漫画『UQ_HOLDER!』の登場人物。
CV:小倉唯
概要
UQホルダー不死身衆No.4。元は14世紀に西欧の山村に隠棲していた不死身の白魔女。「鋼鉄の聖女」の二つ名を持ち、日本刀と戦鎚を武器に戦う。白魔女時代に名乗っていた名前はイシュト・カリン・オーテ。背中に「XIII」(13)という入れ墨を持つ。
不死身のネタは「神の恩寵/神による呪い」あるいは「(同じ信仰を拠り所とする)人々の願いと祈りの顕現」。某唯一神に対する信仰を基盤とする共同幻想たる「神聖魔法」の使い手で、これに基づく「聖なる光(ホーリーライト)」「光輪(ニンブス)」などを能力として駆使する。
不死身のネタにより身体状態を世界そのものから隔絶されており、体に起きた異常状態はすべて起きた側から正常な状態へと書き換えられる状態にある。
その不死身は宇宙空間での防護服ナシでの生存すらも可能とするが、痛覚は残されている上に物理的な事象を完全に超えられるものでもなく、そのために対策も取られやすい。
雪姫(エヴァンジェリン)と共に暗黒時代のヨーロッパを渡り歩き、彼女と共に騒動に巻き込まれつつ火の粉を払う生き様をしてきたため、クールにしてエグい性格。そして不死の孤独の中で自身を受け入れてくれたエヴァに対して崇拝に近い親愛を寄せており、結果として雪姫Loveな百合思考の持ち主になっている。
近衛刀太の事は、雪姫Loveな思考回路や、刀太自身が雪姫との個人的な関係性を持っている事情からあまり良い印象は持っていない。個人的な嫉妬もあいまって刀太とは非常にスパルタンな関係となっている。
そして割とポンコツ。
関連項目
以下、ネタバレ注意 |
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地獄へ落ちるべきは私のはず!!
裏切りの代名詞たる私のはずなのよ!!
神曲にだって私は地獄の最下層で
責め苦に苛まれていると描かれているのに!
「13(XIII)の意味」(ネタバレ)
……わたしはかつて、尊敬する師を裏切った
エルサレムを仲間を守るために、銀貨30枚であの人をローマに売った
それが、あの人を守るためにも最善だと信じた。信じてしまった
けれど……すべては裏目に出てしまった
あの頃から、わたしはどこかヌけていたのよ
実は白魔女時代に名乗っていた「イシュト・カリン・オーテ」の名も、彼女の本当の名前ではない。その偽名は彼女の真の名につく通称である「イスカリオテ」に由来したものである。彼女の真の名は「裏切り者の代名詞」として世の人々にとって非常に有名なものであり、決して表に出せるものではない。
夏凜は元々、紀元開始の時代に生きたユダヤ地方の寒村カリオテの出身者で、ある教えを説いた始祖の弟子だった。イスカリオテとは「カリオテの人」を意味し、彼女の出身地を示すもの。
聖地と仲間を守るために師をあえてローマに売り渡したが、その短絡的な考えこそが師を死へと追いやり、その罪に耐え切れずに自ら死を望んで首をくくったが、ほかならぬ神より「神の子」を死へと追いやったがゆえの罰と、神とその子の愛ゆえの許しゆえに、神より死を奪われて永遠に生の苦しみの地獄の中を懊悩の中で生き続ける不死身の身となってしまった、とする。
が、あまりに昔の事であるため夏凜自身は自らを「そう思い込んでいるだけの狂人と化してしまっている可能性もある」と評している。また「現実と物語は違う」として「現在(教えの中で)人々に伝えられていることが真実だとするならば、あの人はその有名人(神の子)とは別もの」だ、ともしている。