「善でも!悪でも! 最後まで貫き通せた信念に 偽りなどは何一つない!!」
「本名は秘密! 何故ならその方がカッコイイから!!」
「そうかアイツは諦めが悪かったか…。最後までちゃんと強き意志で戦い抜いたか! ブラボーだ!!」
プロフィール
概要
錬金の戦士を束ねる組織「錬金戦団」の戦士長の一人で、津村斗貴子の上司。
パピヨンとの戦いの後、カズキと斗貴子の前にホムンクルスの解毒剤を携えて現れ、カズキを錬金戦団へスカウトする。
表向きは銀成学園寄宿舎の管理人として赴任し、斗貴子やカズキを見守りつつ、新米のカズキを一人前の戦士にするべく鍛えていく。
カズキのことは似た者同士ということもあり可愛がっていたが、彼が直面した残酷な運命を前に、ブラボーもまた苦悩を強いられ、決断を迫られることになる。
主人公の師というポジションながら、人気投票での順位は4位と結構高い。
人物像
厳しくも優しく、正義感に溢れた性格。
暑苦しい上に胡散臭いが、その信念には一点の曇りもない。若い頃は周囲に「世界を救う」と言って憚らない、良く言えば純粋、悪く言えば青臭い気概を持っていたが、7年前の失態でその理念を打ち砕かれる事になる。
戦士として活動する際は、常に帽子とオーバーコートを纏っているが、この帽子とコートは後述するように彼の武装錬金であり、常に臨戦態勢を取っている。
これは照星部隊時代からの習慣であるが、斗貴子などの若い世代の戦士はこの格好を伊達や酔狂のファッションだと思っていた。
戦士ではあるが斗貴子や他の面々ほど非情になれない嫌いがある。
カズキの前に部下を一人抱えていたが、その部下は戦いの果てに死亡。以後も彼の死を割り切れずずっと引きずり続けていた。死んだ部下の核鉄はホムンクルス金城が持っていたものの後に奪還。形見としてアナザータイプの『シルバースキン』を創造している。上記のセリフは最期まで戦い抜いたその部下を称えて放ったものである。
カズキがヴィクター化した後はカズキの再殺を任務として敵対するが、その裏では任務遂行後、自らの命を絶ってカズキを殺した罪を償おうと考えていた。
カズキとの交戦を通して彼の堅固な意志と覚悟を決めた姿に希望を見出すが、火渡の攻撃からカズキ達を庇って重傷を負い、それ以降戦士としては前線を退く(『//』ではある程度以前の身体能力を取り戻したと思われる描写がある)。その後は錬金戦団に所属しつつ、寄宿舎の管理人としても働き続けている。
パピヨンとは過去と共に名前を封印した共通項もあって何気にウマが合い、共にロッテリやに乱入して以来、常連客となっている。
『アフター』ではパピヨンが人に危害を及ぼさないことが証明されたためか、友人に近い関係になっている。
7年前の「赤銅島事件」を機に、自分を戒めるため「防人衛」の名を捨て「キャプテンブラボー」を名乗るようになる。
ただし、照星部隊に属していた坂口照星・火渡赤馬・楯山千歳からは変わらず本名で呼ばれる。
4巻でノリで披露した「背中に人生を」のポーズはウルトラマンのポーズ。
小説版『//』では、7年前は努力を重んじ、若者らしい理想に燃えていた青年で、千歳とは戦団内の施設で初めて会ったらしいが、この頃は女性にあまり慣れていなかった。
また、津村家に使用人として潜入するが、仕事の合間にたびたび調査に出ていたため、G3ズと斗貴子に「ブラ坊」(「ブラブラしている坊主」の略)とあだ名をつけられる。防人が初めてブラボーの語を使ったのは、千歳のビキニ姿を見た時。
しかしそんな彼が直面したのは、子供になりすました怪物に手も足も出ないばかりか、世界どころか島の人々や罪の無い子供らさえ救えず、結局助けられたのは斗貴子1人だけという無惨過ぎる現実だった。
襲撃事件後は、自分の救える範囲の人間を確実に救うキャプテンとなることを目標とする。
自身の恋愛に関しては奥手気味で、『/Z』では千歳とは相思相愛であるものの、未だにその先に踏み出せずにいる。
武装錬金
防護服(メタルジャケット)の武装錬金『シルバースキン』
攻撃に対して瞬時に金属硬化して鱗のように剥がれ落ち、破損部分は瞬時に再生、着装者を完全防御する。
その特性上、戦団の新人教育に高い効果を発揮し、新人の実戦投入前の訓練の仮想敵(アグレッサー)として戦士たちを扱いていた(斗貴子も彼の教練を受けた一人)。
また、過去の地引網の経験から編み出した裏返して展開することで相手を拘束するシルバースキン・リバースも使用可能。
他者の核鉄と同時使用することで「アナザータイプ "リバース" "二重拘束(ダブルストレイト)"」を展開することもできる。
ただし、射出の際は直線上にしか発動できないため、拘束する相手との間に障害物があった場合は相手に攻撃が届かないという欠点がある。実際、カズキと交戦した際にカズキを拘束しようと射出したものの、剛太がモーターギアによる高速移動で割り込んで妨害したため、拘束が失敗に終わっている。
ちなみにブラボーはシルバースキンに愛着があったらしく、核鉄を手放してからもシルバースキンを模した普通(?)のコートをオーダーメイドして着用していた。何故ならその方がカッコいいから!!
13のブラボー技(アーツ)
彼が編み出した超人的な技の数々。武装錬金が防御専用装備であるため、その技は鍛錬によって身に着けた純粋な身体能力・技能である(なお、「武装錬金の特性はシンプルであるが故に、使い手の技量次第で性能が変わる」タイプとしては早坂秋水のソードサムライXが挙げられるが、ブラボーの場合は完全に肉弾戦である)。化け物か!
- 流星・ブラボー脚!!
- 心眼!ブラボーアイ!!
- 鍛え抜かれた心眼で、敵の実力を推し量るぞ!
- 直撃!ブラボー拳!!
- 強力なパンチ技だ! 拳銃でもびくともしないホムンクルスもタジタジだぞ!
- 粉砕!ブラボラッシュ!!
- 両断!ブラボチョップ!!
- 悩殺!ブラボキッス♡
- 戦うだけが能じゃない。奴には拳を、君には花を!
- 一・撃・必・殺!ブラボー正拳!!
- 最強のパンチ技だ! 地面をえぐる必殺技だぞ!
- 退却!ブラボダッシュ!!
- 己が倒れてはどうにもならない。逃げることもまた戦術だ!
- ...etc.
余談
素顔はイケメンである。
モチーフは作者の前作『GUN BLAZE WEST』の主人公のビュー・バンズ。
彼が戦士としてたくましく成長した姿が、キャプテン・ブラボーというスーパーヒーローの原型になったのだ。
…しかし、無敵にし過ぎたせいで作者がリアルに「倒し方」が分からなくなってしまった、という話もある。
なお、夏休み中に皆で海水浴に行った回では、ブラボーがサーフボードに乗って颯爽と「Yes! I am!!」と叫びつつ登場しているが、ブラボーの中の人は後に他作品にて、ネタ元のキャラを演じている。予想外の中の人ネタである。