概要
CV:小村哲生
志々雄真実の部下。
新月村を統治する巨漢で、禿げ上がった三角頭と股間の形状が生々しく浮き上がった全身タイツ姿が特徴。見た目に反して動きは速い。
警官を皆殺しにして、来る政府の役人たちも片っ端から手にかけて完全に村を陸の孤島に変え、逆らう人間を次々に処刑していた悪党。
過去に99人を殺害しており、村に訪れた緋村剣心を100人目の獲物にしてやると息巻いていたが、剣心が徐々にスピードを上げて動いていることに気づかず追い続けた結果、膝が耐え切れなくなり自滅。戦闘不能となり命乞いする。
だが志々雄から「抜刀斎に技の一つも出させないまま負けたら俺が殺す」と告げられ、最後の力を振り絞って剣心に襲い掛かるもアゴに龍翔閃を喰らって気絶した。
剣心が尖角に攻撃しなかったのは志々雄に手の内を明かさないためだったが、それでもあえて龍翔閃を出したのも志々雄に処刑させないためである。
犠牲者の遺族の1人である三島栄次は気絶した尖角に止めを刺そうとしていたが、捜査の邪魔になるという理由で斎藤一に制止された。斎藤によれば警官隊に捕縛された後は、取り調べの後で死刑に処されるらしい。
以後は登場していない。
なお、実写映画には登場していない。
アニメ版での追加シーン
アニメ版では瀬田宗次郎の回想という形で再登場。
実力で剣心の龍翔閃を出させた訳ではない事を自覚しており「不殺」に命を救われたことにより命の大切さを知り、処刑前に脱獄した後は反逆も復讐もせずに隠遁生活を送っていた。
そこに宗次郎が現れ、志々雄からは既に戦力外と見放されていること、抜刀斎に技を出させたという実績を踏まえて、始末されずに見逃されたことを伝えられて安堵する。
しかし殺戮者であった尖角が改心することに納得のいかない宗次郎は「不殺」の無意味さを証明するために独断で尖角を抹殺した。
宗次郎は剣心との戦闘中にこの話を持ち出し「不殺」の無意味さを説き続けた。
能力
握り懐刀(むしろ握斧に近い)を武器としており、その巨体に見合わぬ超スピードでの連続攻撃を得意とする。しかし、いくら素早いとはいえ剣心には及ばなかった。
余談
原作者によると、元は十本刀の一員としてデザインされていたらしい。また、串刺し頭突きという技があるそうだが、作中では未登場に終わっている。
肉体が悲鳴を上げて剣心に敗北したが、ポテンシャルを評価する読者の声も少なくない。
ちなみに石動雷十太とは、「どこかが耐えられず壊れたが作品全体でも決して低くはないポテンシャルと特殊な能力を持つ」点で似ている。