概要
通称「バーキン」。本場アメリカでは、あのマクドナルドとハンバーガーチェーン店1位の座を巡り、シェア争いをしてるという大手である。
こういう事を平気でやるぐらい競争とライバル意識が激しいのだ。
日本ではアメリカ発のファーストフードでマクドナルドの最大のライバルはKFCとされている風潮があり、それを聞いたアメリカ人は「えっ?マクドナルドのライバルがKFCだって?マジで?バーガーキングじゃないの?」と首を傾げるのだとか。実際日本からは1度撤退している(が、例外もありゃする)。元々は日本法人JTの運営だったが、業績不振で業務権を韓国のロッテリアに売買し、2017年からはロッテリアを離れ香港ファンドの運営となり運営先の企業はおろか国籍をも転々としている。
バーガーキングのウリは、主戦力であるワッパー(Whopper)を始めとした「大きいことはいいことだ!!」と信じて疑わぬようなボリュームたっぷりなメニューである。「少しでも摂取カロリーを低く抑える事」や「メタボを防ぐ為にダイエットの推奨」が叫ばれている中、その流れに敢えて逆行するかのようにヘビー級のハンバーガーを売り続ける姿はさながら『ファストフード界の大艦巨砲主義者』である。
またそのジャンキーなサイズに反してハンバーガーのパティには珍しい直火焼き方式を使用しているため味はマックよりはるかに美味しいという意見も多く、これが国内でもコアなバーキンファンを生むに至っている。
バーガーキングの弱点は値段が高い。この一言に尽きる。
最大手のマクドナルドは勿論ロッテリアやモスバーガーに比べても、良心的だとは言えない価格設定。三種の神器(ワッパー+ポテト+ドリンク)に、チキンナゲットやデザートを追加すると1000円オーバーと言えばどれだけのものか分かるだろう。
ただしその分バーガーのサイズも桁違いなため、栄養価や人一人が標準的に食べられる量などを度外視しコストパフォーマンスだけで見るなら最も充実したファーストフードだったりする。腹持ちは場合によっては一日一食にも耐えられるレベルで、ワッパーに食べなれている食いしん坊な人からすればむしろ「安い」との意見も多い。要は値段が高いというより値段に対してバーガーが大きすぎるわけで、人によって高い安いの意見が二分化するのはこれが原因でもある。
最近ではサイズをダウンしたややリーズナブルなワッパーJr.シリーズも発売している(ただしそれでも他のバーガーに比べれば大きく値段も高め)。近年はセット価格がお得になるキングバリュー(現在はオールデイキング)が存在し、これは9種のバーガーのセットがそれぞれ550、600、650円で平日休日問わず朝昼夜いつでも提供されるオトクなセットである。バーガー単品+200円、バーガーによっては+180円でポテトMとドリンクMがついてくる。あのマックですらセットでは+300円なのを考えるとこれは随分安い。ただし、バーガー単品で見るとマックより若干割高なのは否めない。それでもマックが物価高の影響でどんどん値上げをしている現在、バーキンも値上げをしているとはいえ価格差は縮まってきている。
反対に期間限定で出すメニューは余裕で1000円を超えるような高い物が多く、場合によっては2000円以上になることも。そしてボリュームもとてつもなく大きい。ワッパーパティを4枚挟んだワンパウンダーシリーズなんかは特に代表的。その様はファストフード業界の問題児と言われるほど。総じてバーガーキングは高いメニューと安いメニューの差が大きいと言えるだろう
クーポン類を充実させているのも特徴で、期間限定でハンバーガー一個の値段でポテトとドリンクのセットを買える。ナゲットやドリンク、サンデー・フロートの値引きセールもよく行っている。というか、バーガーキングはクーポンが使える商品はクーポンを利用するのが基本。正直赤字が心配になるレベルである…しかし最近は物価高の影響もありクーポンの割引額も下がってきている。(もっとも、これは他のファストフード店も同じ)
そして前述の通りマックに対する対抗心が強い事は有名だが何も対抗心が強いのはマックだけではない様子。2022年にバーガーキングはビッグチキンフィレ及びビッグチキンフィレデラックスなるチキンサンドを開発。宣伝文句はなんと味もデカさもK店超え。(どう考えてもあの店)
更に2023年にはついに明らかにマックの看板商品に対抗したようなメニュー、ビッグベットを開発してしまった。そしてとんでもない宣伝広告も出した。
日本国内だとギリギリ100店舗に満たない程度と前述の三社に比べても店舗数が少ない為、地方の人間が軽々と足を運べるような店ではないのが痛い。さらにその少ない店舗も大半が東京都内に偏ってしまっている。
特に東北地方には(一般向けの)店舗が全くなかったが、2021年12月16日、仙台に初出店した。また、中国地方では、山陰に3店舗構える一方、山陽には(一般向けの店舗は)1店舗もなかったが、後に広島に出店された。また、2017年以降メニューのリニューアルはほとんど行っておらず、限定メニュー販売期間も約三ヶ月とそこそこ長いのも特徴である。
アメリカ法人なので都内及び一部首都圏ではデリバリーにも積極的に対応(ただしバーガーキングのクーポン類は使えない)。同じくアメリカ発のUberEATSの他、複数のデリバリーサイトからもバーガーキングが注文可能である。
19年5月末にその国内約100店舗から20店舗を一勢閉店するという突然のニュースは多くのバーキンファンにショックを与えた…が、あくまで事業再編の一環だったらしく、別途に約20店舗を開店することを発表。
その後19年内には成田・稲毛海岸・南船橋・おゆみ野(千葉)、池袋・綾瀬・西大島・高尾・仙川・昭島・中野・下北沢(東京)、土浦(茨城)、川崎・綱島(神奈川)、春日部・所沢・本庄(埼玉)、ミ・ナーラ(奈良)の計19店舗と惜しくもギリギリ20店舗には届かなかったものの有言実行し、20年度も千葉の八千代・柏に出店予定。さらに春には山陽の広島にも悲願の店舗が出来ると発表された。
22年には更に150店舗近くにまで増えており、軌道に乗っている様子。
23年にはついに200店舗の大台を超えた。28年末までには600店舗近くまで拡大する予定らしい。これは現在のモスバーガーの半分ほどで宿敵マックの1/5程度ではあるが業界4位のロッテリアよりぶっちぎりで多い。
余談だが、日本にあるハンバーガーチェーン店でメニューにビールが存在するのは、現時点で、このバーガーキングとフレッシュネスバーガーの2店舗だけである。
また、オーストラリアでは商標上の関係で「ハングリージャックス」という名義で店舗を展開している。
HAVE IT YOUR WAY
バーガーキングが他のハンバーガーチェーン店と一線を画すのが「HAVE IT YOUR WAY」と呼ばれるシステムで、要約すると「ワッパーを自由にトッピングして自由に食べましょう」というシステム。具・食材を抜く、元々から入ってる具やケチャップなどのソースを増量(1.5倍)は無料で可能。(オーダーする時にオールヘビーと頼んでみよう。)その他の具材を追加する場合は有料。ハンバーグを一つのハンバーガーに何枚も追加する事が可能である。マクドナルドのメガマックは追加済みの状態で売られているメニューであり、ロッテリアのタワーチーズバーガーも追加料金さえ払えばパティを何個も追加出来るが、こちらは期間限定のメニューである為、いつでも好きな時にハンバーガーに好きなトッピングを追加して食べられる唯一無二のハンバーガーショップこそバーガーキングに他ならない。
この「HAVE IT YOUR WAY」を利用し、ある一定の具材を極限まで追加して狂気の沙汰としか思えない異形の物に変異したハンバーガーを食べる大バカどもが存在する。詳細は下記の動画を御覧いただきたい。
↑チーズを1000枚追加して食べてみた
↑ベーコンを1050枚追加して食べてみた
↑ピクルスを1000枚追加して食べてみた
“B”iKingキャンペーン
この記事を見ている方々の中に「一度でいいから、格安でハンバーガーやポテトがお腹一杯食べられたらいいのにな~」と思われた方はいるだろうか?バーガーキングでなら、それが可能である。この不定期で催される「“B”iKing」キャンペーンでは30分間に限りバーガー、ポテト、ドリンクが自由に食べ放題・飲み放題というキャンペーンである。詳細は以下の通り。
- 1. 3種類のワッパーのいずれかとポテトとドリンクをLサイズセットで注文。これが“B”iKing開始の合図です。
- 2. 注文した、ワッパー、ポテト、ドリンクは残さずいただきます。この時、領収書・ワッパーの包装紙・ドリンクの紙コップ・ポテトの空容器の4つは大事にとっておきましょう。間違えて捨てたり・紛失してはいけませんよ?
- 3. レジに行き、「2」の領収書・包装紙・紙コップ・空容器を店員に出して、何をおかわりするかをオーダーしましょう。おかわりする際ワッパーは通常の物しかおかわり出来ず、ポテトとドリンクはMサイズのみがおかわり可能です。注文・調理も含めて制限時間は30分間のみ。スピーディーに行きましょう。
- 4. おかわり完了。当然、おかわりは無料ですが、胃腸の具合と相談しながら無理はせずに、30分間ご堪能あれ。後は時間切れまで「2」⇒「3」の繰り返しです。くれぐれも不正行為(例:持ってきたバッグやリュックにメニューを隠してからおかわりする・一人で注文したと見せかけて複数名でメニューを食べる・食べかけのメニューを破棄してからおかわりを注文する…等)はしないようにして下さい。不正行為が発覚した場合、ペナルティーとして全ての注文したメニューの料金を店側から請求されます。正々堂々とフェアな精神で臨み、ルールを守って楽しんで下さい。
外部リンク
関連イラスト
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クレイジータクシーシリーズ…乗客の送り先の一つに「バーガーキング」が登場。