概要
るろうに剣心の主人公・緋村剣心の幕末での呼称。緋村(人斬り)抜刀斎。
緋村剣心は、長州藩に属し影で幕府の要人暗殺を請け持つ人斬りであった。
幼少期に親をコレラで亡くし、人買いに売られていた所を比古清十郎に見出された少年「心太」は、比古のもとで飛天御剣流を学び、腐敗した徳川の世で虐げられる人々を救おうと考えに至り師の下を抜け出した。
少年は抜刀術の全てを極め、奇兵隊の選抜試験にて高杉晋作・桂小五郎の両名からその実力を認められる。桂の下で働くことになった少年は幕末の京都で暗躍し、多くの要人を殺害。その強さと冷徹さから恐れられ呼ばれるようになった名前が「人斬り抜刀斎」である。
後には使用していない、暗殺のため特化させたと思われる残虐な飛天御剣流を使っている。(「龍槌閃・惨」「龍巣閃・咬」など)
当時を知る者の中には明治の東京でも剣心を「抜刀斎」と呼ぶ者もいる。
また、本編序盤では感情が昂ると抜刀斎時代に戻ったかのように好戦的になることもあった。
明治の緋村剣心と人斬り抜刀斎時代では顔つきや髪の結い方、そもそも人格からかなりの違いがあるので多くは区別として幕末時代のイラストに使われているが、時代に関わらず剣心を表すタグとしても使われている。
この当時の剣心は、少年であるために本編とは違い、人格的には未成熟な状態であり、仲間や他者からの軽口に小生意気に反論をしたり、単純に維新を起こして旧政権を倒せば弱者全てに幸福が訪れると言う単純な価値観、飛天御剣流の力を持つ自分は「自分は出来る」と言う若者らしい無鉄砲さが描写されている。
正確に「人斬り」であった時期を指すのであれば、1863〜4年の京都で暗殺のため剣をふるっていた頃である。
剣心に十字傷が付いた後は志々雄真実が人斬りの後を継ぎ、剣心は人斬りではなく「遊撃剣士」として闘っている。
1868年、鳥羽伏見の闘いの後、赤空に託された逆刃刀を携えた日からは流浪人・緋村剣心として不殺を誓う。
関連イラスト
関連タグ
桂小五郎 雪代巴 雪代縁
抜巴 追憶編
津村斗貴子:ブチ切れた時の顔が抜刀斎に酷似していると作者も言っている。
厨二病:若輩の身で古い世界を壊すべく戦場に出る決意をした剣心は、容赦なく言えばこれである。ただ、剣心の場合は、本当に斬り殺して色々成し遂げられる強さを持っていたこと、旧政権の恩恵を受ける者にも自分が救いたい人々がいることに若者故に自分の目に届かぬ場所に行き届かず、アンバランスに咎を重ねる日々を送ってしまう悲劇と繋がった。同時にその後悔が、深みのある優しさと、過剰に自罰的な一面を抱く本編の剣心へと変えていった。