概要
1997年に大槻ケンヂ氏作のホラー小説『ステーシー』として角川文庫から出版され、1998年にはイラストの長田ノオトにより漫画化もされた作品。
2001年には内田春菊の元アシスタントだった友松直之監督により、尾美としのりが主人公渋川役、加藤夏希がヒロイン詠子役を演じた映画版『STACY』が公開。
そして2008年に外伝短編もまとめた『ステーシーズ―少女再殺全談』として出版され、題名が『ステーシーズ』となった。
2012年にはモーニング娘。たちによるミュージカル『ステーシーズ 少女再殺歌劇』が公演され、pixivでは工藤遥が演じた違法再殺少女ドリューと鞘師里保が演じたモモのイラストがいくつか投稿されている。
筋肉少女帯のアルバム『ステーシーの美術』には同じモチーフを用いた楽曲が多数収録されている。
あらすじ
21世紀初頭、15~17歳の少女たちが異常な多幸感に包まれる臨死遊戯状様(N.D.H=ニアデスハピネス)という症状を発症したあと突然死し、ゾンビとなって甦る現象が多発していた。
そしてその少女ゾンビたちは、誰言うとなしに「ステーシー」と呼ばれるようになった。
表面に再生屍体蝶羽状輝微粉(B.T.P=バタフライティンクルパウダー)というハーブティーの匂いのする紫がかった銀粉に包まれたステーシーたちは人を襲って喰らうために、親族や恋人によって活動を止める唯一の方法である165分割以上の肉塊にライダーマンの右手(映画版:ブルース・キャンベルの右手)と呼ばれる小型チェーンソーで解体されることで再殺される。
しかし、自ら手が下せないため、再殺権を持つ「ロメロ再殺部隊」に依頼するものも多くいる中、恋人・詠子がN.D.Hを発症した渋川は…