種である"瞬動"をわずか数日で会得し、使いこなすなど武術に関して圧倒的なセンスを持つ。
気の使い方については常人とは比べものにならないほど長けている。
極め付けは、不死転生の秘法である闇の魔法(マギア・エレベア)を偶発的に発現させ、一時暴走状態に陥るものの自力で抑え込むという離れ業をやってのけている。
また、クウネル・サンダースことアルビレオ・イマが嘗て作成したという重さの変わる重力剣(グラビティ・ブレード)を得物とし、「ネギま!」で登場したネギの盟友であり、ライバルである太陽系最強の魔術師、フェイト・アーウェルンクスに初見でタイマン張って雪姫直伝の剣術格闘術を使って傷をつけるという偉業を成している。
反面、近衛の血を引いている(らしき)にもかかわらず魔法の素質が壊滅的に存在せず、一般人でも簡単に使える魔法アプリですら使えないほどに魔法の素養が無い。原因は不明。
この辺りは若き日のナギ・スプリングフィールドに近いものが感じられる。
のちに体内に「闇の魔法」の根源たる金星の黒と「魔法無効化能力 」の根源たる火星の白という、2つの相反する力を秘めている事が判明。この事が上述した魔法素養に関して影響を起こしている可能性もある。
現在は、こうした雑多な能力を理解して整理し「使いこなす」ための修業の真っ最中だが、彼を取り巻く状況は様々な意味で、そうした事情など勘案してくれない待ったなしの状態にあり、今後の成長にも期待がかかる。というか、成長できなかったら、たぶんあっちこっちに狙われた挙句に死ぬ(一応、不死者だけれども)
生い立ち
刀太の両親は物語開始の2年前に他界し、育ての親の雪姫を除けば天涯孤独の身である。
両親の死因は交通事故とされているが、実際は何者かによる他殺であり、その時刀太自身も瀕死の致命傷を負っていたが、雪姫によって仮とはいえ不老不死にされている。
刀太はその時の記憶とそれ以前の記憶を失っており、生い立ちなど詳しいことは謎に包まれたまま。
また、姓名である『近衛』については「ネギま!」に登場したある人物との関連性が窺えるが、真実は未だ不明である。
親族関係
祖父に「ネギま!」の主人公であるネギ・スプリングフィールドを持つとされる。
墓石によると、父親の名はジンテツ、母親の名はハルカ。
関連タグ
この先、ネタバレ注意 |
---|
実はネギの孫ではなく、研究のために生み出されたネギのクローンである。
とはいえネギの純クローン、というワケではなく基本的にはネギと明日菜の遺伝子を掛け合わせた合成遺伝子を基盤として、それを安定させるための「つなぎ」として、いくつかの遺伝子を世代をかけて掛け合わせて成立した、いわば特殊培養によって生まれた合成人間。
シリーズに一貫して「ラスボス」と表現される「始まりの魔法使い」からネギを開放するために組まれたプランによる途中成果のひとり。夕映いわく、刀太を生み出すために71人もの「前例」が犠牲となっているという。
つまり刀太の「金星の黒」の元ネタがネギであり「火星の白」の元ネタが明日菜、と言え、これをもって刀太はネギと明日菜の孫という立場にある。ぶっちゃけ純粋な(家族的な)意味での「孫」とは言い難い事情(ネギと明日菜にとってみれば勝手に遺伝子を使われている状態なので)だが、少なくともネギや明日菜自身を含む元麻帆良2-Aの面々をはじめとする作内の登場人物たちは刀太を二人の孫として扱っている。(明日菜に至っては幻想空間内の意識中継ではあるのもの「私はあんたのおばあちゃん」と名乗ってしまっている)
刀太を生み出すための実験は「自らと同等の能力を十全に扱える後継者を生み出す」という目的のためにネギが発案したプランのもと、フェイトとエヴァによってアマテル・インダストリアル社の技術をもって進められた。しかしネギのプランは「魂魄の複製」という「神の領域を隔てる壁」を前にした事で結局は頓挫。刀太は(ネギの後継者を創造するという目的に対しては)粗悪な失敗作という烙印を押され、その結果がフェイトの暴走とエヴァとの決裂を招き、のちのちにおいては汎用量産型ネギ・クローンの兵器化を許してしまう。
なお、代理母として「後に刀太となる合成された遺伝子を持つ受精卵」を育てる母体を提供したのは木乃香の孫であり、生まれた子に刀太の名前を与えたのも彼女。近衛姓はそれゆえのものと見られる。(つまり刀太はネギと明日菜の孫にして、木乃香の曾孫、という事になる)