概要
蝶野攻爵改め、人間型ホムンクルスとなった蝶人パピヨンの武装錬金。
LXEのホムンクルス陣内が使用していたが津村斗貴子との戦いで倒された後に、斗貴子からパピヨンが交戦し手に入れたシリアルナンバーLXI(61)の核鉄元になっている。
モデルとなった兵器は黒色火薬(ブラックパウダー)。名前の由来は大槻ケンヂの小説『ステーシー』に登場する架空の病名「臨死の恍惚」から。
外見は只の黒い粉であるが、使用者の意思に呼応して自在に展開することが可能であり、パピヨンは蝶の姿にして大量に飛ばすのを好む。
本人の意思に応じて好きなタイミングで爆破させることが可能な中距離型の武装錬金であり、指向性の爆発を起こすことで、使用者の飛行・浮遊を可能とする。威力も本人の思うがままであり、サンライトハートに傷を入れることすら可能。広範囲に展開すれば文字通りの粉塵爆発を起こすことができ、ドクトルバタフライとの戦いでは爆発により生じる光と爆音でバタフライの「アリスインワンダーランド」による幻影を跳ね除けた。
本人が章印を持たないホムンクルス(不老不死だが肺を病んだままなので死ねずに苦しみ続ける)なのもあり、使用者ごと巻き込んだ攻撃なども可能という、危険極まりない武装錬金である。
しかし、火薬という消耗品を基とした武装錬金の為、当然爆発できる回数は有限。完全に使い果たした場合は、充填まで3日かかる。
ニアデスハピネスAT(アナザータイプ)
『武装錬金アフター』より更に後の時期を描く小説『武装錬金//』エピローグにて手に入れた新たなニアデスハピネス。
錬金戦団からの核鉄返還要請に応じ、要請通り本編で用いていたシリアルナンバーLXIの核鉄を返還した蝶人パピヨン。
……と思われていた矢先に皆が目にしたのは炎のように燃え盛る蝶の翅を背に夜空を飛び去るパピヨンの姿。
//の要となる本編で断片的に語られた斗貴子のホムンクルスへの憎悪やキャプテンブラボー達の過去に深く関わる7年前の事件 「赤銅島事件」について坂口照星が明かす中、皆が聞き入る隙を突いてエンゼル御前に火渡赤馬からスリ盗らせ(エンゼル御前曰く「(照星に)見逃された」)、シリアルナンバーXX(20)の核鉄を新たに手に入れたのである。
本編でも描かれた核鉄と武装錬金の関係通り、使用者が最初に用いたものではない核鉄を用いて武装錬金を展開したことにより以前の使用者の武装錬金(この場合は火渡の武装錬金「ブレイズオブグローリー」)の意匠を持った異なる姿の武装錬金「アナザータイプ」となっている。
余談
黒色火薬は世界三大発明の一つであるが、もともとは中国にて不老不死の秘薬の探求の際に、偶然発明されたという伝説がある。
不死身になることを求めて禁忌に手を染めた蝶野らしいチョイスの武装錬金と言える。
なお、雑誌初出時では「ニアデスパピネス」と誤植されていた。しかしながらこの呼称は読者からの評判も良く作者自身も「パピネス」にするか迷っていたが、大槻へのリスペクトのためにあえて「ハピネス」のままにしたとのこと。
関連項目
ニアデスハピネスチャージ:なぜか本項目より先にあったネタ項目