「ノン♪ノン♪パピ♡ヨン もっと愛を込めて」
タグ登録は『パピヨン』が多い。 |
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プロフィール
概要
主人公・武藤カズキの宿敵であり、錬金術による永遠の寿命を獲得した人型ホムンクルス。
カズキの前に立ちはだかった最初の敵にして最大のライバルである変態仮面。
IQは240をマークし、頭脳・戦闘力ともに超一流だが、美的センスは明らかにおかしい。
パピヨンの衣装を用意したバタフライや、父親の蝶野刺爵ですらパンツ一丁姿を『素敵なスタイル』と評するなど蝶野家の美的センスのおかしさはもはや血筋である。
パピヨン自身も、全身タイツ型のスーツを『このまま舞踏会に駆けつけられる程素敵な一張羅』、そしてパンツ一丁スタイルを『あれはあれでセクシャルバイオレットなオシャレで気に入っている』と言っていた。
カズキ「オマエ、オシャレ間違えてるぞ。」
人間時代
元の名は蝶野攻爵。
名家の嫡男として幼少の頃より数々の英才教育を受けてきた神童だったが、不治の病を患い、病欠による高校留年を繰り返し世間から取り残され、親からも落伍者の烙印と共に存在を抹消された形で未来を閉ざされていた。
先祖の遺した錬金術研究の資料からホムンクルスの製造技術を知り、生きた証すら何一つ遺せぬまま消えていく己が運命から脱却するために、「不老不死の超人への進化」を決意する。
自分を蔑む周囲の人間を実験台にしては野に放っていた動物型ホムンクルスが、錬金戦団の目に留まり、彼等がしでかした事件が津村斗貴子と武藤カズキが出会うきっかけとなった。
業病に冒され、鬱屈した人生を歩まされていたためか性格はかなり荒んでおり、自分の為なら他人を不幸にしても知らぬ存ぜぬを決め込む冷血漢だったが・・・。
変♪態♡後☆
武藤の奮戦と弟の蝶野次郎の妨害に阻まれながらも、執念で人型ホムンクルスへの変★態を果たした。念願叶って超人へと進化した喜びと、人間であった頃の柵から解き放たれたことで性格も豹★変し、ハイテンションで活き活きとした怪人パピ♡ヨンに覚醒した。そして、「超」という言葉になぞらえて「蝶・サイコー」「蝶・素敵」といった言い回しを使用している。
しかしホムンクルスへの変態を果たす際、度重なる妨害が原因でプロセスが不完全だったため、死にはしないものの、人間時代の病魔の苦痛が伴う不完全なホムンクルスとなった。
同じ錬金術の産物・核鉄で死を免れた身でありながら自分の目的を阻むカズキを、強い羨望と敵意を込めて『偽善者』と呼び、斗貴子の生死も巻き込んだ不倶戴天の死闘を繰り広げた。
紙一重でカズキに敗れ、木端微塵に吹き飛ばされて死んだ…と思われていたが、実は同じホムンクルスとなって生き続けていた先祖・蝶野爆爵ことドクトルバタフライによって一命を取り留め、再登場を果たす。
この頃から、唯一人間としての「蝶野攻爵」に向き合って、自分を手にかけた罪の意識を背負い続けるカズキに執着と信頼を抱き始める(ついでにカズキと再会した場所であるロッテリやの常連になったらしく、店が『変人バーガー』呼ばわりされて話題?になるきっかけを作った)。
斗貴子が攻爵の名で呼びかけたときには「その名で呼んでいいのは武藤カズキだけだ」と強い怒りを見せ、ヴィクター化したカズキが戦いの中で宇宙に取り残されたことに絶望する彼女に対し、「お前はあきらめきれるのか」と発破をかける言葉を投げかけ、カズキを取り戻すことに執念を見せるまでに強い想いを寄せるようになっている。
錬金術を巡る数々の戦いの末、「黒い核鉄」の力で人間でもホムンクルスでもない怪物になる寸前だったカズキをその天才的頭脳によって複製した「白い核鉄」の力で人に戻し、「人間の錬金の戦士・武藤カズキ」との最後の決着に臨む。
カズキの勝利で戦いは終わり、カズキはパピヨンに「俺はお前を2度も殺したくはない」「今度こそ新しい生涯を存分に生きてほしい」と願う。それというのも、ホムンクルスが人類の害悪である証=「人間時代の己が肉体への未練に起因する食人衝動」が、己の過去に何の未練もないパピヨンには存在せず、既に彼が「人間でもホムンクルスでも黒い核鉄の怪物でもない第四の存在」となっていたからであった。
LXE編が始まって以降パピヨンがホムンクルスとして振る舞いながらも一度も人間を食べていない(そのことを問われた際も「今は人食いよりも中華な気分」とあっさり流した)という伏線を回収した形になった。
なお、ホムンクルス化した直後は実弟の次郎を捕食して美味しそうな表情を浮かべていたので、人間が食べられないわけではないし、食べたら普通に美味しいと感じる。「人間時代の自分が大嫌いであること」「次郎の妨害により、病魔を克服できない不完全なホムンクルスになったこと」「一度カズキに絶命寸前まで追い込まれ、自分でも死を受け入れたこと」などが複合して、あくまで偶然の産物として人間を捕食しなくても生きているようになった模様。
人類とホムンクルスの戦いが終結した世界で、今日も人々は天を仰ぎ、銀成市の名物マスコットとなった、仮面の怪傑の名を叫ぶ。愛を込めて…「蝶人パピヨン」と!…人間時代の末期には周りから完全に「いないもの」として扱われていた時とは良い意味で正反対である。
『アフター』では戯れついでと評してロッテリやの『1日テン蝶』を引き受けたりとすっかり人畜無害な存在となっており、店内でフィギュア化までされていたりとどこぞの赤いアフロのようである。余談だがカズキと斗貴子がモデルらしきフィギュアもあった。ついでに店の常連になっていると思われるブラボー、毒島、エンゼル御前、ロッテリやの女性店員さんともすっかり仲良くなっていた。
人間だったころの理不尽な境遇を考えれば、彼はある意味で作中で最も幸せな結末を迎えたと言える。
ホムンクルスを作る過程で何十人もの罪無き人間を殺した外道ではあったが、病魔に苦しみ続ける身体になってしまうという天罰を受け、本心はさておき人喰いのバケモノから更正し、最終的には主人公を救うという贖罪を果たしたのである。
救いがたい悪人から誇り高きダークヒーローへと変♡態を果たした異色の悪役、それが蝶人パピ♡ヨンなのである。
ちなみにホムンクルス化した後は蝶野家の財産を使っているので日常生活にも不自由はない様子。作中では直接描かれてはいないが、既に家を出ていた実母に対しては特に恨みはなかったらしく、蝶野家の財産もきちんと分配したらしい。
本編のアフターストーリーを描いたPS2のゲーム「武装錬金 ようこそパピヨンパークへ」では操作可能なメインキャラの1人として登場。
自身の私有地に「パピヨンパーク」というテーマパークを作るなど相変わらず自由奔放に人生を楽しんでいる模様。
また食人衝動が無く白い核鉄の精製に成功した功績もあるため、錬金戦団の方針に同意することを条件に地上に留まることを許されていることが発覚した。
最もパピヨンとしてはその場では同意しただけで、自身の面白さ優先で行動していることに変わりは無いようだが。
本作のオリジナルキャラ「ソウヤ」とも関わりが深く、ゲームを進めていくと驚愕の事実が判明することになる。
趣味嗜好
ブーメランパンツ一丁でもスリングショット水着でも毒々しい黒の全身タイツでも、人目を憚らず威風堂々と着こなすまごう事なき変態。
蝶を「誰も見向きもしない地を這う芋虫から美しい姿に変わり空へと飛び立つ"華麗なる変身"の象徴」として己の境遇に重ねており、「人間をやめた」証のパピヨンマスクは、絶対人前で外さない(なお、カズキは「マスクだけならオシャレだ」と認めている)と豪語するほど、蝶のモチーフに並々ならぬこだわりを持つ。ちなみに「人前でマスクは外さない」とは言っているものの着脱自体は簡単にできるようで、早坂桜花との対話・交渉の際はマスクを上下逆さまに着けるという、明らかに相手を舐めた態度をとっていた。
(余談ではあるが、ドラマCD第2巻には特典としてパピヨンマスクが封入されていたが、エンゼル御前役の水田わさびは「家でこっそり(マスクを)着けてみた」とのことである。)
このように一般人の感性を極めて超越したファッションセンスではあるものの、以前斗貴子が潜入していたお嬢様学校の「ニュートンアップル女学院」の生徒には「蝶々の妖精さん」として親しまれている。故にカズキと剛太は「蝶野が素敵な妖精さんならオレ達でもいけそうだ」と、パピヨンとゴゼンの後をおもむろについていったものの、一発で不審者・(あくまでも一般人目線での)変態以下の扱いをされるという屈辱を味わってしまった(※残念なことに、アニメ版ではこのシーンはカットされている)。
その後、潜入のためにパピヨンマスクを着けようとしたカズキとパピヨンスーツを着ようとした剛太は、桜花に「気持ちはわかるけど、人としての最低限の尊厳は捨てちゃダメッ!!」と必死に止められていた。
武装錬金『ニアデスハピネス』
黒色火薬の武装錬金。背中に蝶の羽根状に纏うことで、バーニア代わりにして空を飛んだり、蝶の形をした爆弾"黒死の蝶"を作り出し爆撃をしたり出来る。50m以内であればどのような形態にでも操作可能。
爆薬を作る能力ではなく操る能力なので量には限界があり、使い切ると再補填に3日かかる。