演:ブルース・キャンベル
概要
アメリカのスーパーナチュラル・ホラー映画『死霊のはらわた』の主人公。フルネームはアシュレイ・J・ウィリアムズ。
ただの一般市民であり、警官や兵士といった特殊な技能や訓練を受けてはいない。
しかしなぜか、死霊に対してはやたらと強い。
『死霊のはらわた』シリーズの主人公ではあるが、その性格は典型的なヒーローからは若干離れており、基本はお調子者でやや臆病。しかし妙な自信も有し、自分を知的でカッコよく見せようとする。
が、言ってる事が伴わず、間抜けなドジをする事もしばしば。そのせいでパニックに陥るが、すぐに立ち直ったりもする。口の減らない所があり、他者を小バカにする発言も。
要はイキリなヘタレ。ではあるが、「やる時はやる」男でもある。
職業は大手スーパーマーケット、『Sマート』の日用品係。
出身はデトロイト。幼少期はケンカが絶えない環境だったらしく、そこで喧嘩のテクニック、特にストレートパンチを学んだらしい。
他に柔道も心得ているようで、「キャプテン・スーパーマーケット」コミカライズ劇中では、後方から死霊に組み付かれても、一本背負いで床に叩き付けて難を逃れている。
父親に学費(2万ドル)を出してもらい、大学で工学の学位を取っている。「キャプテン・スーパーマーケット」劇中で、鍛冶屋に協力させて作らせた機械仕掛けの義手や、同じく過去に運ばれた自動車を動かせるようにしたのは、この知識のおかげである。
また、化学の知識もあり、過去の時代で硫黄などを集めて爆薬を作り、死霊の軍勢に対抗する武器にした。
「Groovy」が口癖。下記リメイク版でも、この言葉とともにラストに登場する。
経歴
死霊のはらわた
友人達と休暇を過ごそうと森の山小屋にやって来たが、そこの地下室で『死者の書』とテープレコーダーを見つけたのを皮切りに森に封印されていた悪霊に襲われてしまう。
死霊のはらわたⅡ
一応続編であるが、前作とは繋がらないパラレルワールドに近い設定。
前作に近い経緯で『死者の書』とテープレコーダーを発見して悪霊を復活させてしまう。
中盤では悪霊に操られた右手を自らチェーンソーで切断して、そのチェーンソーを義手代わりに装着していた。
チェーンソーとショットガンで悪霊達を次々と倒していくが、ラストで中世時代にタイムスリップしてしまった。
キャプテン・スーパーマーケット(死霊のはらわたⅢ)
前作でタイムスリップした中世時代を舞台に悪霊達と死闘を繰り広げた。
本作では甲冑の部品で作った機械仕掛けの義手を右手に装着している。
リメイク版
ノンクレジットであるが、本作にも登場している。
死霊のはらわた リターンズ
『キャプテン・スーパーマーケット』から30年後の設定でスーパーの店員として働きつつも、すっかり落ちぶれた中年になり下がっている。
※後に、『死者の書』により、過去や未来を行き来するようになる。
外部出演、コラボ
ダークホースコミックスから発売されていたオリジナルのコミカライズシリーズでは、『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズ、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーなどと、三つ巴の戦いを行ったりもした。
他にも、時空を超えてMARVELの並行世界の一つに赴き、「マーベルゾンビーズ」と戦ったりもした(というか、マーベルの各ヒーローたちをゾンビ化させた元凶)。
『ZOMBIO 死霊のしたたり』に登場した「ハーバート・ウエスト博士」とも、クロスオーバーで共演したりしている(死者の書=ネクロノミコンから、ラヴクラフトつながりと思われる)。
コトブキヤのHORROR美少女シリーズでは美少女化した姿となってアレンジされフィギュア化された。
『死霊のはらわたⅡ』におけるアッシュをモチーフにしており、右手にチェーンソーの義手を装着している他、ショットガンを背中に背負っている。
非対称型対戦ゲーム『Dead by Daylight』にも、生存者としてリターンズの姿で参戦。スキンも豊富に実装されている。
余談
サム・ライミによると「ヒーローが好きなんだ。それも無敵のヒーローではなく、ヒーヒー言いながら必死こいて戦う人間味のあるやつがね。アッシュはまさにそのイメージなんだよ」との事。
また、右手首の義手には、アタッチメント式に、様々な武器を交換・装着する事も考えていたらしい。鉤爪、ボウガン、鎖付き鉄球といった武器が想定されていた。
『デュークニューケム』の主人公デュークは、アッシュから台詞を多く引用しているらしい。
同じく、格闘ゲーム『鉄拳』シリーズに登場するプレイヤーキャラクター・アリサ・ボスコノビッチは、アッシュをモデルにしている。「(アッシュのような)腕にチェーンソーを付けて戦うキャラ」として創造されたとのこと。