概要
ロッテリア(LOTTERIA)は、マクドナルドやモスバーガーと並ぶ、ハンバーガーを中心とするファストフード店を運営する企業のひとつ。
菓子メーカーのロッテグループが立ち上げたファーストーフード事業部門であり、当初はアイスクリーム屋として企画されていた。
カツ丼バーガーやつけ麺バーガーなど「なぜバーガーにしたし」と突っ込まれるような商品開発やシェイク(シェーキ)の美味しさに定評がある。ロッテなのでガーナをアレンジした食べ物も提供する。その他にもただでさえ元のパティが厚みがあるにもかかわらずそれを10段載せしたメガマックも真っ青な絶品タワーチーズバーガーなどメガ盛り商品もよく出す変態企業である。
1990年代から2000年代初頭にかけては経営が迷走し、新商品の不振や新規顧客の獲得に苦戦する事態に陥って徐々に経営が悪化して店舗数も減少していった。これに危機感を抱いたロッテリアは外部から人材を招聘して経営再建・構造改革に乗り出し、それまでの悪しき慣習や一貫性の無い経営方針を逐次改善することを決意。従業員の待遇改善や顧客の意見を真摯に受け止める意識改革、若者の意見を積極的に採用する方針を固めたことで、経営状況は改善された。ただ、それでも近年は経営が停滞しており、黒字ではあるが売上高が徐々に減少しているので、あまり余裕は無い模様である。この点はライバルであるマクドナルドも同様なので、ファーストフード店の宿命と言えようか。
2000年代前半にはデジモンシリーズとコラボしており、デジモンカードゲームのプロモーションカードが配布された(シリーズが一旦中断されて再開されたセイバーズ期にはコラボが無くなり、さらにまた期間を空けて作られた新作クロスウォーズがコラボ相手に選んだのは業界最大手のマクドナルドであった)。
2015年にはアイドルマスターシンデレラガールズとのコラボを行った。(参照)ちなみにアイドルマスターシンデレラガールズを展開しているのはベイスターズを保有するDeNAである…
その他、魔法少女まどか☆マギカ、けいおん、けものフレンズといった、ハンバーガー店には異例となるハイティーン以上のアニメ作品とのタイアップを多く行っていた。…が、最近では予算が危なくなっているのかそのようなタイアップは全く行われなくなった。
2023年2月16日、ゼンショーが4月1日付でロッテリアの株を100%取得し子会社化することを公式サイトにて発表。同日付けを以て、ゼンショーホールディングスの傘下となった。
ゼンショー傘下で新たに「絶品バーガー」の「ZE」と、カフェテリアの「テリア」を合わせた「ゼッテリア」が、新ブランドとして誕生することとなった。『ゼンショーの食材調達力・商品開発力・店舗運営力』を生かした、『ロッテリアブランドが進化した新しい業態という位置づけ』」ということらしい。
店舗数は2022年の時点では310店舗で業界ではマクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキンに次いで4番目に多いと言うと聞こえはいいが、上位3つとも1000店舗以上の怪物なので相対的に店舗数は少ない方。それでも5位のフレッシュネスバーガーの倍近くはある。ただ、近頃はバーガーキングが凄い勢いで店舗数を延ばしている(2023年11月現在およそ200店舗)ため抜かれるのも時間の問題かもしれない。